大人気脱出シューター『ARC Raiders』、勢い止まらず「Steam同接プレイヤー数」記録更新。強力ライバル『タルコフ』登場も、まだユーザーが増える
『ARC Raiders』の同時接続プレイヤー数がさらに更新された。

Battlestate Gamesが手がける『Escape from Tarkov』の製品版が11月15日にリリースされた。同じ脱出シューター作品である『ARC Raiders』については、競合作品が正式リリースを迎えたことで、その人気が継続するのか案じる声もあったが、むしろプレイヤー数が増えるという状況になっている。
『ARC Raiders』はPvPvE形式の脱出シューターだ。ソロプレイまたは最大3人でのチームプレイに対応。本作の舞台はARCと呼ばれる謎の機械によって荒廃した未来の地球。プレイヤーは「レイダー」と呼ばれるならず者のガンマンとなり、ARCや敵対するほかのレイダーなどと地表で戦う。戦闘や探索を通じて手にした貴重な物資を、地下居住区「スペランザ」へと持ち帰ることを目指す。

本作は10月30日にリリースされ、たちまち人気を博した。11月10日にSteamで46万2488人の同時接続プレイヤー数を記録。そして同月11日には、本作の世界累計販売本数が400万本を突破し、全プラットフォームでの同時接続プレイヤー数が70万人を突破したことも報告された(関連記事)。
また同月13日に大型アップデート「North Line」を配信。そうしたなかで、11月17日にはSteamプラットフォームにおける最大同時接続プレイヤー数を48万1966人へとさらに更新し、これまでよりも2万人ほど高い値を記録している(SteamDB)。発売から数週間たった後でもプレイヤー数を増やし続ける様子に、各所から驚きの反応が広がっている。
ところで、同じ脱出シューターとしては『Escape from Tarkov』という強力なライバル作品が存在する。『ARC Raiders』の発売時には、ストリーマーなどを含めた『Escape from Tarkov』のプレイヤーがこぞって『ARC Raiders』を遊ぶ様子も見られていた。そのため、『Escape from Tarkov』の製品版が11月15日にリリースされた後は、プレイヤーベースが分散するのではないかとの見方も出ていたわけだ。

ただ『Escape from Tarkov』は、リリース直後からサーバーの安定性に関する問題などから波乱の幕開けとなり、Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で1万9195件のうち好評率がわずか31%にとどまる「やや不評」ステータスとなっている(関連記事)。特にPC版のプレイヤー層がある程度被っていることを踏まえると、同作から『ARC Raiders』へと“帰る”プレイヤーが出たことも予想される。11月13日に配信された大型アップデートとあわせて、最大同時接続プレイヤー数更新への追い風となった可能性はあるだろう。
なお脱出シューターに限らず、直近のFPS/TPSタイトルまで目を向ければ、『Call of Duty: Black Ops 7』が11月14日に発売されたことは記憶に新しいだろう。同作は昨年リリースされた『Call of Duty: Black Ops 6』と比べると、Steamにおけるプレイヤー数がかなり減少したとして話題になっていた(関連記事)。こちらは『ARC Raiders』や『Battlefield 6』をはじめとする競合タイトルがたくさん重なったことが影響したり、そもそも前作『Black Ops 6』がシリーズ最高の売上であったこともプレイヤー数減少に関わっていると考察されている。一方、そうした競合の乱立にもかかわらず止まらない『ARC Raiders』の勢いは特筆すべき点があり、今後さらなる人気を集めることも期待されている。
『ARC Raiders』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。




