高評価“昔のネット”追体験ゲーム『VIDEOVERSE』が日本語対応。胸が苦しくなる、青春のネット交流物語

デベロッパーのKinmokuは11月14日、『VIDEOVERSE』に向けてアップデート1.4を配信開始した。本作が日本語表示に対応するとともにコンソール向けに配信開始された。

デベロッパーのKinmokuは11月14日、『VIDEOVERSE』に向けてアップデート1.4を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/itch.io等)およびNintendo Switch/PS5/PS4/Xbox One/Xbox Series X|S。同アップデートにともない、本作が日本語表示に対応するとともにコンソール向けに配信開始された。

『VIDEOVERSE』は、“懐かしのインターネット”を舞台にしたアドベンチャーゲームだ。MSN メッセンジャーや初期のインターネットフォーラム、Miiverseなどにインスパイアされているといい、2000年代のインターネットを追体験するような世界観で物語が展開されていく。

本作でプレイヤーは、アーティスト志望の若者・エメットとなる。エメットはゲーム機「Kinmoku Shark」が備えるソーシャルネットワーク「Videoverse」を中心としたネットの世界で、さまざまな体験をしていく。ビデオゲーム好きのエメットは、特に架空のJRPG「Feudal Fantasy(フューダルファンタジー)」に夢中。ファンコミュニティで大勢のキャラクターと出会う中で、物語が発展していく。

本作のゲームプレイは、Videoverseでの交流が中心だ。誰かにメッセージを送ったり、質問に選択肢で回答したり、はたまたピクセルアートを描いたりするうちに、その行動がVideoverseの状況やエメットの運命を左右していく。多彩なキャラクターとの青春物語が展開されたと思えば、はたまた企業の陰謀に巻き込まれることもある。

本作は2023年8月にリリースされた。本稿執筆時点でのSteamユーザーレビューは、186件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスとなっている。2000年代インターネットのノスタルジーが感じられるほか、胸がキュンとするようなピュアな青春物語が展開されるとして、高い評価を得ている。

そしてこのたび、リリースから約2年の時を経て本作が日本語表示に公式対応した。今回のアップデートではそのほか、コントローラー対応UIの追加・アニメーションとアートワークの改善・不具合修正などが実施。そして、Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox One/Xbox Series X|S向けにも配信が開始されることとなった。日本語対応とプラットフォーム拡充で、日本国内ユーザーがぐっと本作に触れやすくなった。

『VIDEOVERSE』を手がけるKinmokuは、 個人開発者のLucy Blundell氏による、ドイツのフランクフルトを拠点とするインディースタジオだ。過去には「飲みすぎた翌朝、知らない裸の人物の隣で目を覚ます」とのシチュエーションから展開されるADV『One Night Stand』をリリース。同作もSteamユーザレビューにて「非常に好評」ステータスを得ている。なお、今回の『VIDEOVERSE』コンソール展開はラタライカゲームスが担当しているほか、日本語翻訳はTAKAMI氏が手がけているとのこと(本作スタッフクレジット)。

『VIDEOVERSE』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/itch.io/GOG.com/Humble Store)およびNintendo Switch/PS5/PS4/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。なお、Nintendo Switch/Xbox版は20%オフの税込1200円で購入可能となるセールも実施中だ。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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