PlaystackおよびD-CELL GAMESは11月6日、『UNBEATABLE』の発売日を12月9日に延期することを発表した。本作は日本時間では明日11月7日に発売予定であったが、直前の延期となった経緯を開発元および販売元が説明している。

『UNBEATABLE』は、音楽が違法行為に指定された世界を舞台にする作品だ。主人公の女の子ビートは、自らがボーカルを務めるバンドのメンバーと共に、なぜこの世界の人々が音楽を取り上げられたのかを探るが、彼女たちは警察や謎の敵に狙われることになる。ストーリーモードでは街を探索する中で仲間や住民などと交流し、イベントとしてリズムゲームをプレイしていく。

本作のリズムゲームパートは、2ボタンで楽しめるシンプルなシステムが採用。いわゆるノートにあたる敵や障害物が、上下2ラインに分けて画面左右から迫ってくるため、上下のラインに対応するボタンをタイミングよく押していく。ノートは、同時押しやホールド操作が求められるもの、あるいはヒットすると別のラインに移動するものなども存在する。

本作は2018年に正式発表され、その後2021年にKickstarterで実施されたクラウドファンディングでは、初期目標金額の5倍近くとなる約27万ドル（約4100万円）を集めることに成功。TRIGGER作品を彷彿とさせるアニメ風ビジュアルや、ノリの良い楽曲の数々などにより大きな注目を集めた。

そして発売を翌日に控えた本日、本作の共同ディレクターを務めるRJ Lake氏は、発売日を12月9日へと延期することを発表した。Lake氏によれば、ぎりぎりの発表になってしまった理由は、たった数時間前の会議で決定したばかりだからだという。というのも、本作のQA（品質管理）チームによるテストの中で、報告前日の夜に再現性は低いもののリリースできないと判断されるほどの深刻な進行不能バグが発見されたという。そして修正を適用するには認証のスケジュールの関係でコンソール版のリリースを遅らせる必要があり、全プラットフォームで同時にリリースすべくPC版も含め延期が決定される運びとなったPC版とあわせて同時にリリースするために延期が決定される運びとなったそうだ。

なお1か月もの延期となる背景として、12月9日は、ほかのゲームのリリース時期を見た上で、“発売時期被り”が発生しない最短の日付だったそうだ。11月は14日に『Call of Duty Black Ops 7』が、20日に『カービィのエアライダー』が発売を控えるなど、注目の大型新作も複数ある。当初の11月6日についても被らないように考慮された末の予定だったそうだが、延期となりそうした作品を避けてか1か月もの延期が決断されたようだ。なお発売までの期間については、時間の関係で後回しせざるを得なかったことに取り組んでいく姿勢を示している。発売までは期間が開くことになるが、さらに洗練した作品に仕上がることに期待したい。

『UNBEATABLE』は、PC（Steam）/PS5/Xbox Series X|S向けに12月9日配信予定だ。

Shion Kaneko