高難度忍者アクション『NINJA GAIDEN 4』初日でSteamだけで同接1万人超。「NINJA GAIDENらしさ」と現代化の二刀流、シリーズ再始動は上々の滑り出し

Xbox Game Studiosは10月21日、『NINJA GAIDEN 4』を発売した。

パブリッシャーのXbox Game Studiosは10月21日、『NINJA GAIDEN 4』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series XSで、PC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。さっそく高い評価を獲得している。

『NINJA GAIDEN 4』はコーエーテクモゲームスのTeam NINJAとプラチナゲームズが共同で開発を手がける3Dアクションゲームだ。『NINJA GAIDEN』シリーズとしては約13年ぶりとなるナンバリングタイトルである。本作の舞台は、黒龍の影響により瘴気の雨が降り注ぎ続ける「東京摩天楼」。新たな主人公であるヤクモは、黒龍の末裔として、黒龍の封印を解き抹殺するという使命を受けた忍。伝説の忍者リュウ・ハヤブサはそれを防ぐべく、ヤクモの前に立ちはだかる。本作ではヤクモとリュウの2人の視点から、東京を救うための戦いが描かれる。

2012年の『NINJA GAIDEN 3』の発売から長きを経て、近年ではシリーズのリブートの噂も取り沙汰されていたなかで、今年1月に本作が正式発表された。発表にあたっては、Team NINJAとプラチナゲームズが協業して開発を手がけることが明かされ、新たな主人公の登場も相まってか、一部ファンの間ではシリーズの持ち味が受け継がれるかどうかを不安視する声も上がっていた。

そうしたなかで、10月21日についに発売を迎えた本作。発売初日時点でのSteam最大同時接続プレイヤー数はおよそ1万1217人を記録し、さっそく好調なスタートを切っている(SteanDB)。本作はコンソール向けにも発売されており、PC/Xbox Game Pass向けにも配信されているためさらに多くのプレイヤーが集っていることだろう。

各ストアにおける発売初日のレビューもかなり良好のようだ。Steamユーザーレビューでは1135件のレビューのうち88%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。またPlayStation Storeでは936件のレビューにより、5点満点中4.78点となるなど、前述したような懸念を払拭するかのように高いスコアを出している(いずれも本稿執筆時点の数値)。

本作の戦闘システムはシリーズファンの間でも人気の高い『NINJA GAIDEN 2』に近いつくりで、新たに攻撃中でも切り替え可能な武器の変形アクションによってコンボ要素などが拡充。パリィなどのアクションも加わり、シリーズの特徴でもあるスピード感を維持しつつ、攻防における駆け引きが現代風にブラッシュアップされている。そんな本作はいわゆる高難度な“死にゲー”というよりは、プラチナゲームズの持ち味を活かした爽快感のある作風に仕上がっているとの評価も寄せられている。そして同社の内製エンジンを用いて制作されている本作では、最適化により最大フレームレート120fpsでの動作が実現。滑らかなグラフィックが、前述したスピード感をより際立たせているとして好評だ。

プラチナゲームズとの共同開発という新たな座組で打ち出された本作。シリーズ13年ぶりの新作として発売前には一部で懸念も見られたが、さっそく好調なスタートを切っているようだ。本作にはシリーズをリブートさせる狙いもあるそうで(弊誌インタビュー記事)、今後の展開も注目されるところだろう。

『NINJA GAIDEN 4』はPC(Steam/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series XS向けに発売中。PC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

記事本文: 446