MMORPG『ツリーオブセイヴァー:ネバーランド』リリース1周年に際して“甘え放題MMO”になる模様。ほっこり協力コンテンツが増え、安心できるから「甘えられる」場所へ

気兼ねなく人に甘えられて自分を出せるような安心できるゲーム空間を提供することをテーマに運営を行っていくという決意が込められているとのこと。スローガンは「甘えちゃえ!みんなが甘やかしてくれるから!」。

Qookka Gamesより展開されているMMORPG『ツリーオブセイヴァー:ネバーランド』が10月11日にリリース1周年を迎える。それに伴い、新たなキャッチコピーや周年記念祭、専用サーバーなどの情報が続々飛び込んできた。

『ツリーオブセイヴァー:ネバーランド(以下、ツリネバ)』は、自由なジョブ選択で勇者となり、滅びゆく世界を救う冒険の旅に出るMMORPGだ(関連記事)。PC/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中。アジア11地域に向けて昨年10月11日にリリースされ、うち8つの地域でストアの1位にランクインした。その後もセールスランキングにたびたび浮上するなどアクティブな人気を維持し続けている。癒やしと安らぎの雰囲気が魅力で、この1年に各地で開催された公式オフラインイベントなども活況だった。本稿では、「ツリネバ」の1年間を振り返りつつ、大ボリュームの周年記念イベントの先行プレイについてのレポをお届けする。

走り続けた1年間

弊誌では、これまでにも本作のプレイレポやインタビュー記事などを複数回にわたって掲載してきた。筆者の本作プレイ第一印象は、「“カワイイ”が押し寄せてくる」「癒やしの楽園」という感じだった。MMORPGプレイヤーは、その異世界でもう一つの人生を送る。その生活がどのようなものになるかで、実生活の方も変化してくることがある。本作の舞台「ノルン大陸」でユーザーは、実生活のストレスや喧騒を離れてほっと一息ついたり優しさに触れたりすることができると筆者は感じている。「ツリネバ」と実生活を両立させることで、日々に充足感や安心感が生まれると感じているプレイヤーも多いようだ。

特にホームは、筆者自身もよく入り浸っている安心のプライベート空間だ。作物の栽培や職人技能でクラフトしたインテリアでの飾り付けなどで自分だけの庭を作り、友人とパーティを開いたりもできる。気のおけない友人と秘密の話をしたり、恋人に甘えてゆったり過ごすためにホームを利活用するユーザーは多く、少々の突飛な行動もホームでは許される。街とは違って、お互いの素のすがたで会える場所なのだ。

ホームは勇者たちの憩いの場

また、ほかのプレイヤーと、性別を問わずにパートナー契約を結ぶことのできる「樹縁式典」システムの実装後に行ったカップルプレイヤーインタビューでは、ゲームを通じて人々が友情や愛情を育んでいくさまを目の当たりにすることができた(関連記事1/2)。このインタビューの前後に筆者は、ゲーム内で何組かの見も知らぬプレイヤーの式典に飛び入りで参列させてもらったのだが、そこでは毎回、ユーザーがこの世界そのものや「ツリネバ」を通じて形成されたコミュニティをこよなく愛していることを肌で感じたのだった。自分もこの世界で親しい友達を作れるのではないか、作ってみたい――そんな気持ちになれるのが「ツリネバ」の魅力であり、樹縁式典でもあるとわかった。

樹縁式典

今年4月には、アニメ「デジモンアドベンチャー」とのコラボも実施された(関連記事)。プロデューサーへのインタビュー記事では、「デジモンアドベンチャー」への強い思いやこだわりも語られた(関連記事)。日本のアニメとのコラボが実現した背景には、リリース時から日本のアクティブユーザー数が高水準を保っていることや、ユーザーからの熱意が高いことがあるようだ。また、筆者が実際にゲーム内で感じたことは、常識的なプレイヤーが多く安心感を持って遊べるということと、国際交流を楽しんでいる日本人も意外と多いということだ。

デジモンアドベンチャーとのコラボでアグモンたちを連れ歩けるようになった

ゲーム内では翻訳機能を備えたチャットを使えるため、複数の地域にまたがる国際的なギルドも存在する。筆者も「ホームの町」で偶然一緒になった日本国外のプレイヤーと言語の垣根を越えて交流できる機会を得た。日本語を勉強中という海外ユーザーともたびたび遭遇。彼らは日本語でチャットを送ってくれる。チャットで密に連絡を取り合わないとしても、クラフトしたアイテムを日課のように送り合うことや、時々イベントのミニゲームを一緒に遊ぶということを気軽に行えて、こういった行動のすべてで「好感度」の数値が上がっていくことが嬉しい。戦隊やギルド対抗の攻防戦コンテンツなども週末のプレイヤーの楽しみとなっており、金曜や土曜の夜はもっとも活気がある時間帯だ。

新スローガン「甘えちゃえ!みんなが甘やかしてくれるから!」

今回サービス開始1周年を迎えるにあたって、本作は「甘え放題MMO」という新しいコンセプトを打ち出すそうだ。気兼ねなく人に甘えられて自分を出せるような安心できるゲーム空間を提供することをテーマに運営を行っていくという決意が込められているとのこと。スローガンは「甘えちゃえ!みんなが甘やかしてくれるから!」。

前項でも述べたとおり、筆者も本作ゲーム内で知らない人と交流したり、または人と人が深く交流するさまを直接見たりしてきた。樹縁式典では、カップル同士の仲が良いこともさることながら、集まる式典参列者たちも普段から仲良く遊んでいるギルドや戦隊のメンバーであることが多く、その集団全体がいつも温かく感じた。たとえば、自分が入るべきギルドをどうやって探すべきか迷っている人は、樹縁式典に出てその雰囲気を確かめるという手法が使えると思う。そしておそらくそのほとんどで、「このギルドに入れてもらったら平和に楽しく遊べるかもしれない」という期待を感じるだろう。「式典で楽しそうだと思ったので、ギルドに混ぜてもらってもいいですか?」「どうぞ!」「では、お言葉に甘えて」――そんな甘え方もアリだと思う。

また、現実では甘え下手な人でも、ネットとゲームを通してフレンドに本心を語ったりできるという場面があるのではないだろうか。そしてそれは一方で、フレンドがそうしてきた場合には自分が受け止める覚悟があってのことなのだと思う。「ツリネバ」では、そういった優しさを持ち他者への心遣いができるプレイヤーが多いと感じる場面がたくさんある。特に朝のデイリー更新時間帯などは、パーティリーダーを買って出てメンバーをデイリー一式に連れ回してくれるプレイヤーが多い。甘えたり、甘えられたりしやすい土壌はすでに整っているように思う。いつも「お互い様」の心で人々が接していることを感じるからだ。これから始めるプレイヤーも安心して先輩プレイヤーに甘えて日課やダンジョンに連れ回してもらったり、または甘えられる側になったりできるのではないだろうか。

特に深い意味はないが懐中電灯の乗り物で照らしまくる

SNSでは、本作のユーザーが一風変わった集合写真を撮って共有している場面によく出くわす。現実ではなかなかできないようなことでも、ゲームの中ではよくあることとして受け入れられやすい。本作のユーザーの間では、ノリが良くて人を傷つけることもない遊び方がよく探求されているように思う。MMOで撮影する面白い集合写真は、意外と忘れられない思い出になるものだ。

せーの、で一斉に同じ幻果を召喚してレイドボスと戦う


1周年記念「美食祭」は、料理でわちゃわちゃ楽しむ

本作では、10月9日より新冒険サーバー「森の盛典」を開始するとともに、周年記念イベント「美食祭」を開催する。記念すべき1周年をみんなでお祝いして楽しむためのミニゲームや特典、キャンペーンなどが盛りだくさんだ。今回、先行プレイの機会をいただき「美食祭」のコンテンツに一足早く触れることができた。

中でも筆者がかなり注目しているのが、協力ミニゲーム「ノルンの台所」だ。本ミニゲームでは、2対2の4名でチーム対抗お料理バトルを行うこととなる。画面左上に表示される注文に沿って食材の下ごしらえと調理を行い時間内に提供、どちらが高い得点を稼げるかを競う。料理技能のレベルによって有利/不利というのはなく、とにかく協力したり、自分に今できることを素早く判断したりということが重要だ。

こういった協力お仕事ゲームは、うまく連携して役割分担が成功するととても気持ちよく高得点を叩き出せるので楽しいものだ。しかし、これは対抗戦。ただ料理しているだけでは勝てない。相手の妨害をすることが勝利のカギとなる場合もあるのだ。たとえば、一部の共有食材の扱いは重要だ。互いのチームの調理場を仕切るレーン上を少量の食材が流れていくので、欲しい食材が被ったら取り合いは必至。相手チームの調理を妨害するためだけに要らない食材さえも確保してゴミ箱に捨てるプレイなども横行しはじめ、調理場は修羅場と化した。

またお邪魔モブや、バフ/デバフのアイテムもランダムに出現するので、点差が開いているように思えても後半巻き返しが発生して逆転勝利をすることもあった。4名で通話を介してコミュニケーションを取りながら遊ぶと、連携・妨害・駆け引きなどを行うことができてかなりわちゃわちゃ感を楽しめた。遊べば遊ぶほどポイントが溜まってさまざまな報酬も得られるというメリットがあるコンテンツなのだが、報酬を度外視してこのミニゲームを「遊ぶために遊びたい」と思い、メンバーの組み換えをしながら数時間熱中してしまった。

4名全員が熟練してくると両チームともが高得点を出し、熱いバトルとなった

また、周年企画として「ラッキー勇者」も見逃せない。全3ラウンドからなる運試しイベントで、当たれば赤装備、赤乗り物、18888彩珀など超豪華賞品を獲得できる宝くじのような内容となっている。特に、赤乗り物を獲得できる機会はかなり貴重なので毎回参加を忘れないようにしたい。

また同期間内には、1周年をお祝いする花火に点火することで限定アイコンフレームなどを含むギフトを受け取れる「カーニバルメッセージ」イベントも開催。1周年を祝うメッセージを弾幕で祝うにあたり、ぜひアルバムを開いてみてほしい。自分の1年間のプレイ振り返りが可能となっており、画像をSNSにシェアすれば称号などを獲得できるキャンペーンも実施される。

このほかにも2人組3チーム制での対抗ミニゲーム「憤怒フグ大作戦」や、日課とセットでこなせる「ゴールドエッグ割り」イベント、特別商店「ベイカーの夜市露店」の出現など、期間中は多数のイベントが実施されるのでゲーム内のカレンダーをチェックしてほしい。

毎日ミッションをこなしてゴールドエッグを割ると豪華特典が得られる


新規でも復帰でも嬉しい特典がたくさん

なお、10月9日にオープンする超大型の新サーバー「森の盛典」では、専用の特典が複数用意されている。装備品の選択箱や最大120連ガチャ無料権などがあるため、これから「ツリネバ」を始めるなら新サーバーでサクサク強くなることをオススメしたい。

旧サーバーに休眠アカウントがある場合も、この機に新サーバーにキャラクターを作成することで、過去のキャラクターの一部装備品などを引き継いだ上で専用のすべての特典を獲得できる。また、単純に休眠アカウントで既存のキャラクターに再ログインをするだけでもアイコンフレームや、金猫霊選択宝箱、赤カード選択宝箱などの復帰特典を受け取れる。そのほかにもログインボーナスとしてさまざまなアイテムを受け取れるため、しばらく休んでいた方もこの機会に久しぶりのノルンを味わってみるのはいかがだろうか。

ツリーオブセイヴァー:ネバーランド』は、PC/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中。

Kei Aiuchi
Kei Aiuchi

RPG、パズル、謎解きアドベンチャー、放置系などを遊びます。比較的やりこみ型。特に好きなゲームは『ルーマニア#203』

記事本文: 97