基本プレイ無料”街”オープンワールド『NTE』、日本および中国での人気に手応えある模様。秘訣は没入感ある街、『GTA』というよりは『サイバーパンク2077』『龍が如く』

『NTE: Neverness to Everness』の記事は、弊誌で出しても、とにかくたくさん読まれるのだ。実際に人気はあるのか。宣伝担当者に訊いてみた。

Perfect World Gamesは『NTE: Neverness to Everness』を開発中だ。同作は、Unreal Engine 5で開発中のオープンワールドRPG。開発はHotta Studioが担当。現時点で告知されている対応プラットフォームは、PS5/PC/モバイルだ。

今では中国からアニメ調の大型基本プレイ無料ゲームが続々と誕生している。『NTE: Neverness to Everness』(以下、NTE)もそのひとつ。一方で、「街」を舞台としたオープンワールドゲームとして熱い視線が送られている。弊誌で記事を出しても、とにかくたくさん読まれるのだ。読まれることがすべてではないが、興味をもたれていることは確か。実際に人気はあるのか。宣伝担当者に訊いてみた。

――『NTE』について、本土中国の反響はどうでしょうか?

担当者:
中国では始動トレイラーが1000万回以上、「収容テスト」告知トレイラーが約600万回再生いただいております。またBilibiliWorld、ChinaJoyなどのオフラインイベントに出展した際に、多くのプレイヤーにお越しいただいております。

※こちらのトレイラーは日本語版

――なるほど。では日本での反響の所感はどうでしょうか。

担当者:
ありがたいことに、昨年始動より一年ほどの時間が立ち、今年7月に実施した「収容テスト」へ、想像以上に応募件数をいただいて、X(旧:Twitter)でも多くの方にご注目いただいていると感じております。

――なるほど。では、『NTE』においてどういった要素が日本人に刺さっていると思いますか。

担当者:
多くのコメントでいただいているのは、やはり都市ステージの没入感についてです。車や電車に乗って観光することや、徒歩でヘテロシティ内の色々なお店をシームレスに散策できることでリアリティを感じているコメントも多くいただいています。

チーム内でも没入感のある「生きている街」を作りたかったので、そういうふうに感じていただけていることで大変うれしかったです。またこういったまるで日常のように都市で歩いているなかで、異象(アノマリー)を仕込んでいくことで、現実にいそうでいないような“非日常的”な体験をお届けできたらと思っています。

――ちなみに、『NTE』はどれほど日本市場に熱心なんでしょうか。

担当者:
昨年9月のTGS2024の試遊出展から日本語フルボイスの試遊版を出させていただきました。また今回のTGS2025では「ヘテロシティぶらり旅」をテーマにしており、スペシャルトレーラーの最後に「ミントの東京巡り」で東京タワーから秋葉原、葛西臨海公園などを巡るシーンを入れました。キービジュアルもブースデザインもテーマに合わせてデザインしているので、ぜひ色々と見ていただけると嬉しいです!

インタビューは以上だ。ちなみにTGS2025では『NTE』は大きなブースを出しており、試遊台もたくさん用意されていた。筆者もCBT以来にプレイ。改めて感じるのは、やはりこのゲームの魅力は街である。家があり、マンションがあり、マンションの階段はのぼれて屋上に出れたり。食料品も売っている。一部の家は中に入ることもできる。どのエリアにいても、人の暮らしを感じる。街ではさまざまなアクティビティが可能。人の暮らしを感じれたり多彩な遊びができるプレイフィールは『龍が如く』を彷彿とさせる。

一方でシステム的な近さは『サイバーパンク2077』寄り。オープンワールドで、車もガンガン走っており、ドライブが可能、あるいは電車に乗ったり。広い世界を探索するという点でも、同作に近い。

街を舞台としたオープンワールドといえばほかにもいろいろな作品があるが、『NTE』はもっと生活やシム寄りといえる。似ているが楽しさのベクトルはかなり違う。筆者は『NTE』は生活感を感じられるところが好きなので、「仮想世界での暮らし」を求めて『NTE』に入り浸ることになりそうだ。

NTE: Neverness to Everness』は、PS5/PC/モバイル向けに開発中だ。

AUTOMATON JP
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