マルチ強盗FPS『PAYDAY 3』大型アプデ&“武装ガチガチ輸送センター”を襲撃するDLCマップ実装。“リプレイ性重視”で臨機応変な対応が求められる新マップ

Starbreeze Studiosは9月11日、クライムFPS『PAYDAY 3』に向けてバージョン2.2.1を配信。有料DLC所有者向けのマップとして「配送料」が追加されている。

デベロッパーのStarbreeze Studiosは9月11日、クライムFPS『PAYDAY 3』に向けてバージョン2.2.1を配信した。今回のアップデートでは有料ダウンロードコンテンツ(DLC)「Delivery Charge」所有者向けのマップ「配送料」が追加された。新しいマップは複数の侵入経路が用意されており、ランダムイベントにも富んだリプレイ性の高いマップとなる。なお「Delivery Charge Heist」はクライアントが所持していなくても、ホストが所持していればプレイが可能だ。

『PAYDAY 3』は、オンライン4人協力プレイ対応のクライムFPS『PAYDAY』シリーズの最新作だ。アメリカ・ワシントンDCを舞台とした前作『PAYDAY 2』から数年後、犯罪集団Payday Gangはニューヨークにて新たな強盗計画に挑む。バージョン2.2.1にて正式に実装された主要な変更点を以下に紹介していこう。

有料DLC「Delivery Charge Heist」では強盗計画「配送料」を導入可能。強盗の舞台となるのは、ニューヨークの波止場にある保管センター。警備会社GenSecが所有している保管センターには、マフィアグループ「パラトゥッツイ・ファミリー」が所有する貴重品が装甲輸送車を使って運び込まれているようだ。Payday Gangはシェードの依頼を受けて、貴重品の強奪計画を企てることとなる。

「Delivery Charge Heist」では隠密(ステルス)もしくは銃撃戦(ラウド)という、両方の作戦によるプレイが可能。新マップは事前計画を含めて複数の侵入経路が用意されており、プレイヤーは自由な方法で侵入と脱出が可能となる。またランダムイベントにも富んでいるようで、一定の確率で深夜配達員が登場して、強奪可能な追加の護送物資を送り届けてくれることもあるようだ。

開発チームによると、このたびの新マップでは「リプレイ性」に注力したようで、何度もプレイ可能なステージを目指したようだ。難易度による細分化もされており、高難易度では音などの要因で発見される可能性のある「ドリル」や、下水道からの入り口が極端に少なくなるなど、プレイヤーの柔軟性が試される障壁もいくつか追加されている。

また今回のアップデートでは、ほかにもプッシュ・トゥ・トークの切り替えができるキーバインド設定の実装、貴重品を回収した時のサウンド実装、一部のマップで発生していた描写バグなどが修正されている。気になるひとはぜひ公式パッチノート(英語)を確認されたい。

本作は当初オーストリアとドイツに主な拠点を置くエンターテインメント企業のPLAIONとパブリッシング契約を結んでいたものの、5月7日に協議の末、パブリッシング権利買収を実施。Starbreeze Studiosによるセルフパブリッシングに移行することが発表された(関連記事)。Starbreeze Studiosによると、権利買収により『PAYDAY』シリーズの開発加速やIP展開の拡大が見込まれるとのことだ。同スタジオがセルフパブリッシングになってから初となる有料DLCを皮切りに、今後どのような展開がなされていくのかは注目されるところだろう。

『PAYDAY 3』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。「Delivery Charge Heist」は、本日より配信中。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

記事本文: 342