スーパー経営ライフシム『Discounty: ドタバタスーパー物語』さっそく好評集める。儲けすぎたら嫌われる、人間味あふれる港町でお店を切り盛り
パブリッシャーのPQubeは8月21日、Crinkle Cut Gamesが手がける『Discounty: ドタバタスーパー物語』をリリースした。

パブリッシャーのPQubeは8月21日、Crinkle Cut Gamesが手がける『Discounty: ドタバタスーパー物語』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|S。近日中にGOG.comでも配信予定。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく多くの好評を集めている。
『Discounty: ドタバタスーパー物語』は、ディスカウント・スーパーマーケット経営シミュレーションゲームだ。本作の舞台は、小さな港町ブロムケスト。プレイヤーは、この町にたった一つのスーパーマーケット「Discounty」の経営を任されることになる。

まずは開店前に、店主としてさまざまな準備を整える必要がある。店内にはブロック状の陳列棚を配置して通路を設計し、棚の上に商品を並べる。店内のレイアウトや品物の配置は、自由に変更することが可能だ。配置を工夫すれば、顧客の行動パターンに合った移動しやすい通路を形成することができ、効率的な店舗運営につながる。また、観葉植物や置物といった装飾を加えることも可能。インテリアを充実させることで、より魅力的な空間を演出できる。このほか、店舗の清掃などもこなす必要がある。準備が完了してプレイヤーが店を開けば、お客が店にやってくる。
スーパーの営業中には、プレイヤーはレジ打ちをおこなうことになる。顧客がレジまで持ち込んできた商品を、一人で精算していくのだ。序盤のゲームプレイでは、レジの電卓に一点ずつ商品の値段を入力していく必要がある。しかしスキャナーなどの設備をアップグレードすれば、会計もより素早く処理できるようになる。顧客には満足度が設定されており、待ち時間や会計の正確さなどがその評価に影響する。会計が遅れると、お客は不満を示すようになってしまう。スーパーの利益を上げるためには、顧客を満足させるようなサービスを提供することも欠かせない。

利益を上げれば、店舗の拡大や品ぞろえの拡充が可能。広いスペースにより多くの商品を配置して、さらに大きな利益を得ることができる。他方、スーパーが成長しすぎると、結束の強いコミュニティであるブロムケストの住民たちからは反感を買ってしまう。彼らは新参者を歓迎しないのだ。地元の生産者と積極的に契約を交わすといった根回しも必要となる。自分の店の利益と町全体の利益、その両方を意識したバランスのいい経営が求められる。
また店の営業時間外には、自由に町を探索して個性豊かな住民たちと交流することができる。また舞台となる港町ブロムケストには、とある謎が隠されている。住民たちとの交流を通して、この謎を解き明かしていくことも本作のゲームプレイのひとつとなる。

そんな本作は8月21日にリリースされると、さっそく人気を博している。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、約200件のうち84%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。またSteamDBによると、ピーク時には約3000人の同時接続プレイヤー数を記録している。本作はポップな色合いのピクセルアートやシンプルな経営システムが特徴で、リラックスして遊べる。また、本作では個性的な住民たちとの交流を通じて、現実的かつ人間味のあるやり取りやストーリーが展開される。企業としての利益と地元の住民との絆といったせめぎ合いをはじめとするどこか風刺的な描写もあり、そうした一面が気に入ったとするレビューも散見される。
本作を手がけるCrinkle Cut Gamesは、デンマークに拠点を置くゲームスタジオだ。同スタジオは2021年に設立。本作がデビュー作だという。ゲーム開発については、ちょっぴり風刺を織り交ぜた、平和的で風変わりな作品の制作を目指しているとのこと。本作において住民たちの人間らしさなどが評価されていることからは、そうしたコンセプトが功を奏している様子もうかがえる。
『Discounty: ドタバタスーパー物語』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。近日中にGOG.comでの配信も予定している。なお、Steamではリリース記念セールとして、9月5日まで定価の20%オフとなる税込3080円で購入可能だ。