約500円・ブロック崩し風ローグライト『Kill the Brickman』サプライズ発表&配信。『ヴァンサバ』のponcleが贈る爽快弾丸デッキ構築

Doonutsaur は8月22日、ブロック崩し風ローグライト『Kill the Brickman』を発表し、配信した。本作はブロック崩し風の攻防を繰り広げる、デッキ構築型ローグライトゲームだ。

インディーデベロッパーのDoonutsaur は8月22日、ブロック崩し風ローグライト『Kill the Brickman』を発表し、同時にPC(Steam /Microsoft Store)/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信開始した。本作は『Vampire Survivors』を手がけたponcleのパブリッシングタイトル第二弾となり、ゲーム内は日本語にも対応している。

『Kill the Brickman』は、ターン制でブロック崩し風の攻防をおこなうデッキ構築型のローグライトゲームだ。ブロック状の顔だけのブロックマン(Brickman)の侵略を受けた世界で、プレイヤーは銃を取り、さまざまな弾丸を跳弾させてブロックマンを倒していく。そして、ステージの最後に待ち受ける強力なボスブロックマンを撃破するのだ。

ゲーム進行としては、まずステージと銃を選択。最初は4つの弾丸を装弾できるリボルバーのみが使用可能となっている。ステージは10のレベルで構成されており、各レベルでは規定数のブロックマンを破壊することができれば、レベルクリアしてお金を獲得。次のレベルの開始前にショップを訪れ、特殊な効果を持つ弾丸や、パッシブ効果を得られるレリックなどを購入可能だ。このサイクルを繰り返して、ビルドを構築してステージクリアを目指すのだ。プレイを重ねることで、ショットガンなどの銃、強力なレリックなどもアンロックされていく。

各レベルでは、ターン制でブロック崩し風の攻防が展開される。レベルには破壊可能なブロックと、ブロックマンが配置されており、ブロックマンにはHPと攻撃力が設定されている。プレイヤーはターンの開始時に、ブロックマンに当たると爆発する赤の弾丸や、分裂する青の弾丸など4つの弾丸を装填。弾丸には攻撃力や反射回数などが設定されているため、跳弾のルートを予測して発射し、ブロックマンを撃破していくわけだ。ターン中には弾丸が消える前に次の弾丸を発射することも可能で、4発の弾丸を打ち切るとターン終了となる。そして、敵のターンではブロックマンが移動したり、プレイヤーを攻撃してくる。HPを回復する手段は少ないため、攻撃の予兆がある場合には優先的に撃破することが重要だ。

またブロックマンや破壊可能ブロック以外にも、当てることで反射回数が2倍になるといった施設ブロックも存在。各ブロックにカーソルを合わせることで施設の詳細を確認可能だ。さらに、弾丸を装填するクリップ側にも、特定位置に同じ色の弾丸を装填するとすべての弾丸にバフを付与するといった要素も存在。ショップで新たなクリップを購入すれば、1ターンに4発を超える弾丸を撃てるほか、画面下にクリップが配置され、弾丸を反射する壁としても機能する。弾丸、クリップ、レリックによるデッキ構築要素や、施設ブロックの利用といったパズル要素により、プレイするたびに異なるビルドと跳弾を試行錯誤してステージクリアを目指すのだ。

本作をパブリッシングするponcleは、『Vampire Survivors』の開発元としても知られるインディーデベロッパーだ。poncleはゲーム開発者の支援を目的として2024年9月にパブリッシング部門を設立(関連記事)。今年6月には2Dアクション『Berserk or Die』をパブリッシングしていた。『Kill the Brickman』はgamescom 2025にて、poncleのパブリッシングプロジェクト第二弾として突如発表され、即日配信されたかたち。poncleが掲げる何度もプレイできて、手頃な価格で楽しめるという理念の通り、ワンコインで購入できるお値打ち価格となっている。

配信直後のため、Steamユーザーレビューは少ないながらも、ブロック崩しのブロックを壊す快感と、シナジーなどによってどんどん強くなるローグライトの組み合わせにより、最高の爽快感が得られるという声が寄せられている。ショップで購入してビルド構築するという仕組みから、ポーカーローグライト『Balatro』のブロック崩し版と例える声も見受けられる。一方で、本作には弾丸やブロックなどでさまざまな効果や要素が登場する。そうした各種要素を説明するチュートリアルについては、説明不足であると指摘する声も散見される。そのほかバグやクラッシュの報告も寄せられているため、これらの課題点を解消・改善するアップデートが期待されるところだ。

本作を開発するのは個人ゲーム開発者のDoonutsaur氏。ローグライトで典型的な3択のアップグレードに頼らずに、面白いデッキ構築できるようなゲームとするところからスタートし、その後にブロック崩し要素やブロックマンというアイデアが生まれたという。そして、2025年の初頭にponcleに連絡を取り、SteamやXbox向けのパブリッシングが実現したそうだ。同氏はこれまでに、itch.ioにて7つのゲームを公開中。いずれもブラウザでプレイできるため、同氏の作品に興味を持った人はこちらをプレイしてみるのもいいだろう。

『Kill the Brickman』はPC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。Steamではリリース記念として、8月29日まで10%オフとなる449円で購入可能だ。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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