『モンスターハンターワイルズ』の護石厳選、さらに「底なし沼化」したと恐れられる。新仕様で一気に遠のく“理想の護石”

カプコンは8月13日、『モンスターハンターワイルズ』にてVer.1.021アップデートを実施した。鑑定護石の厳選の“底なし沼ぶり”がさっそく注目を集めている。

カプコンは8月13日、『モンスターハンターワイルズ』にてVer.1.021アップデートを実施した。同アップデートで実装された鑑定護石の厳選の“底なし沼ぶり”がさっそく注目を集めている。

今回のアップデートでは、当初9月末に予定されていた「エンドコンテンツの拡張」が前倒しで実装。まずHR100以上になると、フィールドに★9のモンスターが出現するようになった。「レ・ダウ」「ウズ・トゥナ」「ヌ・エグドラ」「ジン・ダハド」「ゴア・マガラ」「アルシュベルド」「タマミツネ」「ラギアクルス」「セルレギオス」の9種のモンスターが歴戦の個体として出現するようになっている。

そして★9のモンスターのクエスト報酬として「光るお守り」が追加。光るお守りは、クエストクリア時に鑑定されてランダムな性能が付与され、鑑定護石へと変化する。鑑定護石は、加工屋で生産・強化できる生産護石とは異なり強化不可能。また生産護石に備わっているのは防具スキルのみであるのに対し、鑑定護石ではランダムで武器スキルも付与される仕様だ。

そんな鑑定護石について、“厳選の底知れなさ”がさっそく話題に上がっている。というのも、鑑定護石では先述のとおり防具スキルと武器スキルの両方がランダムで最大3種類付与される仕様。さらに武器スキルおよび防具スキルの装飾品スロットも、ランダムで最大3枠付与される仕組みとなっている。

現時点で本作には、武器スキル・防具スキルがあわせて120種類以上存在。そのすべてが付与される対象として抽選されるかどうかは不明ながら、抽選対象は多岐にわたるだろう。またスキルによってはレベルの違いがあるほか、装飾品スロットについてもスロットレベルに違いがある。そのため理想の鑑定護石を追い求めるのであれば、「目当てのスキルが3種類揃っていて、目当ての装飾品スロットも揃っている」かつ「スキルおよびスロットのレベルがいわゆる理論値になっている」護石を狙うことになるだろう。

なお護石、あるいはお守りの厳選はシリーズ過去作でも、多くの作品でエンドコンテンツとなってきた。理想のお守りを出す困難さはプレイヤー間の共通認識となり、お守りを採掘ポイントから入手できる作品では、狩猟そっちのけで採掘を続けてお守りを厳選する様子を“炭鉱夫”になぞらえるネットミームも生まれていた。そうした過去作プレイヤーも含めて、今作の鑑定護石で理想を追い求める困難さは話題となっているようだ。

なお護石の厳選要素自体はシリーズ前作『モンスターハンターライズ』および『サンブレイク』でもマカ錬金として存在。こちらも理想を追求する場合はかなりの時間あるいは運を要する要素であったが、スキルの最大付与数が2種類、かつ1つ目のスキルを指定して付与される確率を上げられるあるいは確定で付与できるといった錬金方法も存在した。

一方で『ワイルズ』ではスキルの仕様が変更され、武器スキルと防具スキルが分かれている。これによって特に装飾品スロットの厳選が難しくなっており、理想の護石を求めるのであれば、どちらの種類のスロットが付与されているかも重要になったわけだ。さらに護石自体に付与されるスキルも3種類に増加。スキルの指定要素などもなく完全に運頼みであり、厳選難易度が上昇したといえる。反面、スキルが最大3種類になったことで最高性能ではなくとも便利な護石を狙いやすくなったともいえるだろう。

そうして、ただでさえ“底抜け”の要素であった護石厳選がパワーアップしたとみられることで、さっそく国内X上では「武器スキル」といったワードがトレンド入り。シリーズ過去作よりも厳選が深みを増したやり込み要素として、さっそく果てなき厳選が始まっている様子だ。ちなみに討伐対象が複数体の★9クエストであれば、光るお守りの報酬枠が20個前後のものも見受けられる。協力プレイで報酬枠の多いクエストを持ち寄って遊ぶのも効率的だろう。

なお9月末に予定されているタイトルアップデート第3弾での追加モンスターも、★9の高難度クエストが登場予定。装備をしっかり強化した上で、鑑定護石も含めたスキルビルドを工夫することで有利に立ち回ることもできるモンスターになっているそうだ。一方で、今後★9モンスターの追加に伴うサポートハンターの強化も予定されているそうなので、4人未満でプレイする場合には強化後のサポートハンターを待つ方が護石厳選の効率はアップするかもしれない(公式サイト)。まずは“最高性能”にこだわらずのんびりと護石を集めていくのもいいだろう。

モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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