『バトルフィールド6』公式、先行アクセスで「すでに33万件のチート防いだ」と報告。自慢のアンチチート、さっそく活躍中
Electronic Artsは8月9日、『Battlefield 6』オープンベータテストの先行アクセスについて、すでに33万件ものチート使用の試みを阻止したと報告した。

Electronic Artsは8月9日、8月7日から開始された『Battlefield 6』オープンベータテストの先行アクセスについて、すでに33万件ものチート使用の試みを阻止したと報告した。
本作は、FPS『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作だ。DICE・Ripple Effect・Criterion Games・Motive StudioからなるBattlefield Studiosが開発を担当している。現代戦が描かれ、前作『Battlefield 2042』では対応が見送られた、シングルプレイ・キャンペーンモードも収録される。本作の世界では、「我らの保護、皆の平和」をモットーに掲げる世界有数の民間軍事会社パックス・アルマータが台頭し、NATOとその同盟国の破壊を追求する活動を繰り広げている。プレイヤーは、その新勢力の背後で暗躍する存在や、真の目的に迫ることとなる。兵科システムの復活やリアルな環境破壊も特徴だ。

そんな本作について、本日よりオープンベータテストが開催される。8月9日17時〜11日17時、および8月14日17時〜17日17時に実施予定。さらに、EA Play Pro加入者や招待者を対象としたオープンベータテストの先行アクセスが8月7日より開始している。初日のピーク時にはSteam版だけでも33万人を超える同時接続プレイヤー数を記録(SteamDB)するなど、先行アクセス時点ですでに大きな盛り上がりを見せている。
なお当初8日までとされていた先行アクセスだが、ゲーム内での表記によるとメンテナンスを挟みつつ、オープンベータテストが8月9日17時に一般開放されるまで継続して実施されるようだ。

そして本日8月9日、Electronic Artsのアンチチートチームが本作におけるチート使用についての実績を公表した。まず同チームは、チート使用者やチートプログラムに関する情報が多くのユーザーから寄せられていることに感謝を示した。こうした報告はチート使用者たちのコミュニティーを発見することに大きく貢献しているほか、新たなチート検出技術の開発にも繋がるのだという。
本作では「EA Javelin Anticheat」なるアンチチートシステムが採用されており、より強固なチート対策がアピールされている。同チームによれば、7日より始まったオープンベータテストの先行アクセス開始後、EA Javelin Anticheatによって33万件ものチート行為およびアンチチートシステムの改ざんが阻止されたという。さっそくチート対策が大きな成果を上げているようだ。
またユーザーからはチート使用の疑いがあるケースが初日だけで4万4000件報告され、本日まででさらに6万件の報告を受け取ったそうだ。Electronic Artsはこれらのデータを活用し、チート検出機能の実装や改善を進めていくのに加えて、チート使用者の排除にも力を入れていくそうだ。

なお、同チームはあわせて「セキュアブート」に関する注意点なども改めて同時に伝えている。セキュアブートとは、OSを起動するためのソフトウェアであるUEFIの機能の1つ。PCの起動時に悪意のあるソフトウェアが読み込まれないようにするための技術であり、より強固なチート対策を実現するべく、本作においては有効化が必須となった。セキュアブートを無効にしているプレイヤーには、セキュアブートを有効にすることを求めるようなメッセージが表示されるようだ(関連記事)。
『Battlefield』シリーズ作品に限らず、これまで多くのマルチプレイFPSゲームがチートの蔓延による被害を受けてきた。昨今ではゲーム開発側とチート開発者との間で“いたちごっこ”が繰り広げられる状況にもあり、新作発売に際しては十分なチート対策がなされているか不安視する声もたびたび上がる状況。一方、『Battlefield 6』ではオープンベータテストの早期アクセスにおける成果がさっそく示され、期待が高まっている。オープンベータテストの一般開放でさらに多くのプレイヤー参加が予期されるなか、チート対策が十全に機能するかが注目される。
『Battlefield 6』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PS5/Xbox Series X|S向けに10月11日発売予定だ。8月9日17時からはオープンベータテストの一般開放が開始される予定。