『バトルフィールド6』公式、「AI兵士が参加するのは初心者モードだけ」とアンサー。“Botでサーバー補充”報道に不安広がるなかで

Electronic Artsは8月7日、『Battlefield 6』においてAI兵士が訓練場プレイリストにのみ登場することを明らかにした。

Electronic Artsは8月7日、『Battlefield 6』においてAI兵士、すなわちBotが訓練場プレイリストにのみ登場することを明らかにした。

本作は、FPS『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作だ。DICE・Ripple Effect・Criterion Games・Motive StudioからなるBattlefield Studiosが開発を担当している。現代戦が描かれ、前作『Battlefield 2042』では対応が見送られた、シングルプレイ・キャンペーンモードも収録される。本作の世界では、「我らの保護、皆の平和」をモットーに掲げる世界有数の民間軍事会社パックス・アルマータが台頭し、NATOとその同盟国の破壊を追求する活動を繰り広げている。プレイヤーは、その新勢力の背後で暗躍する存在や、真の目的に迫ることとなる。兵科システムの復活やリアルな環境破壊も特徴だ。

10月11日に発売が決定した本作については、オープンベータテストが8月9日17時〜11日17時、および8月14日17時〜17日17時に実施予定。日本時間の本日8月7日17時から8日にかけてはEA Play Pro加入者や招待者を対象とした先行アクセスが実施されている。

ところで、香港でおこなわれたイベントにて本作の開発メンバーがメディア取材に対しておこなった回答が一部で注目を集めていた。台湾のメディア巴哈姆特GNNの記事を元に海外メディアVGCなどが報じたところでは、開発者が取材に対し、プレイヤーの数が十分でない場合にはサーバーを埋めるためにBotが使用されるだろうと発言したと伝えられた。元の巴哈姆特GNNの記事では初心者向けの施策についての質問・回答であったものの、マルチプレイ全体の仕組みにも解釈できるかたちで一部欧米メディアに報道されたかたちだ。

そうした報道により、プレイヤーの間にはさまざまな不安が広がることに。この状況を受け、Electronic ArtsのBattlefieldコミュニティーチームは8月7日、Xにて声明を発表。AI兵士ことBotが「訓練場」プレイリストにのみ登場することを示した。訓練場はプレイヤーがランク15に到達するまでの間だけが参加できる特別なプレイリストだ。

8月9日から11日にかけて開催されるオープンベータテストの「ウィークエンド1」では、訓練場プレイリストとして「ブレークスルー・イニシエーション」なるモードが登場することになっている。このモードは攻撃側と防衛側に分かれてセクターを奪い合うモード「ブレークスルー」の簡易版で、15人のプレイヤーがゲームの基礎となる要素を学び、その後AI兵士が補充されるようになっているとのこと。

なお、Botありの訓練場モードはランク15まで必ずしもプレイしなくてはならないというわけではなく、「Featured」プレリストから通常の「ブレークスルー」を選択することで、リアルのプレイヤーのみが参加するモードをはじめから遊ぶことができると説明されている。あくまでシリーズ作品に不慣れなプレイヤーが、本作の持ち味を確かめやすい入門用の選択肢となっているようだ。

ところで、同シリーズにおいては前作『Battlefield 2042』においてもマルチプレイモードでBotが導入されていた。同作では最大128人でのマッチが可能である点もアピールされており、人数が不足してもBotの導入によって常に満員状態で遊べると謳われていた。Botによる人員補充は、マッチング時間の短縮などのメリットも存在する一方で、リアルのプレイヤーの介入が減ることによりゲームの戦略性や競技性が薄れ、プレイヤーのモチベーション喪失にも繋がるなどといったデメリットも存在する。賛否が分かれていたこともあり、新作『Battlefield 6』では新規プレイヤー向けの限定的な採用となったのだろう。

『Battlefield 6』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PS5/Xbox Series X|S向けに10月11日発売予定だ。オープンベータテストは、まずは招待者向けの先行アクセスが本日8日まで実施。そして8月9日17時〜11日17時と、8月14日17時〜17日17時には、すべてのユーザー向けに実施予定だ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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