『マインクラフト』統合版に「棚ブロック」新登場。ワンタッチでアイテム交換可、“ホットバーのプリセット”としても使える
Mojang Studiosは7月23日、『マインクラフト』Bedrock版向けにプレビュー1.21.110.20を配信開始。「棚」や「銅ゴーレム像」など複数の新要素が追加されている。

Mojang Studiosは7月23日、『マインクラフト』Bedrock版向けにプレビュー1.21.110.20を配信した。このバージョンでは、「棚」や「銅ゴーレム像」など複数の新要素が追加されている。
『マインクラフト』は「破壊」と「創造」に満ちたサンドボックスゲームだ。舞台となるのは、あたり一面が3Dブロックで構成された四角い世界。プレイヤーは手に入れた素材でさまざまなアイテムをクラフトしながらサバイバル。地形を掘ったり建築をしたりと、自由に冒険を繰り広げていく。プラットフォームに応じて2つのエディションが展開されており、PC向けの「Java版」とコンソールやスマートフォンでもプレイ可能な「Bedrock版(統合版)」が存在する。

7月22日、本作のBedrock版向けプレビューとしてバージョン1.21.110.20が配信された。プレビューでは、今後のアップデートで実装予定とされるさまざまな新要素を先行体験することができる。
まず、新たに「棚(Shelf)」が登場。棚は「額縁」のように、内部にアイテムを飾ることができるブロックで、最大3つのアイテムを並べて収納可能。クラフトレシピとしては、樹皮を剥いだ木(いずれかの種類)を作業台の上段と下段に3つずつ配置することで、棚を6つ作成することができる。そして従来の額縁とは大きく異なる点として、アイテムを直接交換する機能を備えている。手にアイテムを持った状態で棚を触ることにより、対象のアイテムと簡単に入れ替えることができるのだ。

また、レッドストーントーチなどを用いて棚にレッドストーンの動力を送ることにより、収めた3つのアイテムをまとめて交換できるようになる。そして隣接した同じ向きの棚は連結されるため、一度に交換されるアイテムの個数をさらに増やすことも可能だ。たとえば3つの棚を繫げれば、9つのアイテムからなるホットバーの並びを保存しておいて手軽に呼び出せるという、まさにプリセットのような機能を実現できる。

次に、「銅ゴーレム像(Copper Golem Statue)」が追加された。銅ゴーレムといえば、先日配信されたプレビュー1.21.100.23にてお披露目されていた新モブ。銅のチェストに入ったアイテムを取り出し、他のチェストに移動させて整頓してくれる存在だ(関連記事)。銅ゴーレムは銅ブロックなどと同様に、時間経過とともに酸化して錆びてしまうが、今回のバージョンからは、最大レベルまで酸化した場合に銅ゴーレム像へと変化するようになった。

像となった銅ゴーレムは持っているアイテムをその場にドロップし、4つのいずれかの姿勢のまま固まってしまう。再び動かすためには、斧を用いて錆を落としてあげる必要があるという。なお銅ゴーレム像の姿勢はプレイヤーが触れることにより変更することができるが、特徴的なのはレッドストーンコンパレーターを接続したときの挙動。銅ゴーレム像の4つの姿勢がそれぞれ異なる強度のレッドストーン信号を発するのだ。この仕様により、4段階の状態を切り替え可能なトグルスイッチとしての活用なども見込まれ、より高度な仕掛けの作成に一役買ってくれそうだ。

本プレビューではこのほか、複数のバグ修正がおこなわれる。詳細についてはパッチノート(英語)および公式の紹介記事(英語)も確認されたい。なお今回のバージョンから、ゲームドロップ機能を有効にするオプションが「実験的機能」タブから削除され、デフォルトのワールド設定でも最新のゲームドロップに含まれる要素が遊べるようになっている。プレビュー1.21.110.20は、PC/Xbox Series X|S/Xbox One/iOSおよびAndroidを対象に、順次展開される予定だ。
前回のプレビューに引き続き、2025年の第3弾ゲームドロップの新要素が公開されたかたち。見た目だけでなく機能面でも嬉しいブロックが多数追加されており、今後の正式実装にも期待したい。
『マインクラフト』Bedrock版(統合版)はPC/iOS/Android/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switchなどに向けて配信中。Java版はPC向けに配信中だ。