『エルデンリング』実写映画の監督、「7周目を遊んでいる」と語る。でもマレニアで詰んでる

『エルデンリング(ELDEN RING)』の実写映画にて監督を務めるAlex Garland氏が「7周目」をプレイ中であると明かし、注目を集めている。

エルデンリング(ELDEN RING)』の実写映画にて監督を務めるAlex Garland氏のインタビューでの発言が注目を集めている。同氏は本作の7周目のプレイを進めているという。

『エルデンリング』は、オープンワールドアクションRPGだ。『ダークソウル』シリーズなどから受け継がれた手強い戦闘と、ファンタジー小説シリーズ「氷と炎の歌」で知られる作家ジョージ・R・R・マーティン氏が携わる世界観などが特徴の作品だ。The Game Awards 2022でThe Game of the Yearを受賞するなど、高い人気を獲得。2024年6月にはDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」が発売された。

そんな本作の実写映画化プロジェクトが始動したことが先月5月23日に発表。米国に拠点を置く映画製作・配給会社A24がプロジェクトを担当するという。監督にはAlex Garland氏が抜擢。映画「エクス・マキナ」や「シビル・ウォー アメリカ最後の日」の監督・脚本を手がけた人物だ。6月20日には同氏が脚本・製作に携わる「28年後…」が公開予定。


今回、「28年後…」の公開に際して米IGNが実施したインタビューにおいてAlex氏が『エルデンリング』に関する質問に回答し、さまざまな注目を集めている。まず同氏は本作の7周目をプレイしており、レベルをかなり上げ、“juice(聖杯瓶を指すとみられる)”をたくさん手に入れ、クールな剣も手に入れているとのこと。本作では8周目まで周回ごとに難易度が上昇していくシステムが存在。つまり同氏は、いわゆるカンストの1歩手前の周回までたどり着いているわけだ。映画界での本業もあるなか、意外なやり込みぶりといえる。

そんなAlex氏は、本作においてもっとも手強いボスは「ミケラの刃、マレニア」だとコメント。7周目で何度も何度もマレニアに挑み続けているという。というのも同氏が『ダークソウル』で得た教訓として、頭を使って上達するのではなく、がむしゃらに繰り返し続けていればいつか倒せると信じて挑み続けているそうだ。同氏なりに見出した「ソウル」シリーズの攻略法なのだろう。


ちなみにインタビュアーの「ラダーンでかなり苦戦した」というコメントに対して、Alex氏は「ラダーンは楽勝だったよ」とコメント。とにかくそこら中にある召喚サインから仲間を呼んでラダーンの体力(energy)を削ればいい、といった攻略方法を説明している。同氏としては“ラダーン”と聞いて「星砕きのラダーン」を思い浮かべたようだ。

ラダーンといえばDLCにも新たなボスとして登場。DLCをプレイし終えたプレイヤーにとって“苦戦したラダーン”といえば、こちらが思い浮かぶだろう。インタビューにて同氏は特にDLCについて言及していないことからも、まだプレイしていないのかもしれない。

そんなAlex氏へのインタビューを受けて、『エルデンリング』を7周プレイしたという発言が信じられないとする反応もみられる。たとえば先述したjuiceやenergyといった、ゲーム内用語の独特な呼び方などが、本作に不慣れなプレイヤーといった印象を与えている様子だ。また少なくともインタビュー記事や動画においてはマレニア戦とラダーン戦にしか言及されておらず、Web上で有名なワードをインタビュー前に予習しただけではないか、といった憶測も生じている。

とはいえ、今回のインタビューはあくまで映画「28年後…」の公開に際しておこなわれたもの。メイントピックではない『エルデンリング』に関してきっちりと言及されなかったのは当然だろう。それどころか、インタビュー動画でAlex氏は「(『エルデンリング』について)何も言えることはないよ」と前置きしたうえで、リップサービス的に先述したようなコメントを伝えていた。知らないゲームについて予習していたというより、むしろ遊び込んだ『エルデンリング』について我慢できずこぼれ話が飛び出した可能性もありそうだ。

いずれにせよ、さまざまな映画作品に携わってきたAlex氏が、7周目に突入するほど『エルデンリング』をやり込んでいるというのは映画化にあたって期待が高まる発言かもしれない。映画化はまだプロジェクトが始動した段階とみられ、プレイヤー目線も併せもつAlex氏が、ゲーム『エルデンリング』をどのように実写作品に落とし込むのかは引き続き注目が集まるところだろう。

ELDEN RING』は、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。また『ELDEN RING Tarnished Edition』が、Nintendo Switch 2向けに2025年に発売予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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