『エルデンリング ナイトレイン』にて、“へっぽこ遺物”自慢大会が始まる。「盾脂」所持ビルドや武器指定されまくりビルドで、なんか残念
『エルデンリング ナイトレイン(ELDEN RING NIGHTREIGN)』のプレイヤーコミュニティにて、“最弱の遺物”の競い合いが賑わいを見せている。

フロム・ソフトウェアは5月30日、『エルデンリング ナイトレイン(ELDEN RING NIGHTREIGN)』を発売した。本作には、プレイヤーのカスタマイズ要素として「遺物」が存在している。SNS上では強力な遺物を入手したとの報告が見られる一方で、逆に“最弱の遺物”を披露するユーザーも現れている。
本作は、『エルデンリング』をベースとするサバイバルアクションゲームだ。シングルプレイまたは3人プレイに対応している。プレイヤーは夜の脅威にさらされるリムベルドにて、「夜渡り」として3日間を生き延びなければならない。リムベルドでは挑戦するたびに拠点や敵の場所、入手できるアイテムなどが毎回変化する。過酷な2日間を乗り切り、最終日に待つ「夜の王」との戦いに挑む。

本作には「遺物」と呼ばれるアイテムが存在する。遺物は出撃の報酬としてもらえるほか、小壺商人のバザーでの購入や、各キャラクターの追憶を進めることなどでも入手可能。それぞれの遺物には最大3つの効果がついており、「遺物儀式」にて3個まで装備することができる。毎回異なるゲームプレイが繰り広げられる本作における、プレイヤーで決定できるカスタマイズ要素の1つだ。
上手く活用すればゲームを大きく有利に進めることができ、SNS上では強力な遺物を手に入れたとするユーザー報告が日々相次いでいる。一方で、“最弱の遺物”を披露するユーザーも現れている。海外掲示板Redditの「r/Nightreign」subredditでは、Potatocropharvest氏は遺物の画像とともに、「I think I’ve just found the worst possible relic. Can anyone beat this?(考えうる限りもっとも酷い遺物を見つけたと思う。誰かこれに勝てる?)」と投稿した。
同氏が入手したという遺物には3つの効果が付いており、それぞれ「出撃時に〈結晶投げ矢〉を持つ」・「出撃時に〈盾脂〉を持つ」・「出撃時の武器の戦技を〈白い影の誘い〉にする」となっている。いずれも出撃時に適用される効果であり、それぞれ状況によっては役立つ可能性はあるものの、マイナーなアイテムや戦技が勢揃い。たとえば「白い影の誘い」は敵の注意を引くことのできる戦技で、やはり貴重な遺物のスロットを消費して付けたいかと言われると微妙な効果だろう。ほかのふたつの効果も同様に頼りなく、たしかに最弱候補といえそうな組み合わせだ。
この投稿に対して、我こそはと複数のユーザーがコメントを投稿。あるユーザーは、「投擲石の攻撃力上昇」・「出撃時の武器の戦技を〈白い影の誘い〉にする」・「鞭の武器種を3つ以上装備していると攻撃力上昇」の遺物がもっとも酷かったとした。投擲石自体があまり使われないアイテムであり、鞭も決して人気が高い武器とは言えない。こちらもかなり使いづらそうな遺物だ。

ほかにも、「出撃時に〈誘惑の枝〉」・「出撃時に〈盾脂〉を持つ」・「槍の武器種を3つ以上装備していると攻撃力上昇」の組み合わせを挙げるユーザーも現れた。ここでもやはり「盾脂」が登場。盾に塗ってカット率やガード強度を高める「盾脂」は、一部のユーザーから高い評価を得ている様子だが、使いどころが難しいのは確かだろう。ただし、マップ中央の砦などにおける「誘惑の枝」の強さを力説するコメントもあり、この遺物はまだ可能性を秘めている方かもしれない。
こうした最弱の遺物に関する投稿は国内のSNS上においても散見され、もっとも弱い組み合わせを探すことも楽しまれている状況。なかでも有力候補といえるのは、特定の武器種を3つ以上装備していると発動する効果が2種類含まれている組み合わせだ。インベントリには武器スロットが6つしかないため、両方の効果を発動させるためには全てのスロットを指定された武器種で埋める必要がある。そもそも同じ武器種を3種類ずつそろえる煩わしさもあり、屈指のへっぽこさを誇る組み合わせといえそうだ。
ちなみに筆者は、鞭3つと小盾3つが指定された遺物を所持している。残念ながら、1つ目の執行者用の効果がそれなりに強力であるため、最弱の遺物としてはまだまだ“上”がいるとみられる。

なお、遺物には大・中・小とさまざまなサイズがあり、それぞれ付いている効果の数が異なる。単純な性能で比べれば、もちろん効果の数が少ない中や小の遺物のほうが明らかに弱いわけだが、ユーザー間の最弱遺物の競い合いではもっぱら大の遺物が紹介されているようだ。ちぐはぐで役に立たない能力が偶然3つ並んでこそ、最弱の遺物という呼び声は高まるのだろう。
ところで、遺物に関しては所持数の上限が存在する。上限に達すると売却しなければ出撃すらできなくなるため、使わない遺物についてはどんどん整理しておくのがよいだろう(関連記事)。とはいえ、先週から順次配信が始まっている「常夜の王」や年内発売予定のDLCなど、さまざまな環境変化の末に、遺物の評価が一転する可能性もある。最弱級と思しき遺物も、記念に取っておくと思わぬ出世を果たす可能性はあるかもしれない。
『エルデンリング ナイトレイン(ELDEN RING NIGHTREIGN)』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中だ。