大ヒットローグライク『Balatro』開発者、「ついに実績コンプリートした」と高らかに報告。開発者が一番“『Balatro』中毒”
『Balatro』の開発者LocalThunk氏は現地時間6月20日、本作の実績をすべて達成したことを報告した。

『Balatro』の開発者LocalThunk氏は現地時間6月20日、本作の実績をすべて達成したことを報告した。最難関実績ですら、プレイを日課にして楽しみながら取得に臨んできたという。
本作は、トランプのポーカーを題材にしたデッキ構築型ローグライクゲームだ。本作では基本的にデッキからカードを8枚引き、そこから最大5枚選択してポーカーの役を作る。そして150種類にも及ぶジョーカーカードなど、多種多様な効果をもつ特殊カードを活用し、カードの相乗効果で膨大なスコアを叩き出してノルマの達成を目指す。2024年2月に発売され、今年1月には売上が500万本を突破している大ヒットタイトルだ。

そんな本作を手がけるLocalThunk氏は現地時間6月20日に、本作を「100%コンプリート」したことを明らかにした。添付されたスクリーンショットでは本作の最難関実績「完璧主義者++」を同日に取得したことが確認可能。Steamでの本稿執筆時点での取得率は0.5%であり、達成が非常に困難な実績であることがうかがえる。この実績をもって、同氏は本作のすべての実績を取得したようだ。
本実績を取得するためには、すべてのジョーカーでゴールドステッカーを獲得しなければならない。そしてジョーカーでゴールドステッカーを得るためには、そのジョーカーを所持しつつ最高難易度「ゴールドステーク」をクリアする必要がある。ジョーカーの所持スロットは増やすことも可能ながら、通常ではいちどに所持できるのは5枚まで。また取得できるジョーカーの種類はランダムで、狙ったジョーカーを入手できるかどうかは運次第。そうしたなかで、何度もゴールドステークを周回して全種類のジョーカーでゴールドステッカーを獲得する必要があるわけだ。運・実力・根気をすべて要求される実績といえる。
LocalThunk氏は、寝る前に2~3回本作をプレイすることを習慣にしつつ本実績の取得を目指してきたそうだ。すっかり日課になっていたそうで、「完璧主義者++」を追い求めるのが大きな楽しみであったとのこと。ちなみに同氏によると、使用デッキはほぼゴーストデッキで、ペイントデッキやイエローデッキを使うことも少しあったそうだ。また楽しむために時々気まぐれにデッキを変えていたという。
なおLocalThunk氏はそんな本作に向けて大型アップデート1.1を開発中。現行バージョンでの実績コンプリートへの挑戦で、同アップデートをより良く設計できるようになったという自信も覗かせている。プレイヤーとして本作をすみずみまで自分で遊びつくしたことで、より研ぎ澄まされた感覚でアップデート開発にあたっているわけだろう。同アップデートの配信後にまた同じ挑戦をする意欲も見せており、プレイヤーを差し置いて本作にドハマりしている様子だ。
ちなみにLocalThunk氏といえば、ゲーム開発を趣味としておこなってきたという人物。『Balatro』の原型となった「Joker Poker」も、当初は趣味の一環として制作されたという(関連記事1、関連記事2)。
今回の本作の実績コンプリート報告からは、引き続きLocalThunk氏がプレイヤーとしても本作をのびのびと満喫していることもうかがえる。そうして本作を遊び尽くしたプレイヤー目線で開発されるバージョン1.1がどのような出来栄えとなるのか。過去には同バージョンが今年中の配信となる見込みも明かされており、続報に注目したい。
『Balatro』はPC(Steam)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Android/iOS向けにダウンロード版が現在配信中。Nintendo Switch/PS5向けにはパッケージ版も販売されている。