『モンスターハンターワイルズ』不正改造クエストを防ぐ“二段構え”新対策実装へ。見つからないし始まらない
カプコンは6月4日、『モンスターハンターワイルズ』において不正に改ざんされたクエストについての新たな対策をタイトルアップデート第2弾で実装すると発表した。

カプコンは6月4日、『モンスターハンターワイルズ』において不正に改ざんされたクエストについての新たな対策をタイトルアップデート第2弾で実装すると発表した。同アップデートは今夏に予定されている。
本作では、フィールド上が刻一刻と変化する仕組みが取り入れられており、出現するモンスターも変動。出現中のモンスターを狩猟する際には「現地調査クエスト」あるいは「調査クエスト」としてクエスト化することが可能であり、ランダムに追加報酬枠が用意されている。
一方で過去にカプコンは、上位環境にて「調査クエスト」「現地調査クエスト」などのゲームデータを不正に改ざんする行為が確認されていると報告。見分け方として、現バージョンでの正常なクエストの条件を説明していた(関連記事)。正常なクエストではターゲットモンスターは1頭または2頭のみ。またターゲットモンスターが1頭の場合、追加報酬枠は最大5枠で、2頭の場合は最大10枠、1枠あたりの最大アイテム数は最大4個だという。このほか、アーティアパーツは歴戦の個体またはゾ・シアがターゲットに含まれるクエストのみであることなども示されていた。
今回はそうした正常なクエスト条件について改めて説明。そして今回に予定されているタイトルアップデート第2弾において実装予定の、対策機能が紹介された。まず、不正なクエストを自動で検知するフィルタリング機能が拡充され、クエストカウンターで不正なクエストは表示されないようになるという。またもしもクエストの受注時などにそのクエストが不正であった場合、エラーメッセージが表示され、クエストを開始できないようになるとのこと。つまり不正なクエストは通常のプレイヤーから見つけられず、万が一参加しても開始されない対策が設けられるかたちだ。
なお本作では、通常のプレイではありえないゲームデータを作成・使用すると、ゲームが正常に遊べなくなる、場合によってはゲームそのものが遊べなくなる可能性もあるとのこと。改ざんされた疑いのあるクエストに参加した場合、できる限りすぐにプレイを中断し、セーブせずにゲームを終了してほしいと案内されてきた。タイトルアップデート第2弾では一般のプレイヤーがうっかり改ざんされたクエストに参加しないように、厳重な対策がおこなわれるわけだろう。
このほか、明らかな不正が確認できたアカウントについては、順次、アカウント停止等の厳しい対応を実施していることも伝えられている。クエストの改ざん行為自体への対処も入念に進められているのだろう。
またカプコンは本日、あわせて討伐タイムを競うクエスト関連の新たな不正対策についてもタイトルアップデート第2弾にて実施予定であると発表している(関連記事)。競技制のある闘技大会クエストと、協力マルチプレイの両面で不正対策が強められるようだ。
『モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。タイトルアップデート第2弾は今夏に配信予定だ。