『モンスターハンターワイルズ』のゾ・シア再戦クエスト、初回クリア率は「50%未満」だった。“真のラスボス”の猛威

カプコンは5月27日、『モンスターハンターワイルズ』に関するさまざまな統計データを公開。「ゾ・シア」との再戦クエストの初回クリア率など興味深い数値が示されている。

カプコンは5月27日、『モンスターハンターワイルズ』に関するさまざまなデータを分析した「『モンスターハンターワイルズ』禁足地データ白書①」を公式X(旧Twitter)アカウントにて公開。その中では、無料タイトルアップデート第1弾で追加された「ゾ・シア」との再戦クエストの初回クリア率など興味深いデータが示されている。

今回カプコンが運営する公式ファンサイト「モンハン部」の公式Xアカウントにて公開された「『モンスターハンターワイルズ』禁足地データ白書①」は、ハンターたちの活動を分析していくという新企画だ。初回として、4月4日に配信された無料タイトルアップデート第1弾に関するデータがお披露目された。

この中で、真っ先に紹介されたのはゾ・シアの初回挑戦時クエストクリア率だ。ゾ・シアは下位ストーリーにあたるチャプター3の最後の任務クエストにて登場するモンスターで、いわゆる本作の“ラスボス”である。本作の発売時点では、ゾ・シア討伐後に続く上位ストーリーに同モンスターは登場せず、基本的には下位で一度しか挑戦することができないモンスターであった。一方で、無料タイトルアップデート第1弾にて上位のゾ・シアのクエストが追加。そしてなんと、このクエストの初挑戦時のクリア率は48.6%だったという。つまり、半数以上ものプレイヤーが失敗していたことが明らかとなった。

Image Credit: モンハン部公式 on X


そもそも本作では、シリーズ過去作と比べると全体的にストーリーにおけるモンスターのステータスが低くクリアが簡単だとするユーザーも多く見られた。公式もそうした声を受け止め、無料タイトルアップデート第1弾で高難易度のコンテンツを実装することがすぐさま告知されていた(関連記事)。

そうして満を持して登場した上位ゾ・シアは下位と比べるとステータスが大幅に引き上げられているほか、行動速度もアップし、各種攻撃の回避がかなり困難になった。SNSではその凶悪さに対するユーザーの悲鳴もすぐさま話題となっていた(関連記事)。今回、クエストに失敗したハンターの割合が公式として示され、上位ゾ・シアのクエストが本当に難しかったことが判明したかたちだ。なお記事の中では、下位の任務クエストで一度しか挑戦できなかったため対策不足のプレイヤーが多かった可能性があるとの考察もされている。

ちなみにゾ・シアが放つ大技について回避方法を勘違いする“あるある”がイラストとして示されており、これも再戦ゾ・シアの初回の失敗要因となっていたのかもしれない。下位のゾ・シア戦を対策がわからないままクリアしたハンターが一定数餌食となった可能性はありそうだ。

なお併せて公開されたデータとして、同じく無料タイトルアップデート第1弾で実装された「タマミツネ」および「歴戦タマミツネ」の初回クリア率も公表されている。タマミツネは98.4%、また歴戦タマミツネは74.3%のプレイヤーが初挑戦でクリアしたようだ。特に通常のタマミツネは大多数のプレイヤーが撃破できたようで、強力だと名高い歴戦タマミツネについてもそれなりに高い値。上位ゾ・シアの初回クリアの難しさを示しているだろう。

ところで、2025年夏には「ラギアクルス」と思しきモンスターの登場も示唆されている無料タイトルアップデート第2弾が配信予定。そのほかにも、レ・ダウ以外の各地の“頂点”の歴戦王個体の実装などにも期待される。今後もアップデートが配信された際には、新たな禁足地データ白書としてそうした高難易度クエストの統計データが紹介されていくかもしれない。


モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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