ポータル打ちまくりFPS『Splitgate 2』オープンベータ開幕も、問題発生によりサーバーすぐさま停止。運営はフル稼働でメンテナンス中
1047 Gamesは5月23日、『Splitgate 2』のオープンベータテストを開始したものの、トラブルにより一時停止中。開発元は復旧対応にあたっているようだ。

デベロッパーの1047 Gamesは5月23日、『Splitgate 2』のオープンベータテストを開始した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One。大きな期待を背負って迎えた開幕初日であったが、開始からわずか数時間で技術的な問題が発生しサーバーが停止された。同スタジオは現在、オープンベータテストの再開を目指して復旧作業にあたっているという。
『Splitgate 2』は、アリーナスタイルの対人FPSと『Portal』のようなシステムを組み合わせたマルチプレイシューター『Splitgate』の続編だ。プレイヤーはステージの各所に、入口と出口がつながったポータルを開けることが可能。敵の背後をとったり、緊急離脱時の退路として使ったり、さまざまな方法で用いることができる。また本作では、ファクションを選択することで固有のアビリティを使用できる、いわばクラス選択のような仕組みが導入されている。戦場を疾風のごとく駆け抜ける「アエロス」、戦略的に時間を操りカオスを生み出す「メリディアン」、圧倒的なパワーで銃をぶっ放しながら走り回る「サブラスク」の3つが存在する。

2019年にリリースされた前作『Splitgate』は、ポータルを用いて戦うというユニークなシステムが話題となり、ピーク時には同時接続数が6万5000人にものぼる人気を獲得していた。ベータ版として開発が続けられていたものの、2022年9月に1047 Gamesは同作の開発終了を発表。小規模プロジェクトとして始まった同作の基盤を付け足しで改善していくのではなく、Unreal Engine 5を用いた新作として新たに開発することを宣言した。そして昨年7月、約2年を経てついに『Splitgate 2』を発表。2025年2月にはオープンアルファテストが実施されていた(関連記事)。
そして5月23日、オープンベータテストの開幕を迎えた。今回のベータテストではPS4やXbox Oneを加えたさらに幅広いプラットフォームが対象となっているほか、終了時期を設けず、正式リリースまでずっと継続して実施されることが発表されていた。
しかし開始からわずか数時間で技術的な問題が発生。経験値の獲得やマッチメイキングなどの速度低下が確認されたようだ。1047 Gamesは深刻なバグの修正と安定性の向上を目的として、一時的にサーバーを停止させており、現在はプレイすることができない状態だ。なお同スタジオによれば、ゲームが壊れた状態ではまってしまったプレイヤーや、そもそもゲームに参加することができないプレイヤーが大勢いたのだという。サーバー停止の理由については、すべての問題を効果的に解決するためには、そのまま放置しておくのではなく、一度ダウンタイムを設けたほうがより安全であると判断したそうだ。
さらに、1047 GamesのCEOを務めるIan Proulx氏は『Splitgate 2』の公式Xアカウントにてビデオメッセージを投稿。同氏は繰り返し謝罪の言葉を発し、現在問題の解決に向けて24時間体制で対応中だとユーザーに伝えた。
一方で、徐々に復旧の兆しも見えつつある。本日早朝には安定性をテストするためにサーバーの稼働を一時的に再開。ゲームをプレイできた人もできない人もいたようだが、有用なデータが取れているとのこと。同社は現在さらなる修正に取り組んでおり、現地時間夜に改めて別のテストを実施する予定だとしている。オープンベータテストの再開までにはもう少し時間はかかりそうだが、着実に解決へと向かっているようだ。
なお、今回の問題が発生した具体的な原因は明らかにされていないものの、サーバーの安定性の問題となると、想定以上に多くのプレイヤーがベータテストに参加していた可能性はあるだろう。オープンベータテストを心待ちにしていたユーザーからは落胆の声も聞かれる状況だが、プレイテストには不具合がつきもの。問題が早期に解決され、万全の状態で再開されることを願うばかりだ。
『Splitgate 2』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに、2025年リリース予定。オープンベータテストが開催中だが、現在一時的にサーバーが停止している。