災害復旧シム『RoadCraft』公式、「カジュアルさ」への賛否にアンサー。燃料管理必要なハードモード近日実装など、ヘビー層にも応える
Focus Entertainmentは5月20日にリリースした『RoadCraft』に関して、近日中にハードモードを実装予定であることなどを発表した。

パブリッシャーのFocus Entertainmentは5月20日、Saber Interactiveが手がける『RoadCraft』を配信開始した。本作は多くのプレイヤーを集めているが、一部ユーザーからは開発元の過去作から「カジュアルになりすぎている」として不満が投稿。Steamユーザーレビューの評価は伸び悩みを見せている。これを受けて5月22日、開発元は声明を発表。近日中にハードモードを実装予定であるなどとし、フィードバックを受け止めていることを明かした。
『RoadCraft』は災害復旧をテーマとする重機シミュレーションゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|Sで、ゲーム内は日本語表示に対応。また最大4人でのマルチプレイに対応している。本作ではプレイヤーは建設機械を操縦して災害現場に向かい、荒れ果てた町のインフラを整備していくことになる。

ゲームプレイはサンドボックス型のマップで進行。ブルドーザーやコンクリートミキサーなど、さまざまな重機を操作して、がれきの撤去や道路の敷設をおこなっていくことになる。また本作では、復旧用の機材や物資の確保もプレイヤーの仕事である。現地のがれきをリサイクルして資材に変えるほか、拠点間で物資を輸送するルートの構築も必要だ。探索用のオフロード車なら通れる道でも、輸送用の大型トラックが通れるとは限らない。そうしてインフラを整え、マップごとに設定された目標の達成を目指す。
本作は5月20日にリリースされるとさっそく多くのプレイヤーを集め、Steamの同時接続プレイヤー数はピーク時に約3万3800人を記録する盛況となった(SteamDB)。一方、Steamユーザーレビューの評価は本稿執筆時点で、約3000件中71%が好評とする「やや好評」ステータス。開発元の過去作『SnowRunner』と比較すると、本作には燃料管理などの要素が存在しておらず、一部ユーザーからは「カジュアルすぎる」として不満が投稿され、レビュー評価の伸び悩みを見せていた(関連記事)。

そうした状況のなか5月22日、開発元のSaber Interactiveは声明を発表。リリース以来寄せられているフィードバックに注意深く目を通しており、全体的なゲーム体験の改善に取り組んでいると明かした。不具合の修正のほか、本作『RoadCraft』に燃料管理などの要素を導入するハードモードを近日中に実装予定であるそうだ。また現在AIの輸送部隊専用となっている車両を、プレイヤーも運転可能な車両として追加する予定だという。
また開発元はあわせて「『RoadCraft』は過去の作品に取って代わるものではなく、これまでの作品とあわせて、本作もアップデートし続ける」と伝えている。過去作の『SnowRunner』は2021年にリリースされた作品だが、シーズン制を採用しており、2025年現在も定期的に新コンテンツが配信されている。今後も『RoadCraft』も『SnowRunner』のサポートを続けるため、どちらのファンにも安心するように呼びかけたかたちだろう。
『RoadCraft』については緊急性の高いフィードバックに対応するパッチをまず配信し、その後続くアップデートについて詳細を発表する予定とのこと。本作の今後の対応にも注目したい。
『RoadCraft』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。