人気RPG『Clair Obscur: Expedition 33』公式、あるスキルを「やむを得ず弱体化する」と告知。“21億ダメージ”報告もある、ゲームぶっ壊し技

『Clair Obscur: Expedition 33』について、とあるスキルが下方修正されるようだ。そのスキルは、なんと21億ダメージを出したと報告されるほどの“壊れスキル”であったようだ。

パブリッシャーのKepler Interactiveは5月8日、『Clair Obscur: Expedition 33』についてあるスキルのバランス調整を実施する予定であることを明かした。調整はまず先んじてSteamで配信され、その後に他プラットフォームに向けても配信される予定とのこと。

『Clair Obscur: Expedition 33』はアクション要素を取り入れたターン制RPGだ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|Sで、PC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。

本作の世界では、ペイントレスと呼ばれる存在が人々を脅かしていた。ペイントレスは年に1度目を覚まし呪いの数字をモノリスに刻み、描かれた年齢の人々は煙となって消えてしまう。ペイントレスの描く呪いの数字は年々ひとつずつ小さくなるため、人類は滅びを待つ状況にあった。「33」の数字が描かれる年、主人公たち第33遠征隊は死のサイクルを止めるため、ペイントレスを倒す旅に向かう。

本作ではパーティーメンバーごとに使用できるスキルが異なり、攻撃や防御、補助などの役割が異なっている。本作公式は、スキルのひとつである「スタンダール」について、下方修正する予定であるとX上で発表した。

スタンダールは、マエルが取得する攻撃スキルだ。マエルはスキルによって構えを変更することができ、構えに応じた与/被ダメージの変化や、追加効果が発生するキャラで、単体攻撃を得意とする。スタンダールもマエルの得意分野である単体攻撃。単発ヒットの威力「最高」となる、虚無属性のダメージを与えるスキルだ。なおこの攻撃後は、マエル自身の盾が解除され、デバフの「無防備」が付与される。

このスタンダールは弱体効果を与えるだけでなく、威力が「最高」と設定されているにもかかわらず、それより大きなダメージを与えるとされている「超高」よりも大きなダメージを出していた。ボスを相手に、数百万のダメージを出すマエルを目の当たりにしたプレイヤーもいるかもしれない。組み合わせや状況を整えれば、約21億ダメージを叩きだしていたことも報告されている(PC Gamer)。

そんなスタンダールが弱体化される見込みだ。本作公式は投稿において、当初本作ではこんなに早くバランス調整をおこなうつもりはなく、明らかな問題がなければバグ修正のみにとどめる予定であったと説明。圧倒的なプレイが可能な、いわゆる壊れ性能でも維持する方針だそうだ。しかし、スタンダールは“明らかな問題”といえるほど「ゲームをあまりに簡単に破壊できていた」と判断。ほかの選択肢をほとんど圧倒する事態となっており、技の性能に調整を加えるそうだ。詳細のパッチノートについては、翌日公開されるとしている。

なお調整にあたっては実用性を保ったままにするようで、強力な単発スキルとしての立ち位置を失わないようにしつつ、他のスキルなどと大きな相乗効果を発揮しうるスキルとなるようだ。今後は単に大きなダメージを出すだけではなく、合わせ技で真価を発揮するようなスキルになると思われる。調整内容の発表が待たれるところだ。

ちなみに上述したようなスタンダールのダメージ記録が楽しまれている状況は公式も認識しているようで、後1日だけ記録を打ち立てるチャンスがあるとも伝えられている。日本時間ではまもなくアップデートが配信されるとみられるため、幻となる超火力技を最後に試しておくのもいいかもしれない。

『Clair Obscur: Expedition 33(クレール・オブスキュール:エクスペディション サーティースリー)』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。PC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。 

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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