“JRPGの進化系”『Clair Obscur: Expedition 33』、初日でSteam同接「5万人超」の大人気。「ターン制RPG+がっつりアクション」な野心作、評判上々

Kepler Interactiveは4月24日、『Clair Obscur: Expedition 33』を発売。ターン制のRPGとアクション制が融合した戦闘などが好評を博している。

パブリッシャーのKepler Interactiveは4月24日、『Clair Obscur: Expedition 33』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|Sで、PC/Xbox Game Pass向けにも展開されている。本作はリリース後まもなく多くのプレイヤーが遊んでおり、評判も上々のようだ。

『Clair Obscur: Expedition 33』はターン制RPGだ。本作の舞台となる世界では、ペイントレスと呼ばれる存在が人々を脅かしていた。ペイントレスは年に1度目を覚まし、描かれた年齢の人々が煙となって消え去ってしまう、呪いの数字をモノリスに刻む。彼女の描く呪いの数字は年々小さくなっており、犠牲者の数は積み上がっていた。「33」の数字が描かれる年、主人公たち第33遠征隊は死のサイクルを止めるため、ペイントレスを倒す旅に向かう。

ゲームプレイではターン制のバトルが繰り広げられるものの、バトル中にはリアルタイムのアクション要素も存在。たとえば相手の攻撃にあわせて回避やパリィを成功させれば、ダメージを受けずに済んだり、反撃のきっかけにしたりすることが可能だ。そのほか射撃ではエイムをおこなう要素もあり、敵の急所に当てればアドバンテージを獲得することもできる。

またキャラクター性能についても、幅広いカスタマイズが可能だ。たとえば魔法使いとして各属性の魔法を扱う「ルネ」については、魔法だけでなく物理属性のダメージを出すようなビルドに寄せていくことも可能。自由度の高い育成と、ターン制ながらアクション性の高いバトルが本作の持ち味だ。

そんな本作は4月25日にリリースされ、さっそく盛況を博している。SteamDBによれば、ピーク時には5万1922人の同時接続プレイヤー数を記録。本稿執筆時点でもいまだに3万人以上が本作をプレイしているようだ。本作は美麗なグラフィックや凝ったUIのほか、公式サイトなどで“JRPGの進化系”と標榜された野心作としても話題となっていた。また発売直前にはMetacriticのメタスコアで約92点、OpencriticではTop Critic Averageで91点と、各レビュー集積サイトにて高い評価スコアを記録。そうした前評判も、盛り上がりに繋がったのかもしれない。

加えてユーザー評価も上々。Steamでは現時点で約3400件のレビューが寄せられており、94%が好評とする「非常に好評」ステータス。95%以上の好評率で獲得できる「圧倒的に好評」ステータスとなる可能性もある高水準な値と言える。ターン制のRPGながらも、先述したパリィなどの要素により、プレイヤーのアクションによって戦闘をさらに優位に進められる点が好評を獲得。アクション成功時の演出も爽快で、気が抜けないながらも気持ちよい戦闘体験ができる。加えてフォトリアルなアートスタイルにも好評が寄せられており、絶望的な世界のなかでの冒険が美麗なグラフィックで表現されている点も、高い評価を博している。

『Clair Obscur: Expedition 33』を手がけるのはフランスのスタジオSandfall Interactive。ゲーム開発の経験者が多く集いつつも、スタジオとしては本作が初の作品となる。スタッフはJRPG好きを公言しており、本作の開発にあたっても、『ファイナルファンタジーVIII』『IX』『X』などから影響を受けたそうだ(弊誌インタビュー記事)。JRPGから影響を受けリスペクトを示しつつも、野心的なシステムを盛り込んだ注目作が、さっそく高く評価されているかたちだ。

『Clair Obscur: Expedition 33』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。PC/Xbox Game Pass向けに提供されている。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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