『アサシン クリード シャドウズ』発売日パッチで「神社の棚」など破壊不可能に。民間人の流血も撤廃、物議を醸した“暴虐プレイ”への対策か

Ubisoftは3月19日、3月20日に発売予定の『アサシン クリード シャドウズ』について、発売日に実施されるパッチの内容を明らかにした。同パッチでは、寺院や神社に置かれている一部オブジェクトが破壊不可能になるという
本作は、『アサシン クリード』シリーズの最新作。舞台となるのは、安土桃山時代の日本だ。天下統一に向けた戦乱の時代にて、伊賀出身の忍かつアサシンである奈緒江と、アフリカ出身の一騎当千の兵である弥助が、互いに相通ずる使命を見出し、新たな時代を目前にした大いなる戦いの行方に深く関わっていく。両主人公には、それぞれに固有のスキルや装備、成長要素が用意。また、密偵のネットワークを築いたり、拠点となる隠れ家を築いたりといった要素も存在する。
本作においてはその発表以来、ゲーム内の時代考証、そして主人公のひとりである弥助が「侍」という設定であることなどが国内外で議論を呼んできた。そうした中であるユーザーが、本作の先行プレイ動画において「弥助が神社で暴れ回る」様子について問題視し、波紋を広げていた。
本作でもシリーズ過去作と同様にゲームの攻略とは無関係とみられるものの、プレイヤー次第で民間人に一定の攻撃をしたりオブジェクトを破壊したりすることが可能なようだ。上述の動画では、先行プレイにおいて弥助を操作するプレイヤーが神社で民間人に攻撃したり、社殿内に入って祭壇を破壊したりする様子を収められている。プレイヤー次第で神聖な場所をないがしろにできる仕様について、国内外のSNS上で波紋を広げていた。
なおゲーム内表記を見るに弥助が暴れ回っていた神社は、播磨国総社射楯兵主神社をモチーフにしているとみられる。産経新聞が同神社の担当者のコメントとして報じるところでは、担当者は「しかるべき対応をする」と返答。ゲーム内で使用されることについても「連絡はなく、もしあれば断っていた」という。
そうしたなかで今回、Ubisoftは本作の発売日に実施されるパッチの内容を発表した。同パッチでの変更点が2点明かされており、「武器を持っていないNPCを攻撃した場合流血表現が無くなり、寺院や神社においての余計な流血表現が減る」「寺院や神社に置かれているテーブルや棚は破壊が不可能となる」とのこと。つまり問題視されていたような、神社での民間人攻撃や物品の破壊に対策が設けられた格好だろう。
オープンワールドゲームとして自由度をもたせるためか、攻略には無関係ながらも本作でも用意されるとみられる民間人への攻撃やオブジェクトの破壊要素。かねてより本作は時代考証などを巡って議論を呼んでいたこともあってか、プレイヤー次第でゲーム内の神社での破壊活動が可能な先行プレイ版の仕様は大きな物議を醸したようだ。発売日のパッチでさっそく変更がおこなわれる見込み。
『アサシン クリード シャドウズ』は、PC(Steam/Ubisoft Store/Epic Gamesストア/Mac App Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに3月20日発売予定だ。