『VALORANT』新アプデで「ランク戦ロールバック機能」ついに実装。チーターのせいで減ったランクのポイントが戻ってくる

Riot Gamesは3月18日、『VALORANT』パッチ10.05のパッチノートを公開した。同パッチでは、ランク戦(コンペティティブ)におけるロールバックの実装やエージェントの不具合修正などがおこなわれている。
『VALORANT』はRiot Gamesが手がける、基本プレイ無料FPSだ。プレイヤーらはエージェントと呼ばれる、それぞれの能力と役割をもったキャラクターを選択。5人1組のチームで攻守に分かれ、アタッカー側はスパイクと呼ばれるアイテムを指定されたエリアに設置し、一定時間防衛。一方のディフェンダー側は、スパイクの設置や爆発を防ぐことを目的とする。3月6日の「Season 2025 // Act Ⅱ」からは、新エージェント「ウェイレイ」が実装されている。
今回のパッチで『VALORANT』に実装されたのは「ランク戦ロールバック」だ。本作では試合中にチート利用者が検出されBANされた場合、チーターを検出したことを伝える画面が表示されるとともに、試合が強制終了していた。
一方でRiot Gamesは、本作においてチートの使用が検出されても即座にBANはせず、一定数の試合数“泳がせる”対応をとっている。これは「きわめて怪しい行動」が本当にチートかどうかを見極めるだけでなく、アンチチートソフト「Vanguard」が何をトリガーとしてチートを検出しているかをわかりづらくするためだという。この“泳がせる”試合数は、2024年9月で公開された情報では、約15戦程度とのことだ。
ただこの手法では、何の不正もせずプレイしているユーザーもチーターのいる試合に巻き込まれてしまう。これまでは、チーターのいる試合に巻き込まれたことによって減少したRR(ランクレーティング)はそのままとなっていた。それがランク戦ロールバックの実装により、チーター検出に巻き込まれRRが減少してしまった場合、RRの「払い戻し」がおこなわれるようになる。かねてより開発中であると告知されていた機能が、ついに実装されたかたちだ。
RRの払い戻しにあたっては、クライアント上でポップアップ通知が送られ、具体的にいくら払い戻されるかが告知される。その後、コンペティティブを1戦プレイすることで払い戻しが完了する。プレイした試合のRR増減に払い戻し分が加算されるかたちで反映される。払い戻しにあたっては、現在進行中のAct内でのみ受け取ることができ、かつ受け取り量についてはActごとに上限が定められているとのこと。もしRRの払い戻し対象となっている場合には、忘れずに受け取っておきたい。
なおRiot Gamesのチート対策責任者Phillip Koskinas氏がユーザーの質問に回答した内容によれば、チーターがチートの使用を検出され、BANされる7日前までの試合が払い戻しの対象となるそうだ。Koskinas氏によれば、これはチーターがプレイした試合の99.9%をカバーしているとのこと。この機能の実装により、試合でチーターと遭遇し“巻き込まれた”場合でもRRの減少を心配しなくてもよくなるだろう。今後より快適にコンペティティブを楽しめるかもしれない。
ちなみにパッチ10.05では、レイズの「ブラストパック」について、パッチ10.03以降爆発範囲がわずかに小さくなっていた不具合や、クローヴとセージの対象復活スキルについて、復活中に1フレーム(1/60秒)の間だけ攻撃を受けてしまう不具合などが修正されている。詳細についてはパッチノートを参照されたい。
『VALORANT』は、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料にて配信中。