『モンスターハンターワイルズ』ディスク版ではいきなり「約15GB」の大容量アプデ配信へ。滑り込みビッグデイワンパッチ
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カプコンは2月26日、『モンスターハンターワイルズ』のPS5向けディスク版では、プレイ前に容量約15GBの最新アップデートを適用する必要があると発表した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|Sで、2月28日に発売予定。
本作は、ハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズ最新作だ。舞台となるのはギルドが調査したことのない未踏の領域「禁足地」で、フィールドでは荒廃期、異常気象、豊穣期の3つの季節が移り変わる。またさまざまな生物が生態系を形作っており、従来のシリーズ作品のような小型モンスターの群れだけでなく、大型モンスターも群れをなす点も特徴だ。
発売が迫るなか、カプコンは本作のPS5向けディスク版は、プレイ前に最新アップデートを適用する必要があると発表した。いわゆるデイワンパッチとみられ、近年のゲームでは珍しくない対応だ。
ただ注目したいのは約15GBという容量。デイワンパッチといえば、ゲームの開発完了から発売日までの期間で施された修正や調整であり、内容は小規模なことが一般的。容量についてはプラットフォームや作品によってまちまちながら、PS5では10GB以内に収まる作品が多いだろう。『モンスターハンターワイルズ』では約15GBというデイワンパッチとしてかなりの容量ということもあってか、公式Xアカウントから前もって告知されたようだ。
なお本作では昨年10月末から11月初頭にかけてベータテストが実施。テストでのフィードバックを受け、バランス調整からグラフィックの改善まで、さまざまな調整がおこなわれてきたそうだ(関連記事)。ただ製品版での対応に専念するためとして、先日2月18日まで実施された第2回オープンベータテストにはそうした調整は反映されていなかった。発売直前までじっくりと調整がおこなわれていたこともうかがえる。
そのためデイワンパッチには、ディスク版の生産に向けて間に合わなかった多岐にわたる調整が盛り込まれるのだろう。デイワンパッチとして大きめの容量となる約15GBのアップデートが配信される格好だ。
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ちなみに過去には、2018年発売の『キングダムカム・デリバランス』にて約23GBものデイワンパッチが配信されたことがある。同作では開発完了から発売までに約6週間の期間が空いたそうで、この間にもさまざまな改善や最適化、新要素の追加までおこなわれたという(Forbes)。
昨今のゲームにおけるデイワンパッチの容量は、そうした開発元のどたん場のこだわり具合を示す指標になっているかもしれない。『モンスターハンターワイルズ』では約15GBのアップデートにてどのような変化が訪れるのか。ベータテストからの変わり具合にも注目したい。
『モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに2月28日に発売予定。PS5のディスク版では、容量約15GBのアップデートデータが配信予定だ。各プラットフォームのダウンロード版については事前ダウンロード開始以降から、最新バージョンのゲームデータが配信される。事前ダウンロードについてはPS5版は配信中、PC(Steam)/Xbox Series X|S版は本日午後2時から配信予定だ。