『No Man’s Sky』超大型アップデート「Worlds Part II」配信。深海やガス惑星追加、知的生命体ゼロの孤独モード実装、グラフィック・遊びやすさ向上など要素膨大アプデ

Hello Gamesは1月30日、『No Man’s Sky』に向けて大型アップデート「Worlds Part II」を配信開始した。多岐にわたる新要素が用意された“超”大型アップデートとなっている。

Hello Gamesは1月30日、『No Man’s Sky』に向けて大型アップデート「Worlds Part II」を配信開始した。「Worlds Part II」は昨年の「Worlds Part I」に並ぶ大型アップデートで、新たな恒星や惑星の追加、深海やガス惑星などの新規探索要素や、それらを取り巻くストーリーの実装。孤独の新モード「Abandoned」の実装や、光や影のレンダリング技術刷新によるグラフィック向上。宇宙船・マルチツールの保管スペースやインベントリ整理機能実装に伴う遊びやすさ向上やMod制作者へのサポート拡充なども含める“超”大型アップデートとなっている。

『No Man’s Sky』は、2016年8月にPC/PlayStation 4向けに発売されたオープンワールド型のアクションゲームだ。のちにXboxやNintendo Switch向けにも発売された。舞台は広大な宇宙となっており、数々の惑星と宇宙がシームレスにつながっている。プレイヤーは謎の声に導かれ、宇宙の中心を目指して数々の惑星を渡っていく。まったく異なる生命体や気候が見られる惑星を探索して、宇宙の住人達と交流する。そのほか新たな宇宙船を獲得したり、宇宙海賊と戦ったりと、自由に宇宙を冒険可能だ。


今回おこなわれた「Worlds Part II」アップデートは、昨年の「Worlds Part I」に続く特大要素を追加するアップデートとなっている。「Worlds Part II」において、まず目を惹くのが新たな惑星群だろう。アップデートでは新たに紫クラスの惑星が登場。より過酷な惑星を舞台に、Atlasや消えた恒星系にまつわる新たな物語を紡いでくれる。追加された惑星群には新たな環境や物資をもつ氷の星やガス惑星が実装されている。これまで多様性の乏しかった放射性の惑星についても刷新されており、より幅広い生命体が生息しているため、味わい深い探索が可能となるようだ。

このたび追加された深海では、一切の日光が差し込まない暗闇をプレイヤーに提供してくれる。プレイヤーは深海に眠る資源や物資、謎を求めて、深海生物たちのわずかな光を頼りに、海の闇を探索することとなる。深海には大小さまざまなイカやタツノオトシゴなどの生物が存在するほか、深海の子供たちを守る強力な「Deepwater Guardian」なる生命体も生息しているようだ。

またアップデートでは新旧の惑星において、毒の胞子や小規模な放射性エリア、火山噴火や間欠泉など、新たな自然現象や異常現象を目撃することもできるようだ。地形なども多様化されたため、以前は見ることができなかった、驚くような地形を探して回る楽しみも生まれることだろう。さらに設計図を見つけることができれば、プレイヤーの拠点にも遺跡を設置できることが可能となった。ハウジング要素にもさらなる充実が見られる。

遊びやすさの向上としては、新たに「インベントリ整理」機能が実装。名前、種類、価格、色などでアイテムを自動で並び替えることが可能となった。また新たに宇宙船とマルチツールに向けて、それぞれ18個のインベントリが追加拡充されている。移動中に鉱物生成をおこないたいプレイヤー向けには、Colossus Exocraftという新たな飛行船が追加され「3スロット」の鉱物生成が船内で可能となる。

Space Anomalyにおいてはフードマーケットが開催され、プレイヤーが食材を寄付できるほか、刷新されたレシピシステムによって料理が容易となり、UIの視認性が大幅に向上しているようだ。

本アップデートでは刷新されたレンダリング技術により、光や水の表現が大幅に向上している。影はより精密に、木洩れ日などもしっかりと描写されるようだ。また水面は頭上の風景や星々の輝きを反射させ、動物や機械が水面に触れると水面が揺れるなどのリアルな表現にも富んでいるとのこと。本作を手がけるHello GamesのSean Murray氏によると、同スタジオの次回作である『Light no fire』に加える予定のレンダリング技術であり、本作でプレイヤーにお披露目したくなったとのこと。同スタジオの次回作のグラフィックにも期待がかかるアップデートとなっている。

さらに本アップデートでは、新モード「Abandoned」も実装されている。すべての知的生命体を排除し、より過酷で孤独な宇宙の旅を楽しみたい人向けのモードとなっている。また本パッチにより本作の全体のファイルサイズが10%減少し、ロード時間が4倍短縮されたことが謳われている。コミュニティーによるModサポートも拡充されており、Mod制作者がより自由に制作が出来るように整合性の向上がなされているとのこと。またプレイヤー側でもMod設定ファイルが設けられており、Modファイルを削除しなくとも、Modの優先順位や有効/無効の設定が容易となっているようだ。このほか本アップデートではバグ修正などもおこなわれており、公式パッチノート(英語)を参照されたい。

『No Man’s Sky』は、PC(Steam/Microsoft Store/GOG.com)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信中。Xbox Game Pass (PC/コンソール/クラウド)向けにも提供されている。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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