『アサシン クリード シャドウズ』3月へと再延期。「コミュニティから寄せられたフィードバック」を実装するため
Ubisoftは1月10日、『アサシン クリード シャドウズ』の発売日について3月20日に延期すると発表した。本作は元々昨年11月15日に発売予定だったが、その後2月14日へと延期され、今回ふたたび延期されることとなった。
本作は、『アサシン クリード』シリーズの最新作。舞台となるのは、安土桃山時代の日本だ。天下統一に向けた戦乱の時代にて、伊賀出身の忍かつアサシンである奈緒江と、アフリカ出身の一騎当千の兵である弥助が、互いに相通ずる使命を見出し、新たな時代を目前にした大いなる戦いの行方に深く関わっていく。両主人公には、それぞれに固有のスキルや装備、成長要素が用意。また、密偵のネットワークを築いたり、拠点となる隠れ家を築いたりといった要素も存在する。
今回の発表にて『アサシン クリード』シリーズの開発を統括するUbisoftのバイスプレジデント・エグゼクティプロデューサーMarc-Alexis Côté氏は、(当初発売予定だった)11月以降、本作のゲームプレイの概要を公開しながら開発の進捗を共有してきたとし、それに対するファンの大きな興奮に刺激を受けているとコメント。また、コミュニティからは毎週のようにフィードバックが寄せられているとした。
そのうえで、本作はすでに顕著な進歩を遂げているが、そうしたフィードバックを実装して、さらに野心的かつ魅力的なゲーム体験を発売日から届けるためには、あと数週間の開発期間が必要だとして、3月20日へと発売を再延期する決断をしたと説明。また同氏は、プレイヤーと開発チームの継続的な対話をもとに、高品質で没入感のあるゲーム体験を提供するよう引き続き取り組んでいくとした。
なおUbisoftは同日、運営効率と企業価値の最大化のための新たな企業戦略を発表。コスト削減および厳選した投資により、業界最高のプレイヤー体験を発売初日から届けることを重視するとし、その一環として本作『アサシン クリード シャドウズ』の発売延期が決定されたとのことだ。
本作においてはその発表以来、主人公のひとりである弥助が「侍」という設定であることや(一部ストアページでは現在「一騎当千の兵」と表現)、ゲーム内の時代考証、あるいはゲーム内アセットの権利問題などにおいて国内外で議論を呼んできた。一方で、前回の発売延期発表時にUbisoftは、奈緒江と弥助のダブル主人公とすることに変更がないことや、ゲーム内の主要な要素自体はすでに完成した状態にあるとコメント(関連記事)。今回同社は、コミュニティからのフィードバックを実装するために再延期するとしており、どういった内容であるのか注目されそうだ。
『アサシン クリード シャドウズ』は、PC(Steam/Ubisoft Store/Epic Gamesストア/Mac App Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに3月20日発売予定だ。