『アサシン クリード シャドウズ』には、あえての「物語分岐なしモード」がある。選択肢苦手ゲーマー向けオプションとして
Ubisoftから2025年2月14日リリース予定の『アサシン クリード シャドウズ』。本作にてクリエイティブディレクターを務めるJonathan Dumont氏らが12月11日に、海外掲示板Reddit内で「AMA(Ask Me Anything・なんでも聞いて)」を実施した。開発者が直接ユーザーの質問に回答するという試みだ。その中では本作に「Canon mode」なる設定が実装されていることも明かされた。
『アサシン クリード シャドウズ』は、『アサシン クリード』シリーズの最新作だ。舞台となるのは、安土桃山時代の日本。天下統一に向けた戦乱の時代にて、伊賀出身の忍かつアサシンである奈緒江と、アフリカ出身の侍である弥助が、互いに相通ずる使命を見出し、新たな時代を目前にした大いなる戦いの行方に深く関わっていく。
12月11日、海外掲示板Redditにて本作クリエイティブディレクターのJonathan Dumont氏をはじめとした開発者がAMAを実施した。AMAではユーザーより数々の質問が寄せられている。そしてその中の「過去作『アサシン クリード オデッセイ』と比べ、会話や分岐がどれほど重要になるか」との質問にJonathan氏が回答。回答では同氏によって「Canon mode(カノンモード)」なるオプション機能の存在が明かされた。
Jonathan氏によれば『アサシン クリード シャドウズ』においては、味方を集めたり、一部のキャラとロマンス関係になったりする際など、ゲームプレイ中に選択を迫られる場面があるという。カノンモードでは、そうした場面の選択がすでにおこなわれた状態でプレイが進行するとのこと。つまりプレイヤーの選択にかかわらず進むリニアな物語として、本作のストーリーを楽しむことができる、としている。
Jonathan氏は回答の中で、プレイヤーによってコンテンツを楽しむ方法が大きく異なるとの見解を示した。そのうえで選択肢による分岐はファンの間でも意見が分かれているところだとしている。同氏は「選択から解放された」ゲームプレイを体験できるようにするために、カノンモードを実装したとのことだ。
『アサシン クリード』シリーズのうち、特に直近の作品ではエンディングの分岐をはじめとして、プレイヤーの決断により大きく物語の方向性が変化する局面が存在していた。選択次第では、登場人物の最終的な生死にかかわることもあった。こうした要素はゲームプレイにおける没入感を高める効果をもたらしていたものの、一方で一部作品でのベストエンド到達条件の難しさや、「バッドエンドを体験したくない」などの理由で分岐を好まないユーザーも見られた。本作のCanon modeはそうしたユーザーや、オープンワールドにおける探索やアクションに没頭したいというプレイヤーに向けた機能となるようだ。
なおコメントではあくまでオプションの実装と述べられており、従来作品通りに選択によるストーリーの分岐を体験することができそうだ。ちなみにJonathan氏の伝えるところでは、『アサシン クリード シャドウズ』ではストーリーに影響を及ぼす分岐自体はあるものの、『アサシン クリード オデッセイ』ほど物語の根本から分岐させるものではない、としている。
このほかAMAではどのようなオープンワールドアクティビティがあるか、過去作品のストーリーとのかかわりなどについての質問が寄せられている。詳細が気になる人はスレッド(英語)を確認してみてもいいだろう。
『アサシン クリード シャドウズ』は、PC(Steam/Ubisoft Store/Epic Gamesストア/Mac App Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに、2025年2月14日に発売予定だ。