『Bloodborne』、サーバーメンテ告知だけで「リメイクかリマスターが発表されるかも」と大騒ぎされる。“12月3日の噂”に狂乱するファンたち
『Bloodborne』にて、日本時間12月4日にサーバーメンテナンスが実施されることが告知された。これを受けて、一部ファンは「リマスター版あるいはリメイク版展開の兆しではないか」と憶測し、傍目には謎めいて映る盛り上がりを見せているようだ。
本作は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)より、PS4向けに2015年に発売されたアクションRPGだ。開発を手がけたのはフロム・ソフトウェアとSIEジャパンスタジオ。本作の舞台となるのは、獣の病がはびこるヨーロッパ風の都ヤーナムだ。主人公が狩人となり獣に変貌した罹患者たちと戦いを繰り広げるなかでは、宇宙的恐怖がうごめく悪夢の物語が展開される。ゲームプレイにおいては『ダークソウル』シリーズなどの要素を受け継ぎつつ、戦闘がよりスピーディーかつ攻撃的になっている点が特徴だ。
今回『Bloodborne』にて、日本時間12月4日13時から17時にかけてサーバーメンテナンスが実施されることが告知された。メンテナンス中はオンラインモードに接続することができなくなる。
サーバーメンテナンスの実施告知を受けて、本作の一部ファンは不思議な盛り上がりを見せているようだ。フロム・ソフトウェア関連のニュースを伝える非公式アカウントFromSoft Newsはこのことを「速報(BREAKING)」として紹介。特にサーバーメンテナンスが実施される“日付”から、「ついにリマスターあるいはリメイク版が発表されるのか?!」と興奮気味に伝えている。
というのも、サーバーメンテナンスは欧米時間では12月3日に実施予定。この12月3日という日付は1994年に初代PlayStationが発売された日だ。今年においては、PlayStationが30周年を迎える日でもある。そして先日SIEが公開した動画「Play Has No Limits 遊びの限界を超える」内では、電光掲示板にて「12月3日20時24分」という表示がちらりと映るシーンがある。この20時24分を2024年に読み替えて、来たる2024年12月3日にSIEから何か告知があるのではないか、との憶測も一部ファンの間で広まっていた。
そうした背景もあり、FromSoft Newsを含む『Bloodborne』の一部ファンは、先述のサーバーメンテナンス実施日の告知を踏まえて“12月3日に『Bloodborne』の新展開が発表されるのではないか”と考えている模様だ。とはいえ2024年12月3日にSIEが新発表をおこなうかどうかは憶測の域を出ない。また仮にその日に発表があるとしても、『Bloodborne』でおこなわれるのは、あくまでアップデートではなくサーバーメンテナンス。オンラインサービス上の整備にすぎないとみられ、日程が偶然被っているだけとも考えられる。
『Bloodborne』は独特な世界観などから根強い人気を誇るものの、2015年11月のDLC配信以降の新展開はなく、PS5向けのアップグレードなどもおこなわれていない。一方で新展開は長らく熱望されており、やや狂気的ともいえる新展開の考察が一種のネットミームとして定着している面もみられる(関連記事)。今回の「12月3日にリメイクかリマスターが発表される可能性」についての推理も、信ぴょう性はともかく、本作のコミュニティでは恒例のお祭り騒ぎといえる。
ちなみにゲームジャーナリストのJeff Grubb氏は、上述のFromSoft Newsの投稿を引用しつつ「(12月3日には)何もないよ、約束する」とコメント。こちらの投稿にも反響が寄せられており、騒ぎに拍車をかけているようだ。同氏はこれまで、ゲーム業界にまつわるさまざまな事情や暴露話を語ってきた人物だ。ただし過去には真偽がやや怪しい話も存在し、業界を騒がせてきた(関連記事)。同氏の言うとおり、12月3日あるいは日本時間12月4日に「何もない」ことが明らかとなるのかどうか、注目されるところかもしれない。
『Bloodborne』はPS4向けに発売中。日本時間12月4日13時から17時にかけてサーバーメンテナンスが実施予定だ。