Ubisoftから8月30日に発売予定の『スター・ウォーズ 無法者たち』。本作ではプレイヤーがインタラクトできるオブジェクトをわかりやすくする表現である、いわゆる“黄色ペイント”機能について、オンオフを切り替えられるという。海外メディアPC Gamerが報じている。
『スター・ウォーズ 無法者たち』は、「スター・ウォーズ」をもとにしたオープンワールド・アクションアドベンチャーゲームだ。開発は、『ディビジョン』シリーズなどで知られるMassive Entertainmentが主に担当。本作では映画「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」と「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」の中間にあたる時期の銀河系を舞台に、盗賊である主人公ケイ・ヴェスたちが、成りあがりのチャンスを探し求める姿が描かれる。
本作について、PC Gamerが先行プレイテストにて確認したところでは、「Explorer Mode」というモードがあることが判明したという。このモードは、ゲーム内ワールドの主要なナビゲーション要素について、そのガイドカラーを無効にする機能だという。つまり、プレイヤーの誘導に用いられる、いわゆる“黄色ペイント”をオフにできる機能といえる。
“黄色ペイント”は、探索要素のあるゲームでは、プレイヤーがインタラクトできるオブジェクトを示すマークとして、たびたび用いられることがある。しかしながら、壁やはしご、箱などにつけられた黄色いペンキについては、ゲームの雰囲気や世界設定にそぐわない、などとして一部プレイヤーからは拒絶されることもあるデザインだ。
PC Gamerによれば、本作では黄色ペイントに限らず、色での誘導がおこなわれているとのこと。クライミングをおこなう箇所や、パズル的要素、具体的には登れる壁や重要な経路の途中にある棚といった部分に採用されているという。またUbisoftによる公式ゲームプレイ解説動画などでは、バイクで突っ込むと大きくジャンプできるような箇所に、赤色の装飾が施されていたりするのが確認できる。通り道を可視化しわかりやすくする意図もありそうだ。デフォルトではこうした誘導が存在しているものの、リアリティや没入感を大事にするプレイヤーは好みでオフにもできる模様。
ゲームにおける誘導としての“黄色ペイント”は他タイトルでもたびたび取り上げられることがある。たとえば『バイオハザード RE:4』では、はしごや樽などに黄色いペンキが塗られており、同作の雰囲気にそぐわないとして一部のユーザーが不要論を唱え、非公式に黄色いペンキを消すModも登場していた(関連記事)。また『ファイナルファンタジーVII リバース』でも、ニブル山を登っていく順路などに黄色いペイントが施されており、「世界観を壊すのでは」などとして一部で議論を呼んでいた(関連記事)。
こうしたペイントでの誘導は、高精細なグラフィックのゲームにおいて、インタラクトできるオブジェクトをわかりやすくさせる効果があり、遊びやすい配慮がなされているともいえる。一方でその“露骨さ”が、リアリティあるゲーム体験を損なうという声もあり、開発者側もゲーム内での対応については苦心しているようだ。そうした“黄色ペイント”について、『スター・ウォーズ 無法者たち』では、ペイントによる誘導の有無を自由に設定できるオプションを追加する、というかたちで、プレイヤーのスタンスの違いに対応するようだ。
『スター・ウォーズ 無法者たち』は、PC(Ubisoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに8月30日発売予定だ。