『学園アイドルマスター』をデッキ構築ローグライトとして楽しむ。『Rusty’s Retirement』は放置ゲーだけど張り付いちゃう。ホラー『ムベンベラジオ』で過ごす3日間。今週のゲーミング


Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。441回目です。梅雨の気配。

じわじわ充実してきている


今週は『Deep Rock Galactic: Survivor』にて大型アプデ第2弾が配信されたため、久々にプレイ。アプデの目玉は、ラスボスであるドレッドノートの新要素。地面を隆起させたり、雑魚敵が詰まった球を投げてきたりといった攻撃が追加されています。さらに、バリエーションとして双子ドレッドノートが登場。攻撃パターンの異なる2体が同時に襲ってくるだけでもキツイが、体力が減るとお互いに回復させ合う厄介な相手です。

また、通常の敵キャラクターもいくつか追加。やはり原作『Deep Rock Galactic』のものがアレンジされており、ユニークなところではフーリホーダーが登場。プレイヤーから逃げ惑い、追いかけて倒すとアップグレードの入ったクレートをドロップします。このほか、武器ステータスを含むシステム面の追加・調整なども実施。前回の大型アプデから約2か月、今後もこれくらいのペースになるのかな。
by. Taijiro Yamanaka


ムベンベラジオ


今週は、レトロ風味なホラーアドベンチャーゲーム『ムベンベラジオ』を遊んでいました。本作の主人公キミちゃんには、ちょっとした悩みがありました。毎日学校からの帰りに、薄暗い森を1人で歩くためです。そんな中、ある日キミちゃんが学校帰りにラジオをつけると、学校で流行りの「ムベンベラジオ」で帰り道を楽しくするようなお題が出されていました。ラジオから聞こえてくるやけに身近な課題。包帯人間と行方不明の噂。お題を無視すると起こるという怖いこと。奇怪なラジオをきっかけに、小学生の少女のちょっとふしぎでこわい奇妙な3日間が描かれていきます。

本作では、特定のレトロゲームを思い起こさせるグラフィックやタイトルなども目を惹きますが、ゲームプレイには小学生視点の恐怖が込められています。放課後の誰もいなくなった教室や暗くなった通学路、立入禁止のフェンス越しに見える森など、なんでもない日常の光景を怖く感じたことがあると思います。本作ではそんな小学生のすこし不気味な想像を、デフォルメされたレトロなグラフィックによって表現されていました。
by. Keiichi Yokoyama


『MULLET MADJACK』で学ぶ90年代


『MULLET MADJACK』をプレイしていました。いわく90年代風のサイバーパンクブーマーシューター。ぼさっとしていられないテンポでゲームが進むのであまり見られないのですが、ステージに配置されたオブジェクトなど、細部まで90年代な世界観がこだわって作りこまれているのを感じます。90年代といえばヤシの木とVaperwaveですよね。

ストアページでは日本語対応になっているのですが、全編通して割と怪しげな日本語。グローバルフォントで「新しい章へようこそ」や「STATUS:亡き」と表示される楽し気で胡乱な感じの翻訳はおもしろいのですが、セリフの字幕などの翻訳はちょっと……。英語表示にしても怪しげ日本語は出てくるので、それも含めてわざとやっているのかどうなのか微妙なライン。ただ天然物のインチキ臭さを感じるところは好きです。
世界観の細かい作りという点で、一番好きなのは物理説明書。本作では説明書がついてきます。物理CD-ROMの入っているばかでかい物理パッケージを開けながら分厚い物理説明書をストリーマーさんと一緒に読むコンテンツです。こんなものが読まれると当然のように思われていた時代があったらしいです。90年代ってすごいなと思いました。
by. Jun Namba


晴耕雨読


今週は『Rusty’s Retirement』をプレイしていました。ラスティがウィンドウの一部を間借りして農業をおこなうので、お手伝いして見守る、というゲーム。『ながら』放置農業ゲームと謳っているだけあり、ずっと張り付く必要もなく、たまに手を加えてやるだけでいいというのが特徴です。ちなみに縦向きにも農場が作れます。

……とはいうものの、結局ずっと張り付いてしまうのがサガ。拓いた畑には常に野菜を植えてしまいたくなるし、4×4のスペースがあればそこをどうにかして埋めたくなってしまう。ながらプレイとは程遠く、「張り付きプレイ」といった方が的確な有様。ドット絵の出来が良く、ついつい見入ってしまうというのも、入れ込み度合いに拍車をかけている気がします。バイオ燃料と部品を集めればどんどん要素が解放されていくやり込み要素も好きなところです。

ただ適切な距離感をもって本作に向き合えば、いい感じの時間潰しになります。自動化ができていない状態で放り出してもただ進捗が止まるだけで特にデメリットもない。何らかの映像を見ながらでもいいし、何かを聞きながらでもいい。対戦ゲームをやっている際の待ち時間などといった、「スキマ時間」にもピッタリ。自分はサガに負けずに、いい感じの距離感を保てているという自信があり、どういった状況でもちゃんと『Rusty’s Retirement』にすべてのリソースを吸われています。
by. Kosuke Takenaka


基本お姉ちゃんキャラが好きです


『学園アイドルマスター』を遊んでいます。デッキ構築ローグライトという方向性で楽しんでいますが、なかなか楽しい。『アイマス』とデッキ構築というと、『シャニソン』で本格的に導入されましたが、『学園マス』はルールシンプル化+チュートリアル充実ということで、個人的にはかなり理解しやすくなっています。デッキタイプも集中デッキかやる気デッキの2パターンで、いわゆるアイアンクラッド型とディフェクト型で遊ぶ感じ。スキルチェックパートも2回で1週なので1プレイも短い。パラメータは多くないですが、増える機会多いし、それぞれシナジーが多く気持ちいい。モダンな要素がたくさんつまっており、さすがBNE x QualiArtsだなと。

筆者はQualiArtsによるアイドル育成放置ゲー『アイドリープライド』のユーザーだったですが、同作要素も色濃く感じます。同作では形骸化してた要素は意味が今作もたせられており、質の高いビジュアルやUI/アニメーション、チュートリアルはいいところが残っていて、 BNE側の監修とQualiArtsの技術がいいシナジーを生んでいるのでは、と推察しています。特にゲームデザインまわりは『アイマス』シリーズのゲームサイクルしっかり継承されていて、遊びの流れはBNE側がしっかりディレクションしたんだろうなとか。ただ、出来がいいからといって生き残れるとは限らないのが昨今のスマホ戦国時代。どうなるか注目しています。
by. Ayuo Kawase