ソウルライクTPS『レムナント2』初の本格アプデ配信開始。特性ポイントの上限アップ、ポイント振り直し無制限化で“ビルドの実験”が容易に
パブリッシャーのGearbox Publishingは8月5日、『レムナント2(Remnant II)』PC版向けに最新アップデートを配信開始した。PS5/Xbox Series X|S向けにもまもなく(very soon)配信予定とのこと。特性ポイントの上限が拡張されたほか、やり直しのオーブが無制限に使用できるアイテムになっている。
『レムナント2』は、ソウルライクTPS『Remnant: From the Ashes』(以下、Remnant)の続編だ。舞台となるのは恐ろしいクリーチャーが蔓延る終末世界。生き残った人類は“現実”の破壊を阻止するため未知の世界を探索し、どう猛なクリーチャーや神の如きボスに立ち向かうことになる。ゲームプレイ面では、ハイペースなTPSバトルと奥深い探索要素が特徴。武器には、ライフルから重火器、近接武器まで多彩な装備を入手できる。プレイヤーはそれぞれ独自のスキルとパークのセットがある多種多様なアーキタイプ(クラス)を選択し、自分なりのプレイスタイルを実現可能だ。
本作は日本時間7月26日の発売直後から、Steamにて多数の同時接続プレイヤー数を集める好調なスタートを切った。最大同時接続プレイヤー数は11万856人を記録しており、その後も数万人のプレイヤー数を維持している(SteamDB)。また8月1日には本作の売上が100万本を突破したことが明かされた(関連記事)。
今回、本作に向けた初の本格アップデートが実施された。ゲームバランス調整や遊びやすさ向上、不具合修正など多岐にわたる変更が実施されている。まず特性ポイントの上限については60から65に増加。あわせて特性ポイントが最大の場合に「知識の本」を入手すると、スクラップとEXPを獲得できるようになった。また消費した特性ポイントをすべてリセットできる「やり直しのオーブ」については、無制限に使用可能なアイテムに変更。これまでに複数入手していた場合は、売却してスクラップを獲得できるようになっている。
そして今回のアップデートにより、セカンドアーキタイプ追加の条件が撤廃。アーキタイプレベルを10に上げる必要がなくなった。さらにアーキタイプの変更やセカンドアーキタイプ追加に必要になる「エングラム」の入手に必要なリソースも調整。ルーメナイトクリスタルは10個から5個に半減、スクラップについては1000個から0個となりまったく必要なくなった。一連の調整には、ビルドの再構築や実験をより自由にする狙いがあるそうだ。
そのほか強敵(Aberrations)を倒したり宝箱を開けたりした際のスクラップの獲得量も増加。回復用消費アイテム・ブラッドルートの販売額が減少するなど、スクラップにより余裕をもてるようになる調整が施されている。
アーキタイプや武器のバランス調整も実施。アーキタイプのバランス調整は軒並み強化がおこなわれている。ただし隠しアーキタイプ「アルコーン」(関連記事)については、スキル「ハボックフォーム」時の射撃・稲妻ブラストがとんでもないダメージ(ridiculous damage)を叩き出す不具合があったとのことで、そちらは調整されているそうだ。
武器の調整についてはナイトフォールとエニグマが弱体化。ナイトフォールについては通常モードとドレッドウォーカーの両方で射撃レートが低下している。エニグマについては、範囲攻撃を中心に火力が減少したほか、マガジン容量の減少などの調整が加わっている。いずれも開発元の想定よりも高すぎる火力を発揮していたためだという。
そのほか今回のアップデートでは最適化の向上や多岐にわたる不具合修正も実施されている。詳細は公式パッチノート(英文)を参照されたい。
今回実施されたアップデートのうち、特性ポイントの上限拡張ややり直しのオーブの調整などは、開発者が先日Redditにて検討中であることを伝えていた(関連記事)。特に特性ポイント上限に関してはユーザーから質問や懸念が寄せられていたといい、今回のアップデートで上限が拡張されたかたち。今後もアップデートは続けられていくそうで、引き続きユーザーのフィードバックも反映しつつ本作のバランスは磨き上げられていくことだろう。
なお本作に向けては新たなストーリー要素、クリーチャー、マップ環境などを実装する3種類のDLCが配信予定。3種類すべてのDLCが本作の発売日から1年以内に配信される見込みだそうだ。こちらの続報にも期待しておこう。
『レムナント2(Remnant II)』はPC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。またPS5向けパッケージ版が9月26日より発売予定。各ストアで予約受付中だ。