先月5月27日深夜に行われた『Dead by Daylight(DbD)』4周年記念生放送にて、人気ホラーゲーム『サイレントヒル』とのコラボが発表された。ピラミッドヘッドこと殺人鬼「エクセキューショナー」そして生存者「シェリル・メイソン」が新たにプレイアブルキャラクターに加わった。本記事では、エクセキューショナーの立ち回りと相性の良いパーク、そしてアドオンの考察を行なう。なお、エクセキューショナーの能力、そして新たに追加された合計6つのパークの能力の詳細についてはこちらの記事を参照してほしい。

立ち回り


エクセキューショナーの最大の長所は、ダウンさせた生存者をその場でマップ上のランダムな地点に飛ばし檻に収監することができる点だ。収監する場所はランダムと言っても、その時点で自分がいる地点からもっとも遠い、またはマップの正反対の位置に飛ばされる。檻に収監した生存者は、フックに吊られている時と同様に処刑までのタイマーが進んでいくが、一点だけ大きく仕様が異なる。それはフックに吊るしているわけではなく“檻に収監している”扱いのため、フックに吊るす、吊られる、もしくはフックから救助されることが発動の条件となっているパークの効果が無効化されるということだ。

ここで、生存者・殺人鬼別にフックに関連するパークの一覧を見てみよう。

■生存者
・きっとやり遂げる
・アフターケア
・オフレコ
・セカンドウインド
・リーダー
・与えられた猶予
・仲間意識
・決死の一撃
・血族
・解放
・誰も見捨てはしない
・逆境魂
・ずっと一緒だ
・ツルツルとした肉体
・ブレイクダウン
・ベビーシッター

■殺人鬼
・イタチが飛び出した
・バーベキュー&チリ
・呪術:女狩人の子守歌
・呪術:貪られる希望
・死人のスイッチ
・消えゆく灯
・血の共鳴
・血の番人
・選択は君次第だ
・隠密の追跡
・死恐怖症

エクセキューショナーの能力で生存者を檻に収監した場合、以上のすべてのパークの効果は発動しない、もしくはフックに関する効果を発揮できない。「決死の一撃」「解放」など強力なパークも封じることができるため、積極的に狙っていきたい行動だ。

「贖罪の檻」収監のための条件

生存者をダウンさせた際に檻へ送るためには、生存者に煩悶の状態異常を付与する必要がある。エクセキューショナーが能力発動中に、通った道に敷くことができる「トレイル」を生存者が歩き、もしくは走って踏むことでその状態異常になるという仕掛けだ。

トレイルのビジュアル、非常に目立つ


トレイルはしゃがみ、這いずりでは煩悶の効果を与えることが出来ないため、適当に配置しただけでは踏ませることは難しいだろう。生存者がよく通る道や草むら、またチェイス中に敷きながら生存者に踏ませるように追い込むことで効率よく煩悶状態を与えることができるはずだ。


トレイルを踏んだ生存者は数秒間“殺人鬼の本能”による通知を出す。なお、煩悶状態は自然回復しないが、「贖罪の檻」に収監されるか、収監された味方の生存者を助け出すことで解除可能だ。

最後に、処刑第2段階の生存者に対しては「贖罪の檻」は発動せず、能力を使った際にその場でエンティティの代わりに生存者を処刑することができる。メメント・モリによる処刑とはまたアニメーションが異なり、非常にモーションが短いことが特徴であることから海外コミュニティからは“ミニ・モリ”と称されているようだ。


障害物を貫通する攻撃「地獄の罰」

エクセキューショナーは能力発動中、攻撃ボタンを押すことで前方に範囲攻撃を繰り出すことができる。射程は短いが障害物を貫通するため、壁の向こう側にいる生存者へ攻撃を加えることさえも可能だ。

能力を発動中のエクセキューショナーは、ヒルビリーのチェーンソー・鬼のダッシュ攻撃中などと同様に旋回速度に上限が設定され、前方への移動しか入力を受け付けなくなる。視点を合わせつつ生存者を追うには多少の慣れが必要だ。

しかし、この特殊攻撃「地獄の罰」はいくつか気を付けなければならない点があるため確認してほしい。

・攻撃を使用すると、能力ゲージを一定量消費する

・構えてから攻撃が発生するまでの時間が長く、手慣れた生存者であれば挙動を視てから攻撃を回避することが容易。そのため範囲攻撃を避けづらい細い道や、窓枠を越える瞬間、パレットを倒す瞬間を狙って攻撃を繰り出すことがセオリーとなる

・攻撃範囲内に対して一度に判定が出るわけではなく、ビジュアル通り手前から順番に攻撃判定が出る。そのため、アドオンにより攻撃範囲を拡張していた場合、もっとも奥に攻撃判定が出るまで若干のタイムラグがある。

・攻撃を外した際の硬直時間が異常に長い

・地獄の罰を使うと、それまで溜まっていた血の渇望がリセットされる

※血の渇望…一定時間、生存者を追い続けることで殺人鬼の移動速度が速くなる状態異常、最大3回まで効果が重複する

障害物を貫通する前方範囲攻撃と聞くと聞こえはいいが、上記のようにさまざまなデメリットを抱えている能力となっているため、使いどころが重要だ。おすすめする使い方としては、上記のとおり生存者の行動に制限がかかる場合と、フェイントとして利用し通常攻撃へと繋げる方法。また、チェイス中の生存者が明らかに前しか向いておらず、「地獄の罰」の発動を見てから避けることが困難であると判断した時などに使うことをおすすめしたい。生存者が殺人鬼の方に視点を向けているかは、生存者の目線を見ることで判断できる。


そのほか、エクセキューショナーの能力に関する細かい仕様を下記に記載する。

・能力はゲージ制となっているが、発動後移動し始めることでゲージが消費される。立ち止まっている間はゲージは消費されず、視点の変更が可能。また大剣を突き刺した地点にはトレイルが発生するため、1か所のみの設置で良い場合は能力ゲージを消費せずにトレイルを設置することができる

・能力を解除した後、通常攻撃を繰り出せるようになるまでのインターバルが非常に短いため、フェイントは積極的に狙っていきたい

・能力発動中の移動速度は、通常の移動速度と同等の4.6m/s

・トレイルがマップに残り続ける時間は約1分10秒(アドオンにより延長可能)。生存者を探索中、チェイスが起きそうな場所に事前に設置する

・「地獄の罰」は範囲内にいるすべて生存者に攻撃可能

・「贖罪の檻」に収監された生存者のオーラは、目くらましの効果を受けていても見ることができる

・「贖罪の檻」は自力脱出することができない

・処刑第2段階での「贖罪の檻」収監中はスキルチェックが起き、失敗した場合は処刑タイマーが早まる

・「贖罪の檻」に入れられた生存者は正面からのみ救助可能だが、フェイスキャンプをして救助を妨害することは出来ない

不具合だと思われる現象もいくつか見受けられたため、こちらも下記に記載する。

・特定の場所にトレイルが設置した場合、設置直後からすぐに消えてしまう

・「贖罪の檻」へ収監する行為が、ランクの上限に関わる評価にて加点されていない

・「地獄の罰」で生存者を攻撃する行為が、ランクの上限に関わる評価にて加点されていない

・生存者が「贖罪の檻」に収監された味方の生存者を救出する行為が、ランクの上限に関わる評価にて加点されていない

現在「サイレントヒル」コンテンツはテストビルド環境下での運用になっており、このテストビルドはおよそ3週間に渡って開催されるそうだ。上記不具合に関しては、本実装時には恐らく修正されていることだろう。

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