ブーム中もちもちほっぺRPG『トリッカル』公式、半年記念の祝い方がなんかすごい。“約5時間の動画”を気合で作ったり、スピキ配布したりとってもチョワヨ
『トリッカル・もちもちほっぺ大作戦』のハーフアニバーサリーイベントは、やたらと気合が入っているようだ。

EPID Gamesが開発しbilibiliが運営するスマートフォン向けRPG『トリッカル・もちもちほっぺ大作戦(以下、トリッカル)』がハーフアニバーサリーを迎えている。本作では3月26日からハーフアニバーサリー記念イベントを開催しており、新キャラクター「イード」のピックアップガチャのほか、ネット上で人気を博しているキャラクター「スピキ」が必ず入手できるという。
『トリッカル』は「もちもちほっぺ」なキャラクターが特徴のオートバトルRPGだ。舞台は世界樹を中心にして広がる世界、エーリアス。世界樹の加護のもとで多様な種族が共存していたエーリアスだったが、突如登場したエルフ族によって世界は開拓され、大きな変化の渦中にある。主人公はエーリアスに異世界転生してきた「人間」で、世界樹を崇める教団員を導く「教主様」として行動することになる。
かわいい絵柄ながらシリアスな要素もある世界観や、今回配布される「スピキ」の流行も相まって、日本国内でも話題性の高い本作。ハーフアニバーサリーでは約5時間の記念動画も制作され、気合の入った様子がうかがい知れた。本稿では、ハーフアニバーサリーに際して台湾メディアBahamutが実施した、bilibiliの担当者Michael氏へのインタビューの内容を引用してお届けする。
――『トリッカル・もちもちほっぺ大作戦』が日本でリリースされてから、早くもハーフアニバーサリーを迎えました。AppleとGoogleのセールスランキングでも過去最高を記録されたとのことですが(iOSセルラン13位、Googleセルラン13位)、現在のチームの皆様のお気持ちはいかがでしょうか?
Michael氏:
まずは、日本をはじめ、世界中のプレイヤーの皆様のご支援に心より感謝申し上げます。『トリッカル』では日頃から多くの報酬を配布しており、コミュニティでは「こんなに大盤振る舞いで、このゲームはちゃんと長く運営していけるの?」と心配するお声も目にします。
今回のハーフアニバーサリーで達成できた素晴らしい成果は、その問いに対する一つの良い答えになったかと思います。私たちbilibiliとEPID Gamesは、多くの課金要素を実装してプレイヤーがすぐに離れてしまうような運営ではなく、このゲームを末永く運営していくことを目指しています。今回の成果は、私たちのこの運営方針が正しく、そして長く続けていけるものであることの証明になったと考えています。

――今回のハーフアニバーサリーでは、ゲーム内のイベントだけでなく、ブランド力アップに繋がる企画が多数展開されたことに多くの教主様が気づいています。これにはどのような意図があるのでしょうか?
Michael氏:
私たちは以前から、『トリッカル』は単なるゲームではなく、一つのIPであると考えています。そのため、ハーフアニバーサリーではゲーム内イベントに留まらず、この世界観を現実世界に持ち込みたいと考えました。
例えば、郵便局ネットショップとのコラボ企画、GAMERS×トリッカルPOP UPストア、Vanguard継続企画、ファミ通記念特集、そして公式コミカライズ企画などがそれに当たります。これらのコンテンツを通じて、『トリッカル』の世界をゲームの枠を超えた「エンタメ文化」へと少しずつ広げていきたいと考えています。

――今回のハーフアニバーサリーのプロモーションで驚いたのが、bilibiliが5時間にも及ぶPVを制作されたことです。どういった経緯でこのような施策を思いついたのでしょうか?
Michael氏:
どうすれば教主様にとって記念となり、私たちの感謝の気持ちが伝わるか、そして「心を込めて作っている」と感じていただけるかを考え抜いた結果です。私たちは教主様と共に歩んでいきたいと願っており、すべての教主様がエーリアスで経験した冒険と物語を記憶しています。教主様がまず降臨したからこそ、今こうしてみんなで暮らすエーリアスが存在するのです。そこで、少し「不器用」な方法かもしれませんが、すべての教主様がこのハーフアニバーサリー記念PVに参加できるような形にしよう、と思ったのです。
実は当時、もう一つアイデアがありました。今回のハーフアニバーサリーに合わせてオフラインの屋外広告をいくつか出したのですが、そこに教主様への感謝を示すために、教主の皆様のIDを組み合わせてキービジュアルを作り、掲出しようという案です。しかし、個人情報保護や屋外広告物に関する法規制の問題から、残念ながらこのアイデアは実現しませんでした。チーム一同、非常に残念に思っています。



――ハーフアニバーサリー記念PVは、どのようなコンセプトで、どのような物語を描くようにデザインされたのでしょうか?
Michael氏:
ハーフアニバ記念PVのテーマは「一緒に描く、ひとつの夢」です。主役は、ハーフアニバーサリーバージョンの目玉となる新使徒「イード」。彼女は永遠に夢の中で眠り続ける使徒で、長い間、孤独と戸惑いの中にいました。現実と夢の区別がつかず、目覚めることを拒んでいます。そんな彼女が教主様と出会い、その庇護のもとで温かさを感じ、エーリアスの世界を再認識していくのです。
PVの中にはたくさんの記憶の欠片が登場します。これらの欠片は、教主様一人ひとりが経験した物語を宿しています。ゲーム内のシナリオシーンをアニメーションで再現し、それらを鮮やかな記憶として蘇らせました。スピッキーの名場面や、エルフィンのハイライトシーンなどをご覧いただけます。教主の皆様の記憶や経験した物語が、温かい夢を紡ぎ出す。イードにとって、それは夢でありながら現実でもあり、温かくも楽しい世界なのです。
そして最も重要なのが、教主様お一人お一人のUIDです。これは非常に壮大なプロジェクトでした。教主様がいらっしゃったからこそ、エーリアスでの素晴らしい記憶がある。だからこそ、すべての教主様のお名前をPVに入れたいと考えました。
――ハーフアニバ記念PVでは、多くの教主様が自分のニックネームを探しているのを見かけました。この映像の制作過程で、何か面白いエピソードはありましたか? 制作も非常に大変だったのではないでしょうか??
Michael氏:
すべての教主様のUIDを記念PVに入れるというのは、本当に壮大なプロジェクトでした。制作時、数十万件にも及ぶリストをインポートするだけでPCが頻繁にフリーズし、映像のレンダリングと書き出しにも膨大な時間がかかりました。途中で止まってしまえば最初からやり直しです。最終的には、完全なリストをいくつかに分割して、少しずつ作業を進めました。
教主の皆様のプライバシーを考慮し、リストにはマスキング処理も施しましたが、この工程が非常に長くて……。制作期間と表示の制限がある中で、できる限りすべての教主様を掲載したいと考え、時間を極限まで切り詰めました。対象は、サービス開始から2月26日までに登録し、チュートリアルをクリア、かつ教主レベルが20に達している教主様に限らせていただきましたが、それでも、制作に残された時間は3週間もありませんでした。工程での手戻りが頻発しないか本当に心配でしたが、幸いにも何とか間に合わせることができました。
こんなことをする人は滅多にいないと思いますが、教主の皆様にとっては意義のあることだと信じています。実際に、多くの方がご自身のニックネームを探してくださり、インフルエンサーやクリエイターの方々も楽しんでくださいました。
――多くのプレイヤーから『トリッカル』は「最も気軽に遊べる二次元ソシャゲの一つ」と評価されていますが、これは意図したデザインコンセプトなのでしょうか?
Michael氏:
はい、それこそが『トリッカル』の最も重要なコンセプトの一つです。私たちがプレイヤーの皆様に体験してほしいのは、「気軽さ、温かさ、ストレスフリー」な時間です。そのため、ゲームデザインの初期段階から、プレッシャーを感じさせるような設計は極力避けてきました。例えば、毎日長時間ログインする必要もなければ、課金しないと使徒が手に入らないということもありません。
実際、無課金でも時間をかければ、いずれすべての使徒を集めることが可能です。以前は、キャンディを受け取るために毎日昼と夜の決まった時間にログインする必要がありましたが、コミュニティで「メールで受け取れるようにしてほしい」というご意見をいただきました。そこで、運営チームがすぐに次のバージョンでご希望通りメールでの受け取りに変更しました。これで、決まった時間にログインしなければ、というプレッシャーを感じずに済むようになったかと思います。私たちは、プレイヤーの皆様が『トリッカル』をプレイする時は、いつも楽しく、リラックスした気持ちでいてほしいと願っています!
――運営として、bilibiliは日本の市場で教主様にどのような印象を持ってもらいたいですか?
Michael氏:
「プレイヤーに真摯に向き合う運営チームだ」と感じていただけたら嬉しいです。『トリッカル』の運営において、私たちが特に重視しているのは、「コミュニティとの対話」「プレイヤーからのフィードバック」「長期的な運営」の3点です。
例えば、今回の5時間に及ぶ記念PVは、その典型的な例と言えるでしょう。これは単なるプロモーション映像ではなく、チームから教主の皆様への感謝の手紙のようなものです。また、ハーフアニバーサリーに合わせて、コミュニティで二次創作イベントも開催しました。動画配信で『トリッカル』を宣伝したり、ペンを執ってイラストを描いたりと、様々な形でご参加いただけます。その中から優秀なクリエイター様を選出し、感謝の気持ちとして「24金のスピキコイン」を贈呈しました。これは、日頃から自発的に『トリッカル』の魅力を広めてくださっているクリエイターの皆様への感謝のしるしです。もちろん、将来的には、すべてのクリエイターの皆様に感謝を伝えられるような機会を設けたいと考えています。


もちろん、運営の初期には、私たちbilibili運営チームも、お知らせの誤字といった初歩的なミスを犯してしまい、EPID GamesのCEOから厳しく叱責されたこともありました。しかし幸いなことに、『トリッカル』のプレイヤーの皆様は非常に優しく寛容で、私たちのミスをジョークとして受け止めてくださり、中にはそれがミームになったものさえあります。とはいえ、それに甘えることなく、お知らせを公開する前には必ず厳重なチェックを行うよう、運営チームに徹底させています。
――先ほどお話に出たクリエイター支援活動ですが、クリエイターへの感謝を伝えること以外の目的はあるのでしょうか。
Michael氏:
クリエイターの皆様への感謝はもちろんですが、私たちは『トリッカル』を「クリエイターと共創するIP」にしたいと強く願っています。ですので、今回のクリエイターコンテストでは、イラストと配信の2部門を設けました。
受賞作品は、将来的にオフラインの展示会で紹介されたり、グッズとして商品化されたりする可能性があります。その際は、作者様と収益を分配する形を取りたいと考えています。クリエイターの皆様と公式が一体となって、素晴らしいエーリアスの世界を共に築いていきたいのです。4月26日には日本のプレイヤーの皆様が自主的にエーリアス文化祭を開催されると伺っており、私たちbilibiliとEPID Gamesも揃って見学に伺う予定です。

――これから『トリッカル』の二次創作を始めてみたいと考えているプレイヤーに向けて、何かメッセージはありますか?
Michael氏:
創作の世界へ、皆様を心から歓迎します。『トリッカル』の世界は、もともと「ちょっとハチャメチャ」で「ちょっとコミカル」で、「すごく自由」な場所です。ですから、何も気負う必要はありません。イラスト、漫画、配信、ネタ画像など、どんな形であれ、この世界を好きだという気持ちがあれば、どなたでも大歓迎です。ぜひ気軽に参加してください!
――今回のハーフアニバーサリー記念生放送も、最高同時接続者数が1万人を突破し、Xのトレンドでは「#トリッカルハーフアニバ」が1位を獲得するなど、大成功を収めました。これほど良い結果が得られた理由は何だと思われますか?
Michael氏:
最も重要な理由は、コミュニティの雰囲気が非常に良いことだと感じています。また、ゲストとしてご出演いただいた高野麻里佳さんと小坂井祐莉絵さん、お二人のパフォーマンスが本当に素晴らしかったことも大きな要因です。多くのプレイヤーが配信のチャットで、ストーリーやキャラ、ネットミームについて語り合っていました。例えば、代表はチョワヨを歌う、スピキの本体はかぼちゃなど。『トリッカル』の世界観自体が非常にユニークで面白いため、プレイヤーが議論に参加しやすいのだと思います。それが、配信が非常に盛り上がった理由でしょう。
多くのプレイヤーから「韓国の開発チームみたいに、bilibiliの運営チームも罰ゲームで水に落ちる企画をやってほしい」というコメントをいただきました。次回の生放送でどんな企画をするか検討中ですが、もしかしたら日本のプレイヤーの皆様のご提案を採用することになるかもしれませんね(笑)。どうぞご期待ください。
――最後に、全世界の教主様に向けて一言お願いします!
Michael氏:
この半年間、共に歩んでくださり、本当にありがとうございます。『トリッカル』の世界は、今も成長を続けています。そして、この世界が存在するのは、教主様がいてくださるからです。これからも皆様と一緒に、もっとたくさんの、楽しくて、奇妙で、そして温かい物語を創り続けていきたいと願っています。
――ありがとうございました!
『トリッカル・もちもちほっぺ大作戦』は、iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。
【UPDATE 2026/03/31 19:00】
本インタビューが台湾メディアBahamut実施のものであることを追記。
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