パブリッシャーのQooland Gamesは4月10日、CampFire Studioが手がけるオープンワールドサバイバルゲーム『Soulmask』を正式リリースする。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。また、正式リリースと同時に古代エジプトをモチーフとした大型DLC「Shifting Sands」の配信も開始される。

本作は原始世界が舞台のサンドボックス・サバイバルゲームだ。プレイヤーは神秘的な太古の仮面の力を使い、部族を作り上げ、発展させていくことで、世界に隠された秘密を解き明かしていく。約2年にわたる早期アクセス期間中には、1000回以上のアップデートを実施。その甲斐あってか、総販売本数は80万本を突破している。レビューも好評で、本稿執筆時点でSteamユーザーレビューにて約1万4000件中80%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。

本稿では、そもそも『Soulmask』とはどんなゲームなのか、正式リリースを迎えてなにが変わるのか、そして同時リリースの大型DLC「Shifting Sands」の内容についてお届けする。

なお『Soulmask』では、発売にあわせてDLC「Shifting Sands」が無料で入手可能なキャンペーンを開催している。5月10日までの間であれば、本編を所有しているプレイヤーはDLCが無料で手に入るという。こちらもぜひチェックしてみてほしい。

個性豊かな部族を集めて、古代の謎に挑め

まずは『Soulmask』がどんなゲームなのかをご紹介しよう。本作はオープンワールドサバイバルゲームだ。プレイヤーは生贄の儀式の生き残り。命からがら逃げだした先で、古代の神殿に祀られていた神秘の仮面を見つけるところからゲームがスタートする。仮面に秘められた古代の知識と神秘的な力を使い、自らの部族を拡大しながら、広大なフィールドを探索して仮面の謎を解き明かしていくことが本作のおおまかな目的だ。

ゲーム開始直後は仲間はおらず、道具もない、身体ひとつの状態のため、いきなり危険な古代の謎に挑むわけにはいかない。まずは落ちている木や石を拾い集めて即席の道具を作るところから始めよう。作った道具で地道に素材を集め、レベルを上げて新しいレシピをアンロックすることで、より強力な装備が作成できるようになる。装備を作成すればより危険な地域も探索することが可能になり、そこで見つかる新たな素材でさらに強力な装備が作成可能となる。

この採集→製作→探検のサイクルを繰り返しながら、徐々に探索範囲を拡大していくことが本作の基本的な流れだ。やれることがどんどん増えていく中毒性の高さと莫大なボリュームに、ついつい時間を溶かしてしまう魔のサイクルである。あまりにも恐ろしい。

本作最大の特徴は「部族」システムだ。プレイヤーは太古の仮面の力により、フィールド上にいるほかの部族(蛮人)を「威圧」することで、自分の部族にスカウトすることができる。スカウトした蛮人は役割を割り振ることで自動的に採集や製作を手伝ってくれるほか、パーティーに加えて一緒に冒険に出ることも可能だ。

蛮人は単にプレイヤーをサポートするNPCではない。部族内の蛮人は「憑依」することで、プレイアブルキャラクターとして操作することも可能なのだ。プレイヤーの分身は「キャラクター」ではなく「仮面」であり、取り憑く相手を変えると操作キャラクターも変わる、と考えてもらえればわかりやすいだろう。

蛮人にはそれぞれスキルや特性など、ランダムな特徴が備わっており、中には初期からいる蛮人よりもはるかに優秀な蛮人も存在する。有能な蛮人に「憑依」すれば、冒険を有利に進めることが可能だ。優秀な蛮人をスカウトし、厳選することも、本作のおもしろさのひとつといえるだろう。理想の蛮人を求めて厳選作業を繰り返し、気がつけば冒険や建築よりも多くの時間を費やしてしまったプレイヤーも、少なくないのではないだろうか。

また本作は、ほかのオープンワールドサバイバルゲームと比較した際に、アクション要素が強めであることも特色のひとつだ。9種類ある武器種それぞれにスキルが設定されているだけでなく、ローリングしての回避や、盾によるパリィなど、アクションゲームの基礎的なムーブメントが一通り用意されている。敵キャラクターの攻撃も多彩に作られており、特に各地のピラミッドに祀られているボスは強力で、緊張感のある戦闘が楽しめた。

遊びやすさが大幅改善。正式リリースでなにが変わるのか

次に1.0正式版ではこれまでのバージョンからなにが変わるのかをご紹介しよう。まず大きな変更点が、ゲーム開始時にプレイスタイルに合わせて「サバイバル」「経営」「勇者」の3種類のゲームモードが選択できるようになったことだ。「サバイバル」は本作のスタンダードなゲーム体験ができるモードで、1.0正式版以前のバージョンの遊び方に近い。プレイヤーのレベルである「マインドレベル」を上げてレシピを習得することで部族が発展していくモードで、細かい制約なく、自由な順番で部族を発展させることができる。

部族運営や建築、拠点防衛を好むプレイヤーには「経営」モードがオススメだ。このモードでは部族レベルをあげるために、特定のボスを倒す、特定の設備を建築するなどのミッションを達成する必要がある。部族レベルをあげることで新たな建築がアンロックされたり、バフ効果を得られたりするので、プレイヤーの成長だけでなく、しっかりとした拠点建設や、蛮人の育成が求められるモードとなっている。

上記ふたつのモードはいずれもとにかく「やれることが多い」。つまり、時間が溶け放題である。だが、逆にそうした経営/クラフト要素をなるべく排したいならば「勇者」モードが最適だ。このモードでは部族の人口を増やす必要はなく、ただひたすら戦うことで強くなることができる。本作をアクションアドベンチャーのように楽しみたいなら、このモードで始めることをお勧めする。3種類のゲームモードにはそれぞれ数段階の難易度設定が用意されているほか、これらとは別に詳細なゲーム設定を調節することも可能なので、自分好みの設定を探してみるのも良いだろう。

1.0正式版では、蛮人に仕事を割り当てるシステムにも改善が入っている。これまでは蛮人ひとりひとりに作業内容を登録するか、作業台に対して蛮人をアサインして仕事を割り振る必要があった。1.0正式版ではこれらの操作を「総合部族管理」メニューで一括管理することができるようになっている。「総合部族管理」メニューでは、拠点内にある作業台に遠隔でアイテムの作成キューを入れたり、担当者を配置したりできるほか、部族が保有する資源の数も一覧で確認することができる。この機能のおかげで部族運営が格段に楽になった印象だ。

また、蛮人に対して「作業場」を設定できるようになった。これは蛮人が暇なときに行う作業を大まかに指定する機能で、たとえば「シェフ」に任命しておくとコンロ、調理台、醸造槽など調理関連の作業所にアイテム作成キューが追加された際、シェフ役の蛮人が自動的に作業を行ってくれるわけだ。既存の仕事指定機能よりも簡単かつ広範に作業を指定できるので、とりあえず蛮人を働かせたいときなどに非常に重宝した。全体的に、これまでやや煩雑でわかりにくかった点に対して、自由度はそのままに、簡略化した操作が追加されている印象だ。

1.0正式版ではこれらQoL関連のアップデートだけでなく、新規スキルの追加など様々なアップデートが行われている。新規プレイヤーはもちろん、既プレイヤーにとっても嬉しいアップデートとなっているので、是非この機会に遊んでみてほしい。

500時間越えの大ボリューム。DLCの舞台は砂漠、そして空

ここからは1.0正式版と同時リリースされるDLC「Shifting Sands」についてご紹介しよう。「Shifting Sands」は、古代エジプトのナイル川流域を舞台とした完全新規マップが追加される大型DLCだ。既存のマップである「雲霧の森」とは別の、独立したマップになっているため、新規プレイヤーが直接「Shifting Sands」からゲームを開始することも可能となっている。プレイ想定時間は本編と同程度の500時間となっており、これだけでもその規模の大きさはご理解いただけるだろう。

もちろんマップだけではなく、新たな部族、新たなボス、新たな仮面も追加されている。新規追加仮面は、古代エジプト神話から着想を得ており、たとえば天空の神ホルスをモチーフにした仮面「蒼穹の翼」はプレイヤーに飛行能力を与える。太陽の神ラーをモチーフにした「栄光の讃歌」は高温灼熱光線を発射できるようになる、といった感じで、いずれも神の名に恥じない強力な能力を秘めている。

「Shifting Sands」の目玉要素のひとつが造船だ。舞台となるのがナイル川流域の三角州とその周辺の砂漠地帯であるため、「Shifting Sands」では造船に関する技術ツリーが追加されている。最初は簡易的な葦船しか作れないが、技術を進めると小型木造船から、キャノン砲を搭載した大型船舶、果ては巨大な飛行船まで、様々な艦船を作成できるようになる。

土台となる船の上に床や壁を増築して、移動式の拠点にすることも可能だ。部族をまるごと船に乗せて移動し、資源を根こそぎ奪い取ったり、敵拠点を襲撃したりと、海賊や空賊のようなプレイスタイルで遊ぶこともできそうだ。空中に浮いたさかさまのピラミッドや、NPCの飛行船団など、空の上にも多彩なコンテンツが用意されており、「雲霧の森」マップ以上に幅の広い冒険が楽しめる。

また、造船や拠点建築をスムーズに行うために、素材の制限を受けず、自由に建築が可能な無限建造モードも追加されている。さらには自分が建造した船をほかのプレイヤーと共有できる設計図機能も追加されているため、建築に自信のあるプレイヤーはオリジナル艦船を作成して、他プレイヤーに公開してみるのも面白いだろう。他プレイヤーが作った船の設計図をダウンロードすることもできるので、建築に自信がないプレイヤーにとっても助かる機能となっている。

以上、『Soulmask』1.0正式版およびDLC「Shifting Sands」について紹介した。1.0正式版では、本作の良さである自由度の高さはそのままに、各要素へのガイドラインやチュートリアルが整備され、新規プレイヤー向けに遊びやすさがぐっと改善されている印象だ。

また、DLC「Shifting Sands」は既存プレイヤーに新しい遊びを提供するだけでなく、新規プレイヤーでもすぐに新要素で遊べるのがうれしいところだ。発売から1か月の間は誰でも無料でDLCが貰えるので、是非この機会に、幅広いプレイヤーに本作を遊んでみてほしい。キャンペーンが終了すると、DLCは2599円での販売となる予定だ。

『Soulmask』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに早期アクセス配信中、4月10日に正式リリース予定だ。ゲーム本編の価格は3,900円、DLC「Shifting Sands」は2599円だ。なお、4月10日から5月10日までの間、『Soulmask』本編を所持しているとDLC「Shifting Sands」が無料で入手可能なキャンペーンも開催されている。『Soulmask』のゲーム本体も2週間限定で10%オフとなるので、この機会にお手に取ってみてはいかがだろうか。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Junichi Matsuiのアバター