スマホゲームの一大ジャンルとされる「大規模リアルタイム対戦ストラテジー」とは何か? その系譜を継ぐ完全新作『シヴィライゼーション: 時代と盟友』が示す遊び方

今回は『時代と盟友』も属するスマホゲームの一大ジャンル「大規模リアルタイム対戦ストラテジー」の基本情報と、その発展の歴史を紹介する。

2Kは、2025年6月にスマートフォン向け戦略シミュレーションゲーム『シヴィライゼーション: 時代と盟友』(以下、時代と盟友)を配信開始予定。App StoreおよびGoogle Playにて事前登録受付中である。

本作は、「シドマイヤーズ シヴィライゼーション」(以下、シヴィライゼーション)シリーズの世界観を継承し、人類史に沿って文化・文明を発展させていくモバイルSLG(シミュレーションゲーム)だ。AUTOMATONでは同作において連載形式で特集していく予定だ。「どんなゲームなのか?」「大規模リアルタイム対戦ストラテジーとしての面白さは?」「どういう遊び方になるのか?」などなど。

今回はそうした連載の第2弾となる。第1弾では『時代と盟友』と「シヴィライゼーション」シリーズを比較しながら、ゲーム内容や新要素をお届けした。今回は『時代と盟友』も属するスマホゲームの一大ジャンル「大規模リアルタイム対戦ストラテジー」の基本情報と、その発展の歴史を紹介する。そして本作が日常の中でどんな遊び方ができるのか、より具体的なイメージをお伝えする。

「大規模リアルタイム対戦ストラテジー」とは何なのか?

「ストラテジー」とは、戦略や戦術に重きを置いたゲームプレイが特徴のジャンルだ。そのなかでもスマホ向けに調整・最適化されたゲームは、「モバイルストラテジー」や「城ゲー」などと呼ばれる。なかでも人気の作品は主に拠点の育成・防衛や、他プレイヤーとの戦闘・交流に軸を置いたものが多い。さらに近年は、多人数が参加するMMO形式を採用し、リアルタイムで大規模な戦闘を繰り広げる、「大規模リアルタイム対戦ストラテジー」ともいえる壮大な作品が増えている。自身の拠点を発展させていく充実感と、戦略的で手に汗握る戦闘をスマホで手軽に楽しめるのが人気のジャンルだ。

Image Credit: Apple on App Store

ストラテジージャンルの源流を辿ると、「シヴィライゼーション」や『Age of Empires』などのPC向け戦略シミュレーションゲームにルーツがあるが、スマホゲームにおいては、より手軽さを重視したかたちへと進化していった。特に2010年代以降はスマホの手軽さに、拠点建築やリアルタイムストラテジー(RTS)、MMO要素を融合したゲームが登場し、「大規模リアルタイム対戦ストラテジー」が一大ジャンルとして確立。現在に至るまでに、独自の世界観やシステムを織り交ぜた多様な作品が登場している。以下では代表的な作品を2つ紹介する。

代表作から読み解く、「大規模リアルタイム対戦ストラテジー」の魅力

『三國志 真戦』は、全世界DL数1億を突破した、大規模リアルタイム対戦ストラテジーにおける屈指の人気作だ。『三國志』シリーズのコーエーテクモゲームスが監修しており、地形や兵科、天候といった要素を取り入れた奥深い戦術性を備えている。単純に課金すれば勝てるわけではなく、知略が勝敗を分けるゲームバランスや、数百人のプレイヤーが入り乱れる大規模な団体戦など、ストラテジーらしい要素が詰まった王道の作品だ。

『三國志 真戦』

一方で近年のヒット作である『ホワイトアウト・サバイバル』は、氷河期後の終末世界を舞台に、拠点を“暖めながら”生存を目指すという独自の設定を持つ作品だ。他作品と同様のリアルタイム戦闘に、人命管理といったサバイバル色がくわわることで、没入感が深まっている。見た目のユニークさと戦闘の緊張感が特徴的なタイトルだ。

『ホワイトアウト・サバイバル』

王道の歴史シミュレーションやポストアポカリプスものまで、多彩な作品が存在する大規模リアルタイム対戦ストラテジーだが、それぞれに共通するのは、生活中も“壮大なドラマが動いている”こと。朝の出勤前に建築や育成を進め、昼休みに偵察をかけ、夜に仲間とチャットしながら総攻撃を仕掛ける。そんなロマンあふれるゲームプレイを、生活の一部として手軽に経験できるのがこのジャンルの特徴だ。そしてそんな大規模リアルタイム対戦ストラテジーに、「シヴィライゼーション」の本格文明シミュレーションのエッセンスをくわえたのが、『時代と盟友』である。

『シヴィライゼーション: 時代と盟友』の「大規模リアルタイム対戦ストラテジー」的な面白さ

連載第1弾で述べたとおり、『時代と盟友』は「シヴィライゼーション」のゲームプレイを踏襲しながら、スマホ向けに新要素や最適化を加えている。今回は大規模リアルタイム対戦ストラテジーとしての本作の注目ポイント「リアルタイム制の採用」と「連盟システム」、「同盟どうしの大規模対戦」を解説しつつ、どのようなイメージで楽しむことができるかを見ていこう。

「リアルタイム制」でサクッとプレイや“朝活”が充実

本作はターン制を廃し、戦闘や技術研究、施設の建築などに、現実時間を要するリアルタイム制を採用している。これらはゲームを起動していない間も進行するため、たとえばスキマ時間に進捗を確認したり、出勤前の朝5分だけ起動して研究や建築をセットしておくなど、短い時間でもプレイすることが可能だ。またスマホ向けに最適化されたUIも、快適な時短プレイに一役買っている。スマホゲームらしく、忙しい人でも成長を感じられるような仕組みになっているのだ。

「連盟」で無理のない“置き手紙型”コミュニケーション

本作では「連盟」を組み、他プレイヤーと交流することができる。目的を設定し共闘することができるほか、交易でのアイテムトレードや、チャットでのコミュニケーションも可能だ。たとえば昼休みなど、少しまとまった時間がある時に連盟チャットで作戦のプランを投稿し、職場のデスクに戻るころには賛同が集まっている、といった“置き手紙型コミュニケーション”もできる。ちなみに「連盟日程」という機能で座標と時間を設定しておけば、綿密なコミュニケーションを取らなくても気軽に連盟メンバーと集合・行動できる。忙しいプレイヤーやMMO的なオンラインプレイが好きな人にとっては、大きなメリットとなるだろう。

同盟どうしがぶつかり合う「大規模対戦」で激しい戦線を生き抜く

『時代と盟友』のストラテジー的な醍醐味となるのが、100名以上のプレイヤーで争う大規模対戦だ。本作では2つの連盟が協力し、さらに大規模な「同盟」を結成することができる。場合によっては同盟どうしが争う大規模戦闘が勃発することもあり、リアルタイムで数十~数百の部隊が衝突する光景は、シリーズ随一の壮大さを誇っている。とはいえ参戦のハードルが高いわけではなく、たとえば仕事終わり、「連盟日程」で決めておいた時間に仲間と集合し、昼に立案した作戦を実行。チャット越しに「北西の平原を挟んで挟み撃ちしよう」などとメッセージが飛ぶ熱い戦闘を繰り広げ、見事勝利する。そんな一体感をスマホで気軽に味わうことが可能だ。重厚な「シヴィライゼーション」の世界観で、文字通り世界規模の争いを展開する面白さは、『時代と盟友』にしかないものだといえるだろう。

シリーズの進化と大規模リアルタイム対戦ストラテジーの魅力が融合した、温故知新の一作

『シヴィライゼーション: 時代と盟友』は連載第1弾で述べたように、多岐にわたる戦略要素と、壮大な世界観が特徴だ。さらに今回お伝えしたように、スマホゲームとして生活に根差した遊び方もできるようになっている。本作はまさに「シヴィライゼーション」と大規模リアルタイム対戦ストラテジーのハイブリッドといえる作品だ。「シヴィライゼーション」シリーズのファンから大規模リアルタイム対戦ストラテジーを遊んできたユーザー、これまで「シヴィライゼーション」が気になりつつも未プレイだった人まで、幅広いユーザーが楽しめる一作となっている。

文明を自らの戦略と指先で動かしていく、手軽で奥深い新たな「シヴィライゼーション」を、ぜひスマホで体感してほしい。次回は連載企画第3弾として、『時代と盟友』の実際の画面を提示しつつ、ゲームの流れや序盤のプレイ指南をお届けする予定だ。

『シヴィライゼーション: 時代と盟友』はスマートフォン(iOS/Android)向けに6月開始予定。また4月30日より、App StoreおよびGoogle Playにて事前登録キャンペーンがスタートした。アジア全域の事前登録者達成数に応じて豪華ゲーム内報酬が獲得でき、すでに本稿執筆時点で事前登録者数が70万人を突破している。そのため「シルバー」x10,000・「パーフェクト資源箱」x1、「強行軍の軍靴」x5・「建設加速チケット」x5・「都市移転チケット」x1・「特訓XP」x20,000・「スキルXP」x2,000、「ゴールド」x1,000の配布が決定しており、今後は事前登録者数120万人達成で「ミュージアム抽選券」x10、事前登録者数200万人達成で「リリース記念都市スキン」x1・「リリース記念アイコン枠」x1が配布される。

また『シヴィライゼーション: 時代と盟友』の公式サイトでは、ミッションパネル内のミッションを3つ、6つ、9つとクリアするごとに、アプリリリース後に受け取れるゲーム内アイテムが獲得できるキャンペーンも開催中だ。弊誌の特定記事閲覧でも1つミッションクリアになるため、気になる人は他のミッションを確認してみてもいいだろう。

事前登録者数の達成状況や最新情報は、Xの日本公式アカウントでも確認可能だ。さらに、公式日本語Discordサーバーも開設。ここではプレイヤー同士で連盟を結成したり、戦略を練ったりする場として活用できる。スタートダッシュを切れるよう、ここで仲間や情報を集めてみるのもいいだろう。

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Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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