あなたの「ストラテジーゲーム」はどこから?プレイヤーに訊いてみる連載・ねんぐシューター編。モバイルストラテジーは「体育祭や文化祭のような体験」

歴史好きの同氏がモバイルストラテジーに触れたきっかけ、そして魅力とはなんなのか。

2Kは6月に『シヴィライゼーション: 時代と盟友』を配信予定だ。対応プラットフォームはiOS/Android。配信に先立って、プレイヤーたちに「シヴィライゼーション」および「ストラテジーゲーム」との出会いを聞く連載を開始する。つまり『シヴィライゼーション: 時代と盟友』のPR連載シリーズである。

今回お話を聞くのは、『信長の野望』シリーズや『三国志』シリーズのゲーム実況をおこなうねんぐシューターさん。歴史好きの同氏がモバイルストラテジーに触れたきっかけ、そして魅力とはなんなのか。

モバイルストラテジーの元祖となるゲームで海外勢と交流していた

――自己紹介をお願いします。

ねんぐシューター(以下、ねんぐ)氏:
YouTubeを中心に動画投稿やゲーム実況をしているねんぐシューターと申します。現在はサービス終了したzoomeという動画投稿サイトに、2007年頃から『大航海時代 Online』のPvP動画を投稿していた時期もありました。そこから間があいて、またゲーム実況したいと思いまして、2016年にYouTubeにて活動を始めて今に至ります。プレイしているゲームは、『信長の野望』シリーズや『三国志』シリーズなどコーエーテクモさんのゲームが多いです。

――コーエーテクモさんのゲームが多いのはもともと好きなんですか?

ねんぐ氏:
もともと好きですね。それから、リスナーさんに興味持ってもらえたのがコーエーテクモさんのストラテジーゲームだったのも理由です。やっぱり見てもらえるなら動画作るモチベーションも上がるので。

――それこそ『大航海時代 Online』もコーエーテクモさんのゲームですね。

ねんぐ氏:
そうですね。本当は『大航海時代 Online』みたいなゲームもやりたいです。zoomeで活動していた当時は、動画の画質にも制限があって大変だったのでいい時代になったなと思います。当時はゲーム実況が仕事になるなんて考えられないですし、キャラ名も隠しながらみたいにこそこそやってましたね。

――初めてプレイされたモバイルストラテジーもコーエーテクモさんですか?

ねんぐ氏:
『大航海時代 Online』をやめて、2013年頃に20人連合で合戦ができる『戦国炎舞 -KIZNA-』を始めたんです。それを何年間かやって、その後にプレイした『ゲーム・オブ・ウォー(Game of War)』(※)が初めてのモバイルストラテジーだと思います。

※世界86ヵ国のゲームアプリランキングで1位を獲得したこともある大人気ゲーム。2013年から現在までサービス継続中。

――相当ハードコアなストラテジーゲーマーですね。

ねんぐ氏:
そうですね。モバイルストラテジーの元祖とも言える『ゲーム・オブ・ウォー』ドハマりしちゃいまして。しかも英語話せないんですけど、ゲーム内に翻訳ツールが用意されてたんですよ。直球の翻訳なんですけど、英語の勉強になりつつ、海外の方ともコミュニケーション取ってました。

――『戦国炎舞 -KIZNA-』をプレイされてたのは、もともと歴史がお好きなんですか?

ねんぐ氏:
歴史は好きですね。でも、歴史のゲームをやりたくて『戦国炎舞 -KIZNA-』をプレイしたわけではないので、たまたまだと思います。

体育祭や文化祭のような絆を感じるコミュニケーション

――そうだとしたら、なぜモバイルストラテジーにそんなにハマってるのでしょう?どういう体験がお気に入りですか?

ねんぐ氏:
みんなで計画を立てて一つの城を攻めるとなると、一斉に大人数が動いていくわけじゃないですか。さながら、子供の頃の体育祭とか文化祭のように。知らない人同士なのにみんなで連携して動ける、絆を感じて戦えるというのがすごい体験だと思います。最近はDiscordなどで喋りながらできるようにもなりましたし、そういうところも面白いですね。

――『大航海時代 Online』のようなMMORPGもプレイされてて、モバイルストラテジーでも知らない人とプレイされてて、その二つの体験は全然違うように思います。その違いって顕著に感じますか?本質は同じですか?

ねんぐ氏:
『大航海時代 Online』だとキャラクターが歩いたり直接動かせるんですけど、そういうキャラクターを動かすコミュニケーションの違いぐらいですね。それ以外はそんなに違和感は感じなかったです。そもそも海外勢とコミュニケーション取ってたので、それと比べると違いは少ないですね。

――なるほど、ストラテジーゲームは数字やデータを見て考える時間が多いように思いますが、意外とコミュニケーションの楽しさもあると。コミュニケーションは好きなタイプですか?

ねんぐ氏:
コミュニケーションの楽しさもありますし好きなんですけど、たとえば軍団チャットとかギルドチャットでは発言が少ないよねって言われる方です。思ったほど喋ってないって言われますね。会話に入っていけないわけでもなく、自分がリーダーをやってる時はすごく盛り上げるんですけど。無責任なんですよね。

――リーダーの時に喋れるなら責任感あるじゃないですか。

ねんぐ氏:
切羽詰まったらちゃんとやるんですけど。

――なるほど、つまり立場や相手に合わせてチューニングを合わせて喋られてると。それをコミュニケーション能力が高いと言いますね。

ねんぐ氏:
ありがとうございます、褒められてますよね(笑)私は姉がいるんですが、そのそもそも姉が強かったという生い立ちがあって、姉や親の顔色を見ながら、長男なのに次男坊みたいな感じで生きてきました。なので、そういう世渡りが得意かもしれないですね。

――気遣いできるということでもありますよね。リーダーをやっている時と、メンバーでやっている時、どちらの方が楽しいですか?

ねんぐ氏:
メンバーの方が断然楽しいです。

一同:
(笑)

ねんぐ氏:
リーダー向いてないと思います。せめてナンバー2か補佐あたりで静かにやりたいです。

――でもリーダーやってほしいと言われたりもしますよね?

ねんぐ氏:
あるんですよ。リーダーやってちょっと動画出してくれませんか?って言われたこともあります。実際やりましたけど、すごくすごく疲れました。

――やるんかい(笑)モバイルストラテジーのマルチプレイにも気苦労があるって面白いですね。リーダーになるとチャットの量が違うと。

ねんぐ氏:
リーダーの時はもう全然違いますね。あ、思い出しました。『戦国炎舞 -KIZNA-』の時もリーダーやってたんですよ。ブログも当時書いてたんで、その感覚で週間絆速報みたいなメールをメンバーに出してました。それをギルドのメンバーの方が、2チャンネルに書き込んでたみたいなんです。しばらくして、僕がリーダーを辞めて他のギルドと合併することになって、合併するので絆速報は最後になりますってメールを送りまして。そしたら2チャンネルの方に絆速報楽しかったのにもうなくなるのかって書き込みがあって、楽しみにしてくれた人もいたんだなと思いました。だから結構リーダーやったら頑張るんですけど、頑張りたくないというのが本音です。ゲームそのものを楽しみたいです。

――サービス精神旺盛なんでしょうね。期待に応えたいっていう。

ねんぐ氏:
そうかもしれないですね。

実況に不向きなゲームはない

――ストラテジーゲームは画面上の動きや派手さが控えめで、実況プレイには不向きなジャンルと認識しています。それでもあえてストラテジーを配信される理由は何でしょう?

ねんぐ氏:
一般的にアクションゲームの方がリアクション取りやすいみたいな感じですよね。たしかにそういう側面はあるかもしれませんが、あるジャンルのゲームについて、実況や動画で「こういうところが好きなんだ」と伝えることは結局一緒だと思うんですよ。そのジャンルが好きな人、共感できる人がいることを考えながら、こういうところ面白いですよね、こうしたらもっと良くなりますよね、っていうのを淡々とやってる感覚なんです。なのでやりづらいって考えてないです。

――そもそも実況に不向きではないと。

ねんぐ氏:
そうですね。アクションやシューターのように次々に変わる状況に対して、受け身でリアクションするような展開の速さはないですけど、ある程度は今日はこういうことをやろうっていうのを組み立てて考えて始めればそれなりにできるかなという。逆に、何も計画立てずに配信してしまうと雑談くらいしか出来ないと思います。

――私も動きの少ないゲームで実況をやったことあるのですが、間をつなぐのが苦しくて。それは準備が足りなかったんですね。

ねんぐ氏:
ストラテジーゲームでも、たとえばガチャは抽選されるかどうか受け身なので考えないで配信できるんですよ。それ以外は動きが少ないので難しいと思います。なので、何かしらテーマをもって配信したいですね。たとえば今日はこういうユニットの編成を紹介していきますみたいな。

――なるほど、すごく頭のいい方なのだなっていうのは感じました。しかもロジックもしっかりしてて負けました。

ねんぐ氏:
いやいやいや、そんなこと言わないでください。

――無理やり受け身取らなくていいですから。

一同:
(笑)


年代や地域を超えた偉人を使えるのが『シヴィライゼーション』の魅力

――『シヴィライゼーション: 時代と盟友』に期待することや、こういうふうに遊びたいなど、印象を教えていただけますと幸いです。

ねんぐ氏:
一番ワクワクしたのは、年代や国を超えた武将や偉人が登場するところですね。『シヴィライゼーション』シリーズも少しやったことありまして、そういう登場人物の幅が好きです。それに、『シヴィライゼーション』はモバイルストラテジーと凄く親和性が高いと思うんですよ。元から技術研究ツリーみたいなものもありますし。なので、僕はすんなりやっていけるだろうなという気しかしないですね。

――『シヴィライゼーション』がモバイルストラテジー化すること自体にポジティブに感じていると。

ねんぐ氏:
僕はコーエーテクモさんのゲームをよくやってたのもあって、世界史好きなんですよね。ナポレオンが主人公の『ランペルール』というゲームもやってましたし、『シヴィライゼーションVI』にはチンギス・ハンや北条時宗も出てきます。一時代だけではなく、世界史に出てくるいろんな年代の偉人が使えるというのが凄く興味があるし、早くやってみたいですね。

――世界史とモバイルストラテジーの両方がお好きならばもうドストライクですね。

ねんぐ氏:
そうですね。ワクワクしてます。

――しっかりした答えをいただいて納得できました。このたびはありがとうございました。

シヴィライゼーション: 時代と盟友』はiOS/Android向けに6月に基本プレイ無料で配信予定だ。

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