第二次世界大戦RTS最新作『サドン ストライク 5』はスケール大幅アップ&攻略自由度強化で「シリーズ集大成」の作品へ。自由に作戦を立てて戦場の要所を争う

『サドン ストライク 5』開発者説明会およびプレビューイベントで明らかになった、本作の内容をレポートする。

Kalypso Mediaは、第二次世界大戦RTSシリーズ最新作『サドン ストライク 5Sudden Strike 5』の詳細情報を、開発者によるプレビューイベントにて公開した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/Xbox Series X|Sで、2026年4月23日に発売予定。PS5版はデジタル・パッケージともに5月21日発売予定だ。本稿では『サドン ストライク 5』開発者説明会およびプレビューイベントで明らかになった、本作の内容をレポートする。

『サドン ストライク 5』は、第二次世界大戦を舞台にしたリアルタイムストラテジーゲーム『Sudden Strike』シリーズの最新作だ(関連記事)。シリーズは大規模な戦場と多数のユニットを指揮する戦術性の高いゲームとして知られており、今作ではそのスケールと自由度が大きく強化されている。開発チームによれば、本作の開発における柱は「スケールアップ」「サンドボックス化」「戦略の自由度」の3点だという。

まずスケール面では、ミッションマップの規模は前作と比べて最大4倍に拡大され、同時に指揮できるユニット数も増加している。より広い戦場で、より多くの部隊を動かしながら作戦を組み立てる、大規模戦闘が本作の特徴となる。また拡張されたカメラズームにより、戦場全体を俯瞰して作戦を立てることも、前線の戦闘を近距離で確認することもできるようになっている。

もうひとつの大きな変更点が、ミッション構造のサンドボックス化だ。前作『サドン ストライク 4』ではスクリプト主導のミッションが多く、攻略の流れがある程度決まっていた。一方本作では目標達成までのアプローチ方法が複数用意されており、プレイヤー自身が戦い方を選択できる設計になっている。正面突破で敵陣を押し切ることもできれば、側面から迂回して飛行場や補給拠点を先に制圧し、戦況を有利にしてからメイン本目標に向かうといった攻略も可能だという。

また本作では連合軍、枢軸国、ソ連の3勢力によるキャンペーンが用意されており、合計25ミッションを収録。バルバロッサ作戦や北アフリカ戦線など史実の戦いを背景に、プレイヤーの選択によって戦況や進行ルートが変化するダイナミックキャンペーン形式が採用されている。星評価やチャレンジ要素も用意されており、同じミッションでも異なる攻略方法で繰り返しプレイできる設計となっているという。

今回のプレビューで印象的だったのが、戦場に配置されたさまざまな重要拠点(ポイント・オブ・インタレスト)の存在だ。たとえば飛行場やレーダー基地を制圧すると航空支援が利用可能になり、軍事チェックポイントを占拠すれば増援部隊を呼び込めるようになる。鉄道関連施設や転轍所を確保すると装甲列車を運用でき、補給拠点を押さえれば燃料や弾薬の補給が安定する。将校テントを確保するとマップ情報や敵配置に関する情報を入手できるなど、戦場の各地点が単なる背景ではなく、戦略的な意味を持つ要素として機能している。

特に今回のデモで大きな存在感を放っていたのが装甲列車だ。線路上を移動する強力なユニットで、部隊輸送や砲撃支援などを行える。ただし無敵ではなく、運用には橋や線路の制御が必要になり、さらに修理拠点ステーションの確保など、活用するには戦場の支配が不可欠となる。単体の強力ユニットというより、鉄道網そのものを巡る戦略要素の一部として設計されている印象だった。

さらに本作では「名声ポイント」と呼ばれるリソースが導入されており、目標達成や前哨基地の制圧などによって獲得できる。このポイントを消費することで増援部隊や航空支援を要請できるが、一度に戦場に投入できるユニット数には上限がある。そのため、状況に応じてどの部隊を投入するかを判断する必要があるようだ。単純に戦力を増やすだけではなく、戦況に合わせた戦力配分が重要になる仕組みだろう。

戦術面では、司令官とドクトリンカードによるカスタマイズ要素も大きなポイントとなる。本作では連合軍、枢軸国、ソ連の各陣営にそれぞれ3人の司令官が用意される。司令官は攻撃型、防御型、戦術型の3タイプに分類され、パットンやグデーリアン、ロコソフスキーなどが登場。各司令官が固有スキルや能力を持ち、プレイスタイルに大きく影響するという。

さらに司令官にはドクトリンカードを装備させることで、煙幕の使用や装甲車両の現地修理、歩兵の強化などさまざまな能力を追加できる。ミッション前にこれらを組み合わせてロードアウトを構築することで、自分なりの部隊を作り上げることができるそうだ。

また戦闘システムそのものは前作の戦術的な戦闘をベースにしつつ、いくつかの改良が加えられている。特に偵察システムは見直されており、どの敵に発見されたのか、なぜ発見されたのかが分かりやすくなっている。また敵AIも強化されており、プレイヤーの行動に応じて部隊を再配置したり、拠点を奪い返そうとしたりするなど、より動的な戦場が展開されるようになっているという。

さらに環境要素も戦闘に影響してくる。ミッションによっては豪雨や吹雪、砂嵐といった天候が発生し、視界や航空支援の利用に影響が出る。また地形の高低差によって命中率に補正がかかるため、高地の確保が重要な戦術要素となる。橋は破壊可能で、敵の増援ルートを遮断したり、逆に渡河地点を確保して側面攻撃を仕掛けたりといった作戦も可能だ。

なお本作ではスカーミッシュやPvPといった対戦モードに加えて、キャンペーンを協力プレイで進めるCo-opモードも用意。シングルプレイだけでなく複数人での作戦行動も楽しめるようになっているそうだ。

全体として『サドン ストライク 5』は、ユニット同士の戦闘だけでなく、拠点の制圧、補給、増援、航空支援、地形の利用、偵察など、戦場全体をどう支配するかを考えるゲームになっている。開発チーム自身は本作を「リアルタイムタクティカルゲーム」と位置付けており、ユニット操作の速さよりも、戦術と判断が重要になる設計を目指しているという。ユニットの操作に集中するというよりは、大局的な視点から判断を下していく作品になるようだ。

本作はシリーズの原点である『Sudden Strike』や『Sudden Strike 2』の自由度の高いミッション設計に立ち返りつつ、現代的なシステムとスケールで再構築した作品という印象を受けた。大規模戦闘と自由度の高い攻略を両立させた、シリーズの集大成とも言える内容になりそうだ。

『Sudden Strike 5(サドン ストライク 5)』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/Xbox Series X|S向けに、2026年4月23日に発売予定。PS5向けはデジタル・パッケージともに2026年5月21日発売予定だ。

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Motoharu Ono
Motoharu Ono

隠れた名作に目がない一方で、話題作にもすぐ手を伸ばすミーハー気質のゲーマー。『ゴースト・オブ・ツシマ』では本編よりもマルチプレイにハマり、アーマードコアの新作を心待ちにしている。

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