
基本プレイ無料“街”オープンワールド『NTE』で始めるもうひとつの人生。ゲーム内で犯罪してみて、警察から徹底的に逃げ続けてみたら、ひどいめに遭った
異象ハンターとしての熱意が行き過ぎるあまり指名手配されてしまった件。

Perfect World Gamesは7月3日から7月17日の間、『NTE: Neverness to Everness』のクローズドベータテスト「収容テスト」を実施した。本作の魅力をお伝えする「ヘテロシティ生活日記」全10回のうち第9回となる今回は、異象ハンターとしての熱意が行き過ぎるあまり指名手配されてしまった件についてお届けする。
『NTE: Neverness to Everness』は、Unreal Engine 5で開発中のオープンワールドRPG。基本プレイ無料形式で配信予定。開発はHotta Studioが担当。現時点で告知されている対応プラットフォームは、PS5/PC/モバイルだ。
『NTE: Neverness to Everness』の舞台となるのは、異象(アノマリー)と人間が共存する大都市ヘテロシティ。記憶を失いヘテロシティに流れ着いた主人公は、ひょんなことから巻き込まれた異象事件を見事に解決。その異象に対する能力の高さを買われて、骨董品屋エイボンの異象ハンターとなり、異象に関するありとあらゆる依頼を解決していく。
こちらは異象ハンター、車を貸しなさい
異象ハンターの日々は過酷だ。異象は昼も夜もなく市民を脅かし続ける上、その特異な性質から常に対処法が異なる。また、ときには私利私欲のために異象を利用する人間とも戦わなければならず、精神的な負担も大きい。それでもこの仕事を続けるのは、ヘテロシティを守るこの仕事に誇りをもっているからだ。

もちろん、異象ハンターへの協力を惜しまない市民もいる。異象ハンターの業務中に移動手段が必要になった場合、市民の車を借りることができるのだ。この「車両徴用」システムは異象ハンターと市民の信頼関係から成り立っており、ヘテロシティ市民同士を結ぶ強い絆の証と言っても過言ではない。

そんな市民の信頼と尊敬を集める異象ハンターとして、今日も今日とてヘテロシティをパトロール。ヘテロシティには市民の安全を守る治安所という組織もあるが、異象がらみの事案に対処できるのはやはり異象ハンターだけ。そのため、パトロールも我々の重要な仕事の1つである。
ところで、この街はとても広いため移動するだけでも一苦労だ。そんなときこそ市民と協力、ともにこの美しい街を守ろうじゃないか。そこの市民、ちょっと車を貸しなさい。

ふむふむ、そちらの言い分は分かった。それならば……。


これでよし。当初は頑なな態度を示していた市民も、熱心な交渉に心を開いて徴用に応じてくれた。やや脅迫じみた手法であったことは否定できないが、これも街の安全のためには仕方ない。

市民に暴力的な手段を用いたことで手配レベルが上昇してしまったことは少し気になるが、なんといってもこちらは天下の異象ハンター。しばらくすれば収まるだろうなどと高を括って市民の車を乗り回していると、治安所の車両が近づいてきた。
逃避行の始まり

ああ、治安官の諸君か。お勤めご苦労様。こちらは異象ハンターの業務中のため、邪魔をしないでいただけると助かるんだが……。

あの……。

マズい。完全に犯罪者扱いだ。誤解を解きたいが、彼らにはこちらの話を聞く気はない様子。身を守るため、とりあえず応戦することに。
戦闘を続けていると、突然奇妙な車両が割り込んできた。どうやら、普段ヘテロシティのハイウェイを徘徊している車両型異象が、騒ぎに呼ばれる形で乱入してきたようだ。

これにはたまらず一時休戦、治安官と協力してこれを排除。治安官さん、ようやく無実だとわかってくれましたか……と思ったのもつかの間、無慈悲にも戦闘は再開される。

逃走劇の果てに待つ魔物
治安官の包囲網を潜り抜け、再び逃走を開始。すると、今度は見慣れない飛行物体に追跡されていることに気づく。

なるほど、これがうわさに聞く治安所所属の生物型異象「見回りラット」か。騒ぎが大きくなり手配レベルが上昇したことで、より警戒を強めてしまったようだ。異象を監視するパトロールのはずが異象に追いかけまわされるとは、なんたる皮肉。この場はとにかく実力行使で切り抜けて、あとで弁明させてもらおう。

見回りラットには申し訳ないが、ひとまずこれで安全に……。

あれ?

どうもこれは……。

マズい気がする。
どうやら治安所を本気で怒らせてしまったようだ。見たことも聞いたこともないタイプの恐ろしい異象が、明らかに敵意をむき出しにしてこちらを見ている。やりすぎてしまったことを理解し後悔するも時すでに遅し、見た目に違わぬ圧倒的な戦闘能力の差を見せつけられてあっという間に叩きのめされてしまった。
異象ハンターの本分に帰って
人としても異象ハンターとしてもプライドをボコボコにされ、すっかり意気消沈。自らが犯した罪の重さを自覚し、どんな裁きでも受けるつもりで治安所に出頭すると……。

刑罰はまさかの罰金だけ。しかも、そこまでの大金というわけでもない。
こちらは自分の都合だけで多くの人々に迷惑をかけたにも関わらず、この懐の深い対応。ただただ自分の愚かな行いを反省するばかりだ。思えば、街を守りたいという気持ちだけが先走り、そこに住まう人々への思いやりが失われるという本末転倒な事態に陥ってしまっていたようだ。異象ハンターも治安所も市民もみなこの街で暮らす仲間という事実を再び胸に刻み込み、今後このようなことを起こさないように気を付けたい。 『NTE: Neverness to Everness』はPC/PS5/モバイル向けに基本プレイ無料で配信予定だ。
