Steamオータムセールで買った推理ゲーにめちゃハマり。Steam Deck OLEDの白モデルに移行。『Twilight APARTMENT』で選択を繰り返す。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。469回目です。年の瀬近づく。
性能は同じだが気分が変わる
今週は、先日購入した「Steam Deck OLED」の限定版ホワイトモデルへの移行作業をしていました。Steam Deckはこれで3台目なので慣れたもの。基本的には、各種設定を自分好みに調整してゲームをインストールするだけですが、筆者はXbox Cloud GamingもSteam Deckでプレイすることもあり、そのセットアップが少しややこしい。
個人的に、仕様が同じで色違いだけなら買い換えるようなことは普段しないのですが、ゲーム機は何といっても白色が好き。このところSteam Deckの稼働率が高いし、毎日気分良く手にしてプレイできるならまあいいかと、今回購入した次第です。ちなみに同梱のキャリングケースも白色で、内側には「駅で」「観覧車で」「待ち時間に」という言葉がさまざまな言語でプリント。天地無用マークにコンパニオンキューブが描かれていることで知られる外箱の内側と同じデザインですね。
by. Taijiro Yamanaka
チルなミニマムローグライク
今週は、『Twilight APARTMENT』で選択を繰り返していました。本作はすべてがふたしかなアパートで、アパートに誰が住んでいるかを選んで、目標スコア達成を目指すローグライク作品です。本作には組み合わせでできた全16種類のカードが存在します。主人公以外の住人たちは、基本的にカードの要素を条件に能力を発動。「山登りに例える女」なら、全16枚中8枚の「光輪」をもつカードを選んだ時に、スコアを6点加算してくれます。アパートの住人は、主人公を含めて6名まで。要素としてはスコアに関わるコンボや、住人のレアリティとランク、リロールや常時スコア加算などを含むPdSも存在しています。また本作では、D-Limitというあらゆる行動に関わるリソースが100%に達するとゲームオーバー。D-Limitの消費に気を配りながら、スコアの出る構成をなんとか作ってラウンドを突破し、ゲームクリアを目指すのです。『世界の為の全ての少女』『空と無垢の6機』を制作してきたyondrayの新作となっています。
今作はミニマムにまとめられています。ふたしかな場所の物語は曖昧に進行。一方で、ゲームプレイは独自のルールで構成。ルールの把握とリソースの使い道に頭を悩ませるゲームプレイが待っていました。落ち着いた雰囲気が印象的な、ミニマムなローグライク作品でした。
by. Keiichi Yokoyama
ジグソー演算
先日早期アクセス配信となった『Electrogical』を遊んでいました。ジグソーパズルのピースに四則演算の記号と数字が描かれているので、それを組み合わせて指定された数を作っていく。ただピースを置ける場所が限られていたり、当然四則演算の順番によっても出力される数字が変わったりするので、ちょうどよい配置を探していくわけです。
落ち着いた雰囲気のアートスタイルもあり、ほどよく脱力感があり、パズルゲームながらゆったりと楽しめます。ピースを置いた時の音や、通電させたときの音などが気持ち良いのも、落ち着いてプレイできる要因の一つだと思います。とはいえ、そうした、“チル”でカジュアルな要素だけでなく、ピースと演算子を活用した追加ルールによるスコアアタックも魅力。たとえば「同じ演算子を出来るだけ繋げる」だったり、「通電するピースの形を正方形にする」というようなルールを達成すれば加点されていくので、単純にクリアする以上の突き詰めがいがあります。
現時点では早期アクセス配信されたばかりでまだシンプルなパズルが多い印象ですが、今後さまざまな盤面やピース、演算子が増えていったりするとさらに楽しそう。アップデートでどう進化していくのかも気になる面白いゲームだと思います。
by. Kosuke Takenaka
クセは強いけれど
Steamオータムセールでゲームを買い漁り。大量に買い込みましたが、いまさらながら『The Case of the Golden Idol』にドハマリしました。同作は、1エピソードにていくつかのシーンから誰が何をした事件なのかを推理するゲーム。大好きな推理ゲーム『Return of the Obra Dinn』に似ているとはよく聞いてましたが、なんとなく絵がイカつく遊ぶ気にならず。これを機に遊びましたが、なるほど、これはすごいゲームだ。
『Return of the Obra Dinn』は、船員の名前と死因を洗い出していく壮大な1シーンの解明作業だったのですが、『The Case of the Golden Idol』については、時代をまたいでいくつものシーンを解明することで、背景にあるデカイ陰謀や人の思惑とかがわかっていくという。やってることは『Return of the Obra Dinn』なのですが、2Dなので情報量少ない+細かくエピソード分けしている+事件の流れを具体的に追うということで、わりと遊びやすさもあります。とはいえ洞察力はいりますし、状況証拠から消去法で考える必要があるので難易度は高め。遊びごたえありです。個人的によかったのはストーリー。難解な話と思いきや、話が進んでいくと流れがわかり、そしてちょっとしたどんでん返しもあり。本編クリア時は思わず唸りました。熱い。勢い余ってDLCと続編両方買ってしまった。そんぐらいパワーあるゲームでした。日本語化してくれた人、本当にありがとう。
by. Ayuo Kawase