Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。465回目です。もう冬の気配。
日本アニメ愛が濃い
今週は『ROGUE FLIGHT』をプレイ。奥スクロールの3Dフライトシューティングゲームです。まず何より、往年の日本アニメ風に描かれたカットシーンやストーリーが特徴的。日本の著名声優まで起用している。開発元の前作『RUNNER』もそんな感じの作風だったので、よっぽど好きなんだろうな。
ゲームプレイは『アフターバーナー』のようなスタイル。バルカン砲とロックオンミサイルを基本装備として、太陽系の惑星や宇宙空間を舞台に、次々に飛来してくる敵や巨大なボスと戦う。装備とは別に、スローになって機体をクルッと旋回させ、放たれた光で大ダメージを与えるドリフトというアクションがあり、多数の敵をまとめて撃破できると気持ち良い。このほか異なる種類の主砲を追加したり、機体の性能や見た目をカスタマイズしたりといった要素も存在する。ボリュームは少なめながら、スタイリッシュなゲームプレイとビジュアルが魅力的な作品です。
by. Taijiro Yamanaka
失踪した友人の部屋に残されていたゲーム
今週は『失踪した友人の部屋に残されていたゲーム』で、謎のゲームに隠された情報を探っていました。本作は、ある人物の行方不明になった友人のPCに残されていたという設定のゲームを遊ぶ、ホラーアドベンチャーゲームです。ゲームには5つのステージが収録されており、隠された情報も存在。作中のインターネットでは2019年頃に話題となって、多くの人の手に渡ったといいます。本作ではゲームをプレイすることで、謎のゲームや事件の背景に迫っていくわけです。仄暗い空間の中、ひたすら静かな恐怖が描かれていきます。
本作でプレイヤーは、各ステージでクリア方法を探っていきます。同時に、ゲームに隠された謎を解き明かすわけですが、様子のおかしなドキュメントが次々に登場。輪郭が明らかになるごとに、不穏さが増していきます。多数のテキストによって多重構造の世界がしっかり構築されており、シンプルな見た目に反した完成度の高いゲームプレイが待っていました。探るほど不気味で不安になっていく体験は記憶に残りそうです。
by. Keiichi Yokoyama
セダスに行こう
『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』をプレイしていました。なにかといろいろあったBioWareが贈る、ファンタジーRPGシリーズの最新作です。キャラクタークリエイトを納得いくまでやり直して3時間ほど費やし、まだまだ超序盤です。
正直あんまり期待しないでプレイしたのですが、現状思ったよりもかなり感触いいです。カットシーンのクオリティが高く、自分のキャラカッコいいな……と思いながら楽しんでいます。出自も結構いろんなものから選択できるようになっているので、自分の思う通りにキャラクタークリエイトをして、世界観に即したロールプレイができる、そういうタイプのRPGが好きな人であればちゃんと楽しめるつくりになっていそうです。
前作『DA:I』であった、全シリーズ作におけるプレイヤーの選択と結果を一つの大きなタペストリーのようにして引き継げる「ワールドステート」機能が本作で結構簡略化されているのは個人的にわりと悲しいポイントではあるのですが、逆に今作から始める人でもとっつきやすくなっているかもしれません。とりあえず大好きなシリーズの新作が無事に出てよかった。ゆっくり楽しみたいと思います。
by. Jun Namba
狩りに集中
『モンスターハンターワイルズ』ベータテストを遊んでいました。各種武器に新アクションもあり、集中モードもありでプレイしていてかなり新鮮。特に集中モードでの傷破壊が気持ち良いです。武器ごとに特徴的な傷破壊アクションがあるのも良いですね。双剣が超好み。
あと、傷破壊はモンスターに目を向ける誘導になっている点でも凄く良いシステムだと思います。シリーズはほぼ全作プレイしていますが、思い返すと最近は「新作の新要素=新しいリソース管理の必要性」みたいな印象がありました。新鮮ではあるのですが、モンスターを見つついろんなゲージにも気を配る必要があり忙しい。たとえば装衣・装具のクールダウンを待ったり、翔蟲の回復を待ったり。一方で本作の傷破壊はモンスターに傷がついているかどうか見るだけなので、あれこれ気が散りにくい。純粋にモンスターと向き合って戦っている感が増してます。
また状況に応じて最適な回復アイテムや状態異常回復アイテムを自動で使ってくれるショートカットが追加されており、これも凄く良い。「プレイヤーに必要なのは狩りに向き合うことだけ」みたいな便利機能や調整が盛り込まれていて、煩雑だったところがグッとスマート化しています。発売が待ち遠しい。
by. Hideaki Fujiwara
PC版があるのがでかい
サブゲームとして『2.5次元の誘惑 天使たちのステージ』を遊んでいます。エイミングが作る、ジャンプラ漫画/アニメ「2.5次元の誘惑」ベースのゲームです。結構楽しい。ゲーム自体は、基本は時間経過で溜まったアイテムを回収し、それを使ってキャラのレベル上げをしていく感じ。ゲーム内には戦闘もあり、キャラに見立てたカードを選んでいくデッキバトル形式。
結論からいうと、バトルして時間経過放置して、ときにキャラ会話をして、という今のゲームとしてはかなりシンプル構造なのですが、原作再現技術が突出していて、シンプルシステムでも十分成り立っている。2Dの絵を忠実に再現する3Dモデルがすごい。キャラ動いてるだけで眼福なので、そういう意味でいうと「ただずっと見ている」究極の盆栽かもしれない。ガチャは結構引けます。
ただ原作ファンの母数などを踏まえてか、「狭く深くお金をとる」構造っぽく、課金額で使える機能結構変わったり、放置時の獲得アイテムが変わったり、課金格差は強め。PvP要素は現時点でうっすいので気になりませんが、なにか達成するたびに課金催促あり。ペイウォール感は強め。自分もそこそこお金を突っ込んでいますが、突っ込めば時短になることが多く、良いのやら悪いのやら。サブゲー適性ある感じなのですが、「相手の攻撃ターンが長くて気だるい」「イベントのボス戦上げの時間がかかりすぎる」など、ちょっとしたネックがいろいろあり継続迷い中。ただしディレクターレターによると諸々改善されるようなので、もう少し続けてみる予定です。絵はすごい。
by. Ayuo Kawase