Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。461回目です。少し落ち着いてきた雰囲気。
『Dead Cells』に続きヒットとなるか
今週は『Windblown』のプレビュー版をプレイ。『Dead Cells』の開発元が手がけるローグライト3Dアクションゲームです。『Hades』などに近いスタイルで、基本的なゲームの流れは同ジャンルとしてオーソドックス。ほぼ一本道で進むなか、報酬の種類からルートを選択する場面が時折現れることはちょっと特徴的かな。武器とスキルを2つずつ同時装備できる点は、強いていえば『Dead Cells』っぽい。
バトルでは、敵の攻撃を的確に避けて反撃していく展開が多く、また敵は間合いを取ってもすぐに対応してくるため、気の抜けないハイテンポな戦いが続く。世界観的にシリアスな背景がありつつ、ユーモアあるNPCが拠点に集まるなど、明るい雰囲気があることも魅力といえる。本作はSteamにて10月25日に早期アクセス配信予定。また10月15日から開催されるSteam Nextフェスにあわせて体験版も配信されます。
by. Taijiro Yamanaka
とうふになった
今週は『スゴイツヨイトウフ』でとうふになっていました。本作はとうふを操作してステージをクリアしていく、2Dアクションゲームです。とうふは移動と、チャージして任意方向へ飛ぶとうふファイヤが可能。制限時間ならぬ消費期限が切れる前に、お椀へ飛び込んで味噌汁の具になればステージクリアとなります。とうふはもろく崩れやすいため、操作キャラクターによっては高所からの落下時に死亡する要素も取り入れられています。
独自の動作を使って進む、高所から落ちるとアウトな2Dアクションというと難しそうです。しかし本作は遊びやすく、エンタメに振り切った作品となっています。ボス戦や難所は存在するものの、各ステージは数秒から数十秒もあれば可能な短さに細かくカット。とうふは滑らかに動き、リトライも高速なので、ある程度の歯ごたえを残したまま食べやすく加工されています。またステージの間には、実写映像が登場。小気味よいサウンド、とうふクイズ、なぜかとうふを称えて散っていくカニや鳥など、とうふを取り巻く謎の世界も展開されていきます。とうふのアクションゲームという食材を、ハイテンションかつ食べやすく、短く濃厚に仕上げた1品でした。謎の達成感と勢いが味わえました。
by. Keiichi Yokoyama
アスファルトタイヤを切りつけながら
『Parking Garage Rally Circuit』を遊んでいました。なんと立体駐車場をサーキットに変えてしまい、そこをラリーカーで爆走するというとんでもないレースをおこなうわけです。本作は開発者が「セガサターン・スタイル」と明言する通り、メッシュ処理での半透明風表現を中心に、レトロなグラフィックが盛り込まれています。
ゲームプレイとしては、アクセル・ブレーキ・ドリフトのシンプルなアクションが特徴。とはいえ、ドリフト中は地面に吸い付くことを利用して坂道で飛ばないようにしたり、ドリフトを繋げて最高速を伸ばしたりといったテクニックで、タイム短縮のためのやり込み要素が十分に用意されているかたち。ゴーストもあるので、ソロプレイしているのになんとなくレースしている感も味わえる。コースはテクニカルな作りながらも、ドリフトのシステムが軽快で難しさを感じさせない。爽快なプレイ感が満ち満ちていて非常に楽しく遊べています。たまの大クラッシュも、それはそれで本作の風物詩という感があり、面白いです。
by. Kosuke Takenaka
全RPGにほしい
『メタファー:リファンタジオ』の体験版を遊んでいました。予想をはるかに上回る大ボリューム体験版で、さすがにここで終わるだろうという見立てを二回くらい裏切られながらようやくクリア。ストーリーの導入部や、特徴になるシステムをひと通りお試しさせてくれる太っ腹体験版です。体験版を遊ぶ限りは、アトラスのRPGの集大成のようなゲームという印象で、『真・女神転生』シリーズと同様のプレスターンバトルのほか、絆要素・日数制限付きの攻略といった『ペルソナ』シリーズでお馴染みのシステムなどが用意されています。似ているかは別として「変身」もあって、ほんのり『アバタール・チューナー』を思い出しました。
一方新たなシステムも盛り込まれていて、一番グッと来たのは、格下の敵であればエンカウントシンボルへの攻撃だけで葬れる仕組み。弱い敵相手にいちいちターン制の戦闘に移行しないわけです。個人的な癖としてコマンドRPGでは後でレベリングするのが嫌で雑魚敵との戦闘から極力逃げずに進めがちなので、そんな筆者のプレイスタイルでもサクサク進められるのが凄く嬉しい。事前情報として知る限りは細かめの親切要素程度に思ってましたが、実際にプレイしてみるとすべてのコマンドRPGのスタンダードにしてほしいくらい気に入りました。
by. Hideaki Fujiwara
顔のいいオトコとオンナが出てくる
『メタファー:リファンタジオ』体験版をクリアしました。プレイ時間は4時間程度で、プレイ時間は超多いわけではないですが、濃厚な時間でした。『メタファー:リファンタジオ』は『ペルソナ』チームが手がけるアトラスによる新作RPG。同作の、製品版引き継ぎ可能な体験版をプレイしました。プレイ後製品版も購入。
正直なところをいうと、序盤は情報量多すぎて割と困惑。専門用語乱舞に、2D↔️3Dの唐突な切り替え、時間軸不明なカットシーンなど、なかなかゲームに入っていけずモヤモヤ。ただプロローグを終えれば、今後のプレイが楽しみなほど満足しました。やっぱり、情報量や物量が多いのが大きい。絵もテキストも設定も、とにかく多いから、刺激が多くてプレイが進む。世界観や展開については、ややツッコミたくなるところもなくもないのですが、とにかくテキストが多くいろんな味付けがあるので、なにかいうのも無粋なほど。
それとシステム面や展開含めてテンポが爆速なので、退屈しなかったところも大きい。UIやQoL関連は、操作の煩雑さはあれどサクサク便利要素が揃っていてストレスフリー。困惑はあれど退屈はなく、ずっと情報を注ぎ込まれる楽しさあり。何よりも、とにかくファンタジーを作りたかったんだろうなという気合いが随所に詰まってるんですよね。随所に『ペルソナ』シリーズっぽい要素はあるものの、かなりまっすぐファンタジーしているし、先が読めなくて面白い。魂こもっているのが伝わり、製品版が大変楽しみです。
by. Ayuo Kawase