『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』の自由度がめっちゃ好き。100歩進んでラスボスを討伐する『滅ぼし姫』をプレイ。『Mouthwashing』は良質短編ホラー。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。460日目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。460日目です。TGSお疲れ様でした。


すでに日本語対応


今週は『Temtem: Swarm』のプレイテストにちょいと参加。モンスター育成ゲーム『Temtem』のスピンオフとなるサバイバー系アクションゲームです。プレイヤーキャラのテムテム(モンスター)をはじめとした世界観を踏襲しつつ、基本システムは同ジャンルの他作品とほぼ同じ。攻撃はオートで、操作は移動と必殺技の発動のみ。敵を倒し経験値を貯めて、追加の攻撃スキルなどの強化を重ねながら、ボスの撃破を目指す。テムテムは進化させることができ、またスキルにはシナジー効果も存在する。

マップは広めで、定期的にイベントが出現。指定エリア内で一定時間耐えたり、オブジェクトを破壊したりなどの目標を達成すると報酬を得られ、新たなテムテムを捕獲できることもある。テムテムは種類ごとに個性があり、恒久的な強化要素も個別に用意。さすがにゲーム的な目新しさはあまり多くないですが、カラフルでかわいい世界観が魅力といえそうです。
by. Taijiro Yamanaka

ミニマムで濃密


今週は、『滅ぼし姫』を遊んでいました。本作は100歩進んでラスボスを討伐する、ノンフィールドなローグライク作品です。本作では1歩進むごとに、敵や施設が登場します。主人公をターン制のバトルで得た経験値やお金で強化し、100ターン後にいるラスボスを倒すのです。『雪道』『シェフィ』などを手がけてきたポーン氏による13年ぶりのデジタルゲームです。

本作はレベルアップで覚えるスキルや、出現する敵/施設などはランダムなので、引きにあわせた戦略が必要になります。また引き継ぎ要素はなく、100歩後にはどうやってもボスがやってきます。状況にあわせた細かなプレイ選択によって、クリアを目指すわけです。結構難しいゲームなんですけど、ウェイトがないのでゲームはテンポよくサクサク進行していきます。敵が強くなるタイミングを選べる仕組みや、敵のHPが減ると攻撃力も落ちるシステム、パッシブスキルをセットする機能などが搭載。その上で、序盤で強力なスキルを引いたときの高揚感や、判断の悩ましい局面など、選択の積み重ねが物を言うローグライクらしいゲームプレイが詰め込まれています。あとヘルモードがなかなかいい難易度でしてね。最初はまともに歩くのも難しいんですけど、やっていくと少しずつ光明が見えてくる絶妙さで、小さい中に醍醐味を詰め込んだ濃密な内容に夢中になっていました。
by. Keiichi Yokoyama


苦しみを祈る


『Mouthwashing』をプレイしていました。舞台は宇宙空間で漂流した貨物船。救いの見込めない閉鎖空間で、徐々に追いつめられる主人公やクルーたちの狂気を描いた一人称サイコホラーゲームです。

とにかく雰囲気や演出が抜群に刺さりました。死にぞこなって苦痛にうめくだけの肉人形と化した“元船長”の存在感やインパクトも最高ですが、きつい人にはちょっときついかも。展開はネタバレになるためあまり言えないのですが、個人的な感想としては(適切な表現かは自信がないですが)いいB級ホラー映画感があって楽しめました。日本語にも対応、値段もお手頃な良質短編ホラー作品です。本作がさわやか成分たっぷりの“マウスウォッシュ”になるかどうかは人によると思いますが、ストアページの紹介でピンときた方にはおすすめです。
by. Jun Namba



史上もっとも「遊び」探求な『ゼルダの伝説』(個人の感想です)


『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』をプレイしてます。ただTGS参戦していたので、だいぶ出遅れ気味ですが、楽しんでいます。「遊び」という点では、『ゼルダの伝説』シリーズで一番好きかもしれません。シリーズの当たり前を崩す、という話でしたが、ゲームループに大きく手が入っており、全然飽きが来ません。新しい敵やアイテムに出会うたび、新たなギミックが手に入り攻略幅が広がりますし、そもそも新しい敵と出会うたび、新たな攻略法を編み出す必要があり。これまでの、「基本的に剣と盾でどうにかする」というバトルが通用しないというのが、面白い。「ひとつの解法を見つけるまで考えさせる」というパターンではなく、「複数の解法がある中自分なりのものを見つける」というのも良い。従来の遊び方とは全然違っており、とにかく遊びに直面する場面が多く、それが楽しいです。

ギミックに対して複数の解があるというゲームは、いまでは珍しくないですが、『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』はちゃんと「迷わない誘導導線」がしっかり敷かれた上で、自由度を実現しているので、突き放し感がないのもよく。『ゼルダの伝説』の中でもかなり好きな方に入りそうです。かりものシステム導入に伴い、ボタン操作が結構複雑になっており、XボタンとかYボタンの選択で都度頭パンクしそうになりますが、そこはまぁ、頑張って慣れにて……。ロックオンもよく忘れる。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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