『エルデンリング』DLC、本編以上に楽しめている。レベル高くてもヒリつき。九州弁ローカライズの『Still Wakes the Deep』をプレイ。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。446回目です。クーラー生活。

ついセリフに注目してしまう


今週は『Still Wakes the Deep』をプレイ。石油リグで奇怪な事件に巻き込まれるホラーゲームで、日本語字幕が九州弁で翻訳されている点が、良くも悪くも話題になっているようです。翻訳担当者の説明によると、原文にスコットランドなどの労働者階級の人の訛りがあり、各言語でもその雰囲気を表現するよう開発元から注文され、自身の出身にちなみ九州弁を取り入れたそうな。

翻訳に方言が採用された例はさまざまあるため、九州弁をダメとは思わない。ただ、言葉の意味が分からないとか、世界観的にどうかという点で賛否がある様子。個人的には、開発元の要望に対するひとつの答えとして良い挑戦だったのではという印象ですが、ほかにやりようがあった可能性を考えると、他言語の訛りを日本語で表現する難しさを感じます。とりあえず余計な誤解を避けるためにも、販売元は翻訳の訛りについてストアページに記述した方が良いのではないかなと。
by. Taijiro Yamanaka


自由な捜査のSF推理ADV


今週は、5月に日本語字幕が追加された『Between Horizons』を遊んでいました。本作は、人類初の恒星間宇宙船ゼファー号で起こった事件を調査する、SF推理ADVです。地球から飛び立って33年、ゼファー号では船内で生まれた若者へ徐々に世代交代を進めながら、長い宇宙の旅が続いていました。しかしある日、船内の秩序を乱す恐れのある事件が発生。主人公の新米保安主任ステラは、次々に起こる大きな事件を調査し、背後に隠された秘密へと迫っていきます。誰が、なぜ、船内で事件を起こしているのか。決断やモラルを問われる、大きな事件が展開されていきます。実際のゲームプレイでは、プレイヤーは船内を自由に歩き回り、発生した事件を調査。手に入れた証拠を関係者へ提示しつつ、推理の材料を集めていきます。スタジオの前作『Lacuna』同様、推理を間違っても物語が進行し、難しい選択を迫られる点も特徴でしょう。

本作はある程度自由に船内を調査できるので、ちょっと捜査の進め方が分かりづらい箇所もあるのですが、仮説と断片的な証拠で真相にたどり着けた時には達成感が待っています。そうした手探りの推理や正解のない選択も含めて、シチュエーションを生かした事件が巧みに描かれていました。なお日本語翻訳は基本的にちゃんとしているものの、一部口調や表示が乱れる箇所も存在。もったいないのでアップデートに期待したいところです。
by. Keiichi Yokoyama

DLCエリアはレベルが高くても大丈夫


『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」をプレイしました。まだまだプレイし始めた段階なので新要素やDLCのストーリーもほとんどわかっていないのですが、新しいマップを探索できることがただただ幸せです。本作は自分にとって発売当初以来、約二年ぶりの本格プレイ。レベル190のデータがあったのですが、神秘99の竜餐ビルドで遊んでいたみたいでした。

レベルを上げすぎてDLCエリアが簡単になってしまうかなという心配があったのですが、これから新たにキャラクターを育成するのも大変なのでそのまま突入。さっそく孤牢の騎士にボコボコにされ、その不安は杞憂に終わりました。現在はDLCエリアのとある地下墓とそのボスに大苦戦中。性格の悪い敵配置とトラップの歓迎を受けながら『エルデンリング』ってこういうゲームだったなと思い出しつつ楽しんでいます。久しぶりのプレイでもレベルが高くても楽しめる、そんな骨太なDLCになっていそうです。
by. Jun Namba


ライティングのきれいさえっぐい


『エルデンリング』DLCをプレイしています。本編も楽しんではいましたが、それ以上に楽しい。めちゃくちゃ楽しいです。理由としては難易度的にちょうどいいからかもしれません。筆者は「1周目クリアのレベル175の筋力ビルド」でした。これ、DLCを進める上での難易度が個人的にめちゃくちゃちょうどいい。ゴリ押しはできつつも、死ぬ時はすぐ死ぬ。緊張感はありつつボスでは手こずるが道中はサクサク進むのでストレス控えめ。

本編を始めた時はキャラが弱かったのもあり、かつ意地悪慣れも薄く、苦痛5楽しさ5ぐらいでした。そして終わりがないことも結構覚悟するところがあり、楽しさは強いもののかなり消耗もありました。DLCについては、ある程度強さがあるので恐怖感がなく、かつDLCのデザイン自体が容赦ないものの本編よりも理不尽感が薄い印象(いまのところ)。開けた場所での探索も多く、苦痛2楽しさ8ぐらいで非常に気持ちよし。難易度が周回やレベルでスケーリングされている(であろう)関係で、自分がたまたまちょうどいい条件だったのもあるかもしれません。DLCがくる前は苦痛ぶりに慄いていたのですが、実際のところはかなり楽しく遊べていて、ほっとしています。とはいえ、この先地獄みたいなダンジョン連発されれば苦しみ楽しさ比率も変わりそうですが。
by. Ayuo Kawase