『ファイナルファンタジーVII リバース』エンディング/クリア後感想。『Buckshot Roulette』は面白いが翻訳が気になる。『ダンジョンアーティファクト』をプレイ。今週のゲーミング


Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。435回目です。暑いぐらいですね。

対人戦モードも今後導入予定


今週は、ショットガン・ロシアンルーレットゲーム『Buckshot Roulette』のSteam版がリリース。追加要素が先行して実装されているため、また買いました。追加要素の目玉は新アイテム。クリア後にアンロックされ、トイレにある薬を飲むとプレイできるDouble or Nothingモードに登場します。ロシアンルーレットは運の要素が強いが、本作ではアイテムを駆使することで確度を高めていける。ただし相手もアイテムを持っており、残りの体力や弾数も考慮しつつの駆け引きが最大の魅力。アイテム追加により、その駆け引きがさらに奥深くなった印象です。

一方で、ついに日本語表示に対応したものの、不自然な翻訳が散見される。察するに、原文だけ渡されて翻訳したのかな。これまでに配信されたパッチでは、ローカライズが優先的に修正されているので、日本語もいずれ対応されることを期待したい。この作品は雰囲気が大事なので。
by. Taijiro Yamanaka


ぶっ壊れカードで最強デッキを構築


今週は、デッキを回してパワーで押し切るデッキ構築型ローグライク『ダンジョンアーティファクト』を遊んでいました。本作は、カードを使って敵のオートマタと戦いながら、アーティファクトの眠るダンジョンを進んでいくゲームです。ダンジョンは全30階層となっており、最奥にいるボスを倒すとクリア。300種類以上存在するカードを使ってデッキを強化しながら、ダンジョンを攻略していきます。基本的なシステムはデッキ構築型ローグライクと聞いて想像するとおりですが、本作にはフィールドが存在。カードがTCG寄りの雰囲気となっており、カードパワーが高めなことも特徴でしょうか。

本作では10階層ごとのボスが強めに設定されているので、あまり考えずに構築しているとあっさり負けてしまうかもしれません。一方で、本作は全体的にカードパワーが高め。敵の行動を無効化するカードや、使用すると効果を発揮し続けるパーマネントカードなども存在しており、コアになるカードを軸にデッキが回り始めると一気に強くなります。大量のスタックを積み上げたり、ループコンボを構築したりなど、強いボスにもっと強いデッキで対抗するわけです。1プレイの時間は長めではありますが、デッキが回る様は爽快そのもの。派手なカード群によるデッキ構築と、組み上げたコンボを叩きつけるゲームプレイが気持ちいい作品でした。
by. Keiichi Yokoyama


承認欲求恐るべし


今週は『Content Warning』を遊んでいました。ダイビングスーツに身を包んで旧世界に潜り、酸素ゲージやカメラのバッテリーが尽きる前に恐怖映像を録画。その映像を「SpookTube」に公開し、所定の再生数を稼ぐことが目的です。こうした協力・タスク遂行型のホラーゲームとしては『Phasmophobia』などが同様のスタイルにあたるかと思いますが、類似タイトルと比べるとタスクは緩め。無一文になろうが旧世界で全滅しようが、それで直接ゲームオーバーとはならないので、プレイ感そのものは軽いかと思います。

しかしながら再生数を稼ぐ必要があるので、危険にも踏み込む必要がある。初めは遠巻きに怪物を撮影するなどしているのですが、さすがにそれだけでは再生数が足りなくなってくる。そのうち「どうせ戻ってこれるから」とわざと襲われてみたり、接写を試みたり、再生数のために文字通り命を張ることになる。そんな動画の再生数が伸びていけば、より過激な方面に撮影はどんどんエスカレートしていく。バズるためにはなりふり構わなくなってくるという、承認欲求の怖さも感じられたり。とはいえデザインは全体的にややコミカルかつキュート寄りなため雰囲気的にはパーティーゲームを遊んでいる感覚。動画を皆で振り返れるパートがあるのも良く、ワイワイ言いながら楽しんでいます。
by. Kosuke Takenaka


クリア後感想(ネタバレなし)


『ファイナルファンタジーVII リバース』をクリアしました。胸がキューっとなりました。難解であるとか物議的な評判を聞いていたエンディングですが、自分的には考察などを見てある程度納得。しかしまぁ、クリアした時の疲労感よ。考えれば考えるほどダメージを負います。ちょっとクリア後要素も見ようと思ってましたが、この状態でそんな気にはなれない。心に残るエンディングだったのは間違いないです。

感情が揺さぶれたほか、情報量も多く、かつラストの演出を見て、もうただただ頭が真っ白でした。まさかあんな結末が待っているとは。意表を突かれたわけではないのですが、気持ちがグチャグチャになりました。もう何も考えられない。

のべプレイ時間は100時間強。サブクエやミニゲーム含めてとんでもなく長く旅をしましたが、その遊んだ時間を蔑ろにするエンディングでなくてよかったなとも安心。エンディングがいまいちだと、寄り道も「何のための時間だったんだ」と思ってしまうし。しかしクリアの達成感もすごいですが、猛烈に疲れました。しばらく『FF7』の物語は浴びたくないなと。もうぐったりです。この時代に、エンディングでこんなエネルギーもっていかれるとは。すごいゲームでした。勘弁してくれ~(錯乱)。
by. Ayuo Kawase