『龍が如く8』の桐生一馬が過去最高に好き。『Eastward』の「よみがえれ!カモメ町」は作業ゲーとしても楽しい。『デスゲームおかあさんといっしょ』を遊ぶ。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。428回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。428回目です。春の予感。

自爆する敵が最大の武器


今週は『Deep Rock Galactic: Survivor』をプレイ。『Deep Rock Galactic』のスピンオフとなるローグライト・オートシューターです。『Vampire Survivors』風のゲームプレイをベースに、原作のキャラクタークラスや武器、採掘、脱出要素などが取り入れられており、なかなか上手く融合されている。特に採掘はこのジャンルとしては特徴的で、岩の中に眠る資源が探索の動機に繋がっているほか、敵の大群に対して戦略的に地形を変えられるのも面白い。

バトルに関しては、強さがインフレしていき爽快!というスタイルではない。もちろん武器の強化要素はありますが、難易度曲線に対し比較的控えめなこともあって、気の抜けない戦いが続きます。攻略に手間取っていると、むしろ敵がどんどん強くなっていく。ゲームバランスは今後も調整されるそうですが、ギリギリの攻防もまた本作の魅力なのかなと。
by. Taijiro Yamanaka


一粒で二度美味しいDLC


「Eastward: よみがえれ!カモメ町」は、美麗なドット絵で描かれるアドベンチャーゲーム『Eastward』のDLCです。さまざまな場所を巡る冒険がメインで陰鬱な要素が含まれていた本編とは異なり、1つの町に留まって農業や釣り、料理を行うなど、スローライフを満喫できる内容になっています。本編で出てきたキャラクターも多数登場しており、ファンにとっては嬉しいかもしれません。筆者は嬉しかったです。

農業を行う場合は種を手に入れる必要があり、育つのにも日数がいるので、序盤の金策は主に釣りになりました。本編でもフォーカスされていた料理は154種類も存在し、特定の材料を揃えることでレシピを思いつくことができます。水やりや木こりなどの操作性がよく、作業ゲーとしても気持ちよくできる感触でした。

『Eastward』本編のネタバレを多少含むので、本編をクリアしてからのほうがよいかもしれません。1つのソフトでまったく異なる遊び方ができる『Eastward』、ドット絵好きならプレイの価値アリです。
by. Kazunori Kandani


よいこのデスゲーム?


今週はフリーゲーム『デスゲームおかあさんといっしょ』を遊んでいました。本作はクリスマスイブの夜にビデオ通話アプリに集められた男たちが、戦慄のデスゲームへと巻き込まれていく短編サスペンスノベルゲームです。主催の人妻は寂しさからデスゲームを開催したといいますが、彼女の目的は果たして何なのか。個人的にはちょっと予想外の、重めのストーリーが展開されていきます。なお公式の説明文にもあるとおり、本作はいわゆるデスゲームものではありません。大きな分岐などはなく、プレイ時間は30分ほどとなっています。

「よいこのためのデスゲーム」とも称されている本作。外見も含めて多少可愛らしい体を装っていますが、もちろん刺激の強い内容が待っています。ただ本作はフックが強いだけでなく、緩急がしっかりしており、文章が巧み。不穏な気配に釣られてプレイしてみたら、状況が判明したあとも最後まで読ませる、引き込まれるシナリオが待っていました。
by. Keiichi Yokoyama


先達に感謝


今週は『League of Legend』で、新チャンピオン「スモルダー」を中心に遊んでいました。スモルダーは攻撃の射程が長く、基本的にはボットレーン行きを想定された性能となっています。またパッシブスキルとして、敵にスキルを当てるか、特定スキルで敵をキルするとスタックが増加。そのスタック数に応じて各スキルが強化されていくわけです。故に序盤になんとかスタックを稼ぎつつ、集団戦が起こる後半に向けて、成長(スケール)を目指すコンセプト。

そんなスモルダーですが、やはり世界は広く、多くのトッププレイヤーたちによってあっという間にビルドが開拓されていく。彗星を使って序盤の戦いを強化したと思ったら、すぐにフリートフットワークで機動力と回復力を稼ぐルーンに変わったりと、ルーンだけでも開拓が素早く進んでいる様子。さらに購入するアイテムのビルドもどんどん開拓されていきます。リリース初期の混沌ともいえますが、メタの最先端は凄いな、と感心するばかりです。先達に感謝するほかないですね。

ちなみに残念ながら自分には開拓する能力はないので、トップ層や統計を参考にしたビルドを使ってキャラの強さに浸っています。なんか集団戦で勝てるので楽しいです。
by. Kosuke Takenaka



やたらせつなげな顔連発の堂島の龍


遊んでいる『龍が如く8』も最終盤な雰囲気。50時間以上遊んでいるのですが、要素が多いだけでなく遊びやすさや熱中度も加味されているので、ダレない。個人的に一番ダレるのは地下ダンジョンですが、あれは稼げるというメリットが用意されているので、それはそれでよし。

『龍が如く8』は小さなお話の集合体になっているのですが、どれも非常に良い。エンディングノートは、意義・質・展開ともにかなり唸りました。見せたい展開があってそれに導くためのストーリーがあるのではなく、ちゃんとキャラの心境ベースでお話がある。正直自分はシリーズ散々やってきて、桐生一馬という味に食傷気味な部分がありました。好きなのは好きなのですが、なんというか定番定食みもあり、同じ味だなと。しかし『8』では「余命わずか」「パーティーにおける保護者ポジション」という地位を得て、新たな味が出て、桐生一馬というキャラにこれまでとは違う愛着が湧くように。これまでにも「すべてを捨てた」「悟っている」みたいな設定もありましたが、やはり死ぬとなると重みが違う。白髪まじりの弱々しい桐生一馬にこんなトキめくとは。延々と出し続けた桐生一馬からこんな新しい味を引き出せる、スタッフの筆力に改めて感服しました。こんな桐生一馬ならまだ見たいような……といいつつ、惜しまれて去るぐらいが一番よいのかもしれない。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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