『パルワールド』はパルの「生きてる感」がいい。『Apex Legends』でバスターソード対策部隊組む。未解決事件は終わらせないといけないから』は良短編。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。424回目です。肩甲骨は大事にしましょう。


スマホ向けのニセモノに注意


今週は、先日記事も書いた『BUCKSHOT ROULETTE』をプレイ。CPUとショットガンでロシアンルーレット対決をするゲームです。次は実弾か否かを予想し、自分あるいは相手に向けて引き金を引くのだが、残り体力を考慮しつつ、各種アイテムを駆使する戦略がかなり重要。CPUもアイテムを使うため、相手がどう出てくるのかを読む奥深さもある。そして自らに銃口を向ける緊張感、不利な状況に追い込まれて銃口を向けられる絶望感たるや。

ちなみに現時点で本作はitch.io専売。Steam Deckでは、デスクトップモードにて同ストアからLinux版をダウンロードし、一旦起動して信頼できるアプリとして認識させ、それから非SteamゲームとしてSteamのライブラリに追加すれば、ゲーミングモードでもプレイ可能です。コントローラー設定は「キーボード(WASD)とマウス」がおすすめ。右タッチパッドのみで操作できます。
by. Taijiro Yamanaka


遊びやすい未解決事件


今週は、『未解決事件は終わらせないといけないから』を遊んでいました。本作は退職した元警部をサポートし、未解決となっていた少女行方不明事件を終わらせる推理ADVです。事件当日である2012年2月5日、行方不明になった少女は公園で遊んでいたといいます。警察は通報を受けて聞き込みと捜索をおこなったものの当時事件は解決せず、未解決事件として処理されたようです。バラバラになった記憶によって、嘘つきだらけだった事件の真実が解き明かされていきます。

本作では文中のキーワードから連想する形で、断片的な事件の情報を収集。会話を相手と時系列で正しく並べることで、真相へと迫っていきます。断片的な情報によって事件の全容が描かれるので、一見難しそうに見えるかもしれません。しかし本作では、情報を正しく整理すると新たな情報が取得可能。情報の整理がゲームプレイに関わることで、事件への理解度とゲームの進行度が一致しやすくなっています。情報の整理そのものもしやすくなっているほか、数が限られているのである程度の総当たりも可能。ジャンルの中では易しさが印象な作品でした。
by. Keiichi Yokoyama


ネッシー部隊結成!


今週は『ファイナルファンタジーVII リバース』とコラボイベント開催中の『Apex Legends』を遊んでいました。あまりにも強すぎるバスターソードに対する対抗策を友人たちと練っていた所、友人のひとりが発した「ネッシー6体構成はどうか?」という一言を発端にネッシー部隊が結成!ローバのマーケットでRE45、P2020、モザンビークなどを回収しつつ、アサルトクラスであるアッシュのパッシブ能力でアサルトボックスから赤マテリアを大量入手。3人がそれぞれ2体ずつソルジャーネッシーを召喚するという、脅威の戦闘部隊が爆誕しました。

ネッシー部隊の強さに関して最初は半信半疑であったものの、敵を自動的に追尾するネッシーはまるでホーミングミサイルのようです。隠れている敵の位置情報、アーマー情報など、ほか部隊の状況が手に取るように分かります。またネッシー単体は12秒で自動的に再召喚されるため、仮に相手がネッシー1体をなんとか処理しても2秒毎に新たなネッシーが襲い掛かります。可愛さとは裏腹で数の暴力ともいえるネッシー軍団を前にほかチームは成すすべなく、見事にチャンピオンを取ることに成功しました。
バスターソードが強すぎて気分が落ち込んでいる人は、ぜひネッシー部隊で楽しんでみてはいかがでしょうか!
by. Mayo Kawano


Steam Deckでもちゃんと動く


『パルワールド』にのめりこんで寝不足気味です。いろんな話題性が強めのゲームですが、この作品の魅力は「パルとの生活感」かなと。パルはAIで自律的に動く特徴あり。できることできないこといろいろあるのですが、「生きてる感」が強いのが嬉しい。

たとえばモノをクラフトしている時にささっと寄ってきてくれたり、新しい建造物を立てる時に一斉に助けてくれたり。どのパルがどういう性質かもわからず、ゲームにまだ慣れておらず助けてくれることを想定していないので、勝手に手伝ってくれるだけで「パルたち、お前……」とちょっとウルッとします。なんというか、家族のような愛着を感じます。これまでのPVでは露悪的な使い方が目立ってたので、そのギャップも含めて、パルへの感謝が止まらない。

ただしそのお手伝いが「当たり前」になり「パルたちが作業をすることを前提にフローを組む」と、お手伝いしてくれないことに不満を感じるようになったり。あれだけ仲良しだったのに、ケア不足パル側も不満をため仕事をサボりがちに。パルとの間で、なんだかギスギスがある。このへんはなんだか人間社会っぽくもある。そこが面白い。温泉に浸からせてあげます。

本作では同じパルによって個体に差があったり、同じ場所でもプレイするうちに生態系が変わって違うパルが出てきたり。そのへん含めて、パルの「生きてる」感が、プレイのモチベーションになっているなぁと感じます。パルも人間も、大事に。
by. Ayuo Kawase