Nintendo Switch『マリオワンダー』の「何かありそうなところに何かある」がめっちゃ好き。オンライン協力できるのがいい。『Hokkaido Game』は思わぬ展開多し。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。413回目です。だいぶ眠くなってきました。
某ミーム風ボイスが楽しい
今週は北海道を作っていました。『スイカゲーム』風の物理パズルゲーム『Hokkaido Game』です。ルールは一緒ですが、箱に落とすのは都道府県となります。たとえば、一番小さな東京都同士をくっつけると少し大きな愛知県になり、愛知県同士なら奈良県に。そうして一番大きな北海道を作ることを目指しながら、より多くのスコアを稼ぐ。
基本的なプレイ感覚は『スイカゲーム』とあまり変わらないものの、各都道府県は形状がさまざまなこともあって、思わぬ展開になることが比較的多い印象。転がったり転がらなかったり、滑っていって隙間にスポッと入ったり。突然大きな連鎖が発生することも。惜しむらくは、特定の11都道府県しか登場しないこと。北海道は外せないとして、ほかの10種類は残る46都府県からのさまざまな組み合わせがランダムで用意されると、毎回新鮮な気持ちでプレイできそう。なにより、みんな地元が出てくると嬉しいだろうし。
by. Taijiro Yamanaka
何よりもまず、楽しい
今週は『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』を遊んでいました。新作の2Dマリオは久々なので、どれほど進化したのだろうかと思いながらプレイしてみると、やはりキラータイトルなだけあり非常に楽しい。普段のゲームプレイでは「面白い」が先に来るのですが、本作は「楽しい」が先に来た印象です(決して面白くないという意味ではなく)。
今回はキノコなどのパワーアップアイテムだけではなく、バッチを活かした素の状態の変化があるところも良く、キノコやフラワーなどの相乗効果が生み出されるところも、最後まで新鮮に遊べた要因なのかもしれません。
そして何よりも、ソロプレイであるにもかかわらず、オンラインで協力できるというのはいい点。本作では触れることこそできませんが、エモートを飛ばしあったり助けあったりなど、ゆるく協力できるところが好きです。オフラインと違って邪魔することができないのは、ラグの問題もあるでしょうが、やはり見ず知らずの人とプレイするか、気の置けない関係の人とするかでは感じ方が変わってくるからでしょう。そういったバランス感覚には感心するばかりです。
ところでアワマリオとバッジで無限ジャンプができるそうですが、不器用な自分はときたま落ちてしまうので、ステージを無理やりクリアするのはまだ難しそうです。
by. Kosuke Takenaka
「他人になれる」のも「自分になれる」のもRPGの魅力
今週は『バルダーズ・ゲート3』と拡張パック「仮初めの自由」がリリースされた『サイバーパンク2077』を遊んでいました。『バルダーズ・ゲート3』については正式リリースを迎えたので初プレイ。『サイバーパンク2077』については、この機に新キャラを作ってプレイし直しのかたちとなりました。いずれもPC版です。
両作でキャラメイクしていて気づいたのが、いずれも“カラダの状態”をかなり自由度高く調整でき、それは色々な人に嬉しいことなのでは?との点でした。たとえば「男性器がついているけど胸部や臀部などの特徴は女性的、心も女性」という人物がいたとします。『バルダーズ・ゲート3』『サイバーパンク2077』いずれでも、そんな状態を如実に再現できるわけです。
「キャラメイクで性器変更ができる」といったゲーム内要素はおもしろ文脈で捉えられがちですが、プレイヤーと“馴染む”キャラづくりができることは、没入感にめちゃめちゃ重要。そして、そういった性自認・身体状況の人でなくとも、自由度の高いキャラづくりは「作りたいキャラを作れる環境の確保」として素晴らしいことではないでしょうか。引き続き筆者なりのやり方で、両RPGをみっちり楽しみたいとおもいます。
by. Sayoko Narita
緩急が鬼
Nintendo Switch『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』、めちゃくちゃ楽しんでいます。2Dマリオシリーズはどれも遊んでいるのですが、正直DSの『New スーパーマリオブラザーズ』から変わらない印象が強く、自分向けではないのかなーと思い始めていました。が、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』はNewシリーズからの脱却が決意じみているというか。めちゃくちゃ良い。
ビジュアルもアニメーションもサウンドも仕掛けも、全部いいんですが、個人的にもっと好きなのは、探索デザイン。「ここに何かありそうだな」というところには、ほぼ間違いなく何かが存在していて、単純にステージクリアを目指すだけでなく、探索欲がすごく掻き立てられる。各ステージに未知の仕掛けがあるという期待感があり、ステージごとの高揚感は、自分の思い出の中で伝説級になっている『スーパーマリオワールド』に近い。
ずっと楽しいし、プレイ導入も多いし、割と序盤から高難易度エリアにもアクセスできるし、「自分もユーザー対象なんだな」と感じれて嬉しい。昨今AAAゲームというとオープンワールドとかが多いですが、AAA級の横スクロールアクションがあるとすれば、間違いなく本作『マリオワンダー』なのだろうなと。そうした希少なゲームとして楽しんでいます。あと全面的に緩急がエグい。ずっとジェットコースター乗ってるみたい。
by. Ayuo Kawase