『崩壊:スターレイル』ログ読み返し実装で流雲無痕がよかった。『サイバーパンク2077』DLCの新タウンは濃密。『恐怖の世界』はライトに遊べる。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。411回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。411回目です。秋まっさかり。



Android版は配信終了してた


今週はパズルゲーム『SHOT2048』を久々にプレイ、最近話題になった『スイカゲーム』を初めて見た際に、まず思い浮かべたのはこの作品でした。基本的なルールが同じで、本作ではひとつの数字が書かれた12面ダイスを使い、同じダイスをくっつけて数字を大きくしていく。ダイスは落とすのではなく、ビリヤードのように打ち出す。いわば『スイカゲーム』のフィールドをバタンと倒してプレイするような格好です。

もっとも、実際のプレイ感覚はかなり違う。重力の方向が異なる点がもっとも大きいほか、3Dゲームである本作においては、ダイスの上にダイスが乗り上げることもある。ダイスが密集してくると、良くも悪くもアクシデントが起こりやすい。一方で、ビリヤードの要領でテクニックを駆使できる余地が多いのが特徴的で、狙いどおりに決まると気持ち良い。ただ、見た目にゴチャッとしがちなため、『スイカゲーム』のような配信映えはしなさそうかな。
by. Taijiro Yamanaka


恐怖の世界


今週は、ついに日本語がきた『恐怖の世界』を遊んでいました。本作は、伊藤潤二作品から影響も受けたという、コズミックホラーなローグライトRPGです。旧き神が目覚めようとしている中、プレイヤーは奇妙な町・塩川で起こる4つの事件を調査。怪しいラーメン屋の噂やある村の奇祭の調査など怪事件に関わりつつ、世界の終わりにも立ち向かっていきます。プレイヤーキャラクターには、STR/DEX/PERといった5種類のステータスが存在。運次第な行動判定も相まって、TPRG風なところも特徴でしょうか。

事件の調査では、ランダムなイベントとも相対しながら、怪事件を追いかけていきます。メインモードでは遊ぶ度にランダムな4つの事件が登場しますが、各事件は短くまとめられており、慣れると最後まで30分ほどでプレイ可能。メインモードは難易度も控えめなので、サクサク遊べるようになっています。一方本作では、グラフィックでコズミックホラーな世界を表現。日常を侵食してくるランダムなバッドイベントや、ランダムイベントで登場する奇怪な住人や怪異なども相まって、作中全体に不気味な雰囲気がしっかり漂っています。難易度を上げるとまた感想が変わってきそうですが、終わりゆく奇妙な世界をライトに遊べる作品になっていました。
by. Keiichi Yokoyama


濃密


『サイバーパンク2077』拡張パック「仮初めの自由」を遊んでいました。ドッグタウンは狭い地区ですが、遊びがぎゅっと詰まっていていいですね。ジョブや依頼の終わりに何かしら見つけてふらっと寄り道しています。Relicポイントに釣られて強敵に出くわしたり、不気味な笑い声が響く廃ビルを見つけて怖い物見たさで探索したり。ジョブや依頼を転々とすることが多かった本編に比べて、自然と遊びが広がっていくような楽しみ方をできています。

ストーリー面も濃縮されていて、特にメッセージのやり取りは本編以上にキャラの深堀にひと役買っている印象。カットシーンから一歩踏み込んだところまで人物像がわかったり、逆に得体の知れなさを増したりと、上手いこと用いられています。クエスト数を割かずに感情移入させる工夫かもしれません。またジョニーを含む各々のキャラが共通の過去を背負っている物語も見どころ。キャラを善悪で測れず、かつ腹の底も読めない分、本編以上に選択肢選びに悩んでいる気がします。全員胡散臭い。
by. Hideaki Fujiwara



すべてが、昨日のことのように思える


『崩壊:スターレイル』の新コンテンツ消化が終わりました。今回は、自分には珍しく、同行クエストの流雲無痕が刺さりました。『スタレ』のストーリーは、仙舟羅浮に入ったぐらいから複雑になり、割とハテナ多めで。かつ、同行クエストは流しがちなのですが。今回は主要人物がたくさん出てきて、「お前は結局誰で、何がしたいねん」みたいな疑問をざざっと回答する、かつ展開面でもエモさがあってよかった。メインの話があんまりわかってない人も、これ読んでおくとなんとなくわかるかも。読後感が非常によかった。

お話や展開もよかったのですが、やはりログ実装が理解を助けたのもありそうです。Ver.1.4でテキストログ読み返し機能が実装されたことにより、「ちょ、どういうこと?」となった時も読み返せるようになった。流雲無痕は話がわかりやすかったのであんまり活用はしてませんが、それでも読み返せる安心感は大きい。自分は流れで読むタイプなので、シナリオのディテールは逃しがち、疑問が出たら読み返すタイプなので、実装によって個人的にストーリー体験が大きく向上しました。

エーテル戦線自体も面白かったですが、今回のアプデは流雲無痕がやたらエモく余韻が残ってます。微妙に喪失感もありますが……。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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