『サイバーパンク2077』大型アプデ後のバランスが好き。自分の中で『Vampire Survivors』超えしたインスパイア『Brotato』。『Spell Disk』でシナジーを楽しむ。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。408回目です。一段落。
採掘ドワーフサバイバーズ
今週は『Deep Rock Galactic: Survivor』の体験版をプレイ。人気作『Deep Rock Galactic』を、ローグライト・オートシューターにアレンジした作品です。基本的なゲームの流れは、いわゆるVS系そのもの。プレイヤーは移動操作だけしてモンスターの群れと戦い、経験値を貯めてレベルアップしたら、追加の武器や各種強化を獲得。死んでやり直す際には恒久的な強化もできる。
一方、本作は採掘要素が特徴的です。洞窟内の岩はツルハシで砕くことができ、強化用素材や回復などの鉱石を獲得可能。新たなルートを切り開いたり、急遽逃げ道を作ったりといったことも。またステージ目標を達成したら、制限時間内に脱出ポッドへ向かい乗り込む必要がある。そしてさらに下層の洞窟へ向かい、最下層でボスを倒したら地上へと帰還する。原作のモチーフを取り入れることで差別化を図っており、実際面白い方向性だと感じます。
by. Taijiro Yamanaka
シナジー構築
今週は、シナジーを作って魔法を自動発動させるローグライクアクション『Spell Disk』を遊んでいました。本作は、起動条件を満たすとマナが生成されるディスクと、属性やタイプなどをもった魔法を組み合わせて、ダンジョンを攻略していくゲームです。ディスクの起動条件としては、特定の属性やタイプなどのヒット/生成/終了や、特定状態にある敵の撃破といったものが登場。ディスクには一つの魔法がセット可能で、ディスク起動により必要マナを上回ると、セットされた魔法が自動的に発動します。上手く装備を構築すると、プレイヤーが何もせずとも魔法が連鎖的に発動し続けるなど、装備間のシナジーを用意して魔法を次々に発動させることで、ダンジョン攻略を目指すのです。主人公は武器を使った攻撃や、手動での魔法発動も可能。ディスクには、プレイヤーが歩いているだけで発動するモノなど、ユニークな条件も用意されています。スロット拡張/ランダムなアイテム生成/強化など、リソースの用途が広い点も特徴でしょうか。
本作は被弾時のダメージが抑えられている点もあり、カジュアル寄りの調整になってます。ただ単に気軽なだけでなく、上手く行った時には派手な魔法の連鎖が展開。魔法が発動しすぎて、正直何が起こっているのかわからないことも多いです。ディスクと魔法によるコンボの構築と、爽快なゲームプレイが印象的な作品でした。
by. Keiichi Yokoyama
回復できないのが楽しい
大型アプデ後の『サイバーパンク2077』を遊んでいました。今回のアプデにおいては、回復アイテムのクールダウン制が凄く良い変化だと思っています。というのも、自分は探索中毒なので、アプデ前には遊んでいたら自然と回復アイテムが数百個まで膨れ上がるような状態でした。そのため戦闘は回復アイテムを湯水のごとく使ってゴリ押しがち。ビルドの方向性も大して考えず、気が向いたら溜まりに溜まったポイントを振るような遊び方をしていました。アプデによりここにメスが入ったことで戦闘の緊張感がぐっと増しています。また苦戦の中でどう強化すれば楽に戦えるだろうかと頭の片隅で考えるようになり、ビルドの存在感も増しました。
パークツリーの調整でオールマイティなキャラを作りづらくなったのも良いところ。上位パークが強力になったためどの能力値を伸ばすか選ぶ必要性が増し、自然とビルドは特化されていくかたちに。さらに能力値は会話や攻略プロセスの選択肢にも関わる要素です。選ばなかったビルドではどう戦えるだろうか、選べなかった選択肢ではどうなるのだろうかと、遊びながら「周回プレイ欲」が強くなっていく作り。プレイヤーは物語とあわせてゲームプレイでも選択を迫られるようになっており、今回の調整は本作の持ち味と見事に噛み合っている印象です。
by. Hideaki Fujiwara
キングオブヴァンサバライク(自分の中で)
『Brotato』に鬼ハマりました。当然『Vampire Survivors』やほかのインスパイアも一通り遊びこんだのですが、突出してハマってます。もうここ最近で40時間ぐらい遊びました。ひととおりのビルドを組んで実績もいろいろとったので、さすがに飽きてきましたが。
『Brotato』の魅力は、『Vampire Survivors』系のゲームの再整理、といったところ。ゴチャゴチャしがちなルールやデザインをシンプルし、遊びやすくしています。ルールこそ似ているのですが、テンポや設計意図は全然違う。マップも狭いし、スケール感は控えめですが、ぎゅっと濃縮した感じですね。特に好きなのが、自分の組みたいビルドが自然に組めるところ。手持ちのアイテムに合わせて、ピックが“寄せていってくれる”ので、ビルドがハマらないのでおしまいとなりづらい。
と、ここまで説明したのですが、面白さが全然伝わらない気がする!『Brotato』はとにかく細かいチューニングが素晴らしいので、言葉で伝えるのが非常に難しい。強い武器弱い武器あるのですが、要素のアンロックによっていろんなものを使う機会があるし(これは本家もそうですが)、ビルドによってプレイフィールが変わるので飽きが来ない。『Vampire Survivors』の本家派生形いろいろさわりましたが、このゲームがずば抜けて面白い。ただ、このゲームばっかりしてたら何のゲーム消化もできないのでそろそろ卒業しなきゃですが……。
by. Ayuo Kawase